松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

エデンの園で、食べるキリスト餅。

2015-09-16 15:22:15 | 日記・エッセイ・コラム

 エデンの園には、1年に1回は行きたくなる。そこは迷ヶ平(まよがたい)という高原地帯だ。秋田県側は田代平と呼ぶらしい。十和田湖を目前にして103号線と分かれ、104号線の三戸方面へ向かう。字を見ただけで、南部まで来たという気がする。いくらも行かないで、この看板に出会う。

 ここから本格的な登りに入る。しかし良く大型車がやってくる。ひっきりなしに、すれ違う。こんな山道に?と思う。半分はタンクローリーだ。中身は生乳だろう。高原地帯は牧場が散在しているのです。

 一気に駆け上がると、急に視界が開ける。特徴のある二つの山は、西ノ森と東ノ森。ふもとに牧場らしい建物が見える。

 なんでここが、エデンの園かと言うと、「光は東方より」を書いた山根キク氏による。もし十和田文明があったとすると、この高原は絶好の候補地となる。山根氏は迷ヶ平がキリストの永住地だと言う。「まよがたい」は以前は「眉ヶ平」と呼ばれていた。

 雲がとっても近い。すぐ上を通り過ぎる。一昨日書いたように、墓があるくらいキリスト伝説が身近な場所だ。

 青森県側に入るとすぐ、1軒の店がある。ここが私にとっては目的地のようなものだ。去年はここで引き返した。そんで、さっそく餅を食べる。

 1個が100円。安すぎる。昼飯代わりだから2個食べる。「じゅうねん」と、もちに注釈が付いているので、何ですかと聞くと、10年味噌を塗っているからなのだそうだ。納得の味です。

 これで目的は果たしたので、あたりを散策する。あわよくば、十和利山に登って、キリストの本塚である戸来岳を望み、十和田湖でも眺めようかと考えてきた。ご主人に聞くと、往復1時間半だと言う。あなたなら1時間で帰って来られると言う。残念ながら、見た目ほど丈夫じゃないもんで。

 トレードマークのような、大きなナナカマドの木。こないだ赤くなったばかりだそうだ。

 トイレの隣にあるのは、これも大きなトチの木。

 実が落ちて、転がっていた。

 初めて現物を見た。意外と大きい。中の実がまた硬い。

 栗のようだが、これが一筋縄では行かない。硬いし、渋抜きが大変だ。

 ちょうど中では、おばさん(おばあさん)が二人、ラーメンを食べていて、10年味噌のくだりを聞いていて、一言同じ言葉を交互に言うんだが、聞き取れなかった。やはり隣りとは言え、青森県は手ごわかった。

コメント
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