松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

つんく♂、最後の「シングルベッド」

2015-09-10 09:10:36 | 日記・エッセイ・コラム

 つんく♂が引退して、手記を出して、初めていろいろ分かってきた。

 2013年秋頃にハロプロの会長から、そろそろ引退したらどうかと打診されていたそうだ。この頃すでに異変を感じていたらしい。そして2014年2月に、喉頭がんが発見された。しかし本人はまだまだやる気だった。

 2012年11月12日放送の「HEY!HEY!HEY!」で歌うつんく♂。

 この時は、静かな曲だから抑えているのかと思っていた。今聴くと、声が割れている。その時は、そういう声質なんだと思っていた。

 2013年7月5日の「ミュージック・ステーション」で歌うつんく♂。

 Mステは16年ぶりの登場だったそうだ。今聴くと痛々しい。さびの部分で、声を出したいが、出ない切なさが表れているように見える。

 カメラを正面から見据える目が、とても印象に残る「シングルベッド」だった。

 歌い終わって、最後に短く、「どうも」と消え入るような小さな声で言って、横を向いた顔は、寂しそうだった。

 とっといて、良かった。これが私にとっての、最後のつんく♂の姿だ。

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