地元新聞によると、ことしは国民文化祭が開かれるのを機会に
秋田の偉人、安藤昌益を知ってもらおうという企画があるという。
この人は司馬遼太郎によると、日本では思想家は生まれなかった
と言われているが、秋田のへき地に安藤昌益がいた、となる。
「働かざる者、食うべからず」という言葉があるが、まさしくこのことを
言っている。直耕(ちょっこう)という言葉を編み出し、農民こそがこれの実行者であり、
これに寄生するものは例え殿様であろうと、寄生虫だ、と言っている。
過激なまでに純粋な思想家、それが安藤昌益だ。
同時に安藤を語る上で重要な人物がいる。彼を見出した狩野亨吉(こうきち)だ。
ついでに内藤湖南(こなん)。この三人を生んだ大舘・鹿角という場所は
特異な地域だと思う。ストーンサークル、クロマンタ、パワースポットと
言われる場所と重なるのは偶然だろうか。
約11年前の安藤昌益論を読んでちょうだい。