花紀行

トレッキングしたりその時々に出会った花たちの思い出
デジカメで撮った写真など・・・

御影石の渓谷

2012年11月11日 | 花旅
トロッコ列車からの眺め 太陽が当たっている部分はなんとか見られるのですが・・・
列車のスピードは意外に速くてきれいなもみじがあってもすぐに対応できない
絶景ポイントでは列車内のガイドさんの説明があり10キロくらいの速度に落としてくれます。
わたらせ渓谷の岩がこんなにきれいだとは思っていなかった!
白い御影石の渓流がずっと続いていて澄んだ水の流れが美しかったです。







オットセイ岩が!日陰になっているので雄姿はイマイチ


深い渓谷をまたぐ鉄橋から  トロッコに乗っていても下を見るのがオソロシイ


足尾の駅に着きました。標高は700M弱 
乗った場所からおよそ300Mの標高差があるのでここは寒いです。




日差しがあって近くからなら結構きれいに見えます。


富弘美術館  美術館前庭には象徴的な「土の中の豆」のオブジェが建っていました。
豆の上にある横棒は地表面を表したもの


星野富弘さんは中学校の教師をされていましたがクラブの指導中に事故に遭い手足の自由
を失ってしまいました。群馬大学病院に入院中お母様の献身的な介護の力添えで
口に筆をくわえて絵や文字を描きはじめるという努力をされ 「強く生きろ!」
というメッセージを送り続けています。
海外でも「花の詩画展」を開催されるなど積極的に創作活動に取り組まれているそうです。
現在はみどり市になっていますが群馬県勢多郡東村の生まれなのでこの地に美術館が
建てられました。
病室でキリスト教の洗礼を受けられ作風にはその精神が集約されていると感じます。

「土の中の豆」に添えられた詩  
わたしは
あなたのみおしえを よろこんでいます
苦しみに会ったことは
わたしにとって しあわせでした


美術館の散策路での景色  夕方になってしまったのでフラッシュつきになりました。
湖は草木ダムで形成された人造の草木湖です。




「土の中の豆」の象徴するもの
「忍耐して待ち、失望してはならない」 「時がくると芽を出し、葉、更に花を咲かせ,多くの実を結ぶことができる」
「悩み苦しみの中に必ず希望の光、新しい命が芽生える」

ネコヤナギを描いた絵と言葉も好きです ☆ねこやなぎを 割ってみた 中から 宝石が出てくるような気がして


絵はもとより添えられている短い詩の筆致からは優しさと温かみがにじみでて安らぎを
おぼえると同時に勇気や力の源を掘り起こしてくれそうな気さえします。


もみじの色が悪い 折角ここまで来たのに・・・など取るに足らない些細なことでした。
この先重い事情を抱えるようなことになっても気持ちの上で負担を軽くしてくれるに違いないと感じました。