棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

童話-僕のバオバブ--4-コンニャクイモ

2008-08-14 07:26:18 | 大人の童話
オオオおじーーチャン!! バオバブの苗木をつくっているの!!」
「バオバブ?。ナンダそりゃ?。コレはコンニャクイモを栽培しているのさ。
この辺は日本一の栽培地だ」
見渡す限りの緑の絨毯は、コンニャクイモ畑です。
スーーと伸びた細い茎ですが、僕にはバオバブの苗木畑としか思えませんでした。

おじいちゃんにバオバブの説明をしてあげると
「辰雄は大した勉強家だ。だけどあんまり勉強ばかりせずに外で遊ばなきゃいけねーぞ」
僕には少し決まりの悪い言葉でした。

毎日コンニャク料理で飽きてしまいましたが、お父さんはウマイうまいと、オバアチャンを喜ばせていました。
お母さんは「コンニャクって特に好きじゃーなかったけど、マーケットで買うのとぜんぜん違うおいしさねー」
「送ったものをちゃんと料理して、食べているんだるうねー」と、オバアチャン。
「あたし、コンニャクぶよぶよして嫌い!」
大胆なむ発言をした敏子。
「バオバオ・コンニャコンニャ」と、赤ちゃんの賢治。

「ヨシ!!日本のバオバブの樹だ」
と、おじいちゃんは大ご機嫌で、バオバブの樹ではないコンニャクイモを鉢に移してくれました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%83%A3%E3%82%AF

最新の画像もっと見る

コメントを投稿