棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

2-東日本大震災を描く

2012-01-19 08:38:38 | 山郷の暮し
ただいま気合が入っての製作「東日本大震災を描く」の続きです。
巨大な船が、あらゆる生活物資のゴミと化している光景は異様はど迫力がある。
大惨事の表現として、写真も絵もこの光景を表さずにはいられない。
絵画表現としても象徴的な光景だが、そのままでは絵にならない。
絵画はは対象を咀嚼してから、再構築しなおした上でのしごとである。
何枚となく下図制作をしたが、どうしても先に進まない。本絵に入るきがしないでいた。
図書館や書店などでの写真集の、その迫力に負けていた。
対象に喰われてしまい、この状態では描き出せないとあきらめかけていたが、11月のことだったか。
図書館にてメトロポリタン美術館収蔵の「観音絵巻」を観ているうちにハット閃いた。
東日本大大震災を絵巻風な構成にしよう。
芸術家たるもの、限りない想像力で描きだせばいい。「現地に立たなければ」という思いがどこか引け目に感じていたが、それは芸術的意図とは異なることだと気がついた。
それならば、大局的な構図を決め部分はソレに準じて描き出そうと・・。
そう決定すると気分的にはかなり楽になった。
昨年の11月に入った頃だった。

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