棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

秋の黄昏時

2008-10-03 17:25:51 | 山郷の暮し
西空が淡いオレンジ色に染まっています。
ゾクッとしそうな精細な三日月と一番星があります。
我が谷は、青墨を引いたようにひっそりとしたたたずまいです。
ボーーと焦点が定まらぬまま、ドコカを観ていますと、なんだか目頭がジーンとしてきます。
こんなとき、鐘の音か、子供の声が聞こえてきたら、もう最高の舞台設定です。
そおなんです。ここしばらく一人旅をしていませんが、訪ねた辺境の地が浮かんできます。
「ごはんだよーーー」 「かあちゃーん」「またねーー」
山々にこだまし、子供たちが飛ぶように消えていきます。
オレンジ色から、ただれたような赤味のある雲に変わりました。

ポンポン・・打ち上げ花火が聞こえてきました。
そうだ、今夜は奇祭といわれる浅間温泉の「浅間神社の火祭り」
朝夕寒くなったはずです。
犬が甘え声で鳴いています。
我が家の賢犬サクラではなく、ご近所の帰宅したご主人を迎えたサクラの娘です。
オレンジ色も赤味も色を失って、谷の街燈がくっきりと見え出しました。

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