棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

蒸気機関車-1

2008-11-22 16:00:55 | 山郷の暮し
地方ニュースで、晩秋の北信濃の蒸気機関車運行を報じていました。
あの、力強いのになんとももの悲しい汽笛を聞くと、昔の東京から松本への汽車旅を思い出す。
何度か経験することになったが、最初の記憶は小学一年の冬休み、暮から正月いっぱい母の実家に滞在するための旅だった。
中央線はトンネルだらけで、そのたびに窓を閉める。
閉めそこなうと車中は煙と石炭の臭いが充満し、あちこちから怒鳴り声。
煤が飛び込んできて、目に入ることもあった。
トンネルを抜けるといっせいに窓を開ける。
その窓枠も木枠で上げ下げだった。そうだ、シートも直角でたしか木製で緑色の布張りだったと・・。
蒸気機関車に乗ると襟が真っ黒になってしまった。
蒸気機関車が新宿・松本間をいつまで運行していたのかわからないが、柄の長いピッケルを手にキスリングザックを背負い乗り込んだものだった。
アルプスの懐で、かすかに聞こえてくる汽笛に娑婆が恋しくなったものだった。 続く
 キスリング・ザック・・30年ほど前までの登山用リック。ゴワゴワした茶色のテント布
   なぜか、横に広がっており、人ごみは横に歩くことになり「かに族」とも言われた。  
 
ニースのなかで、当然始めてである子どもたちが、汽笛や機関車の音に感動をしているのが印象的でした。

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