棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

12-TIBET 仏の顔

2009-11-18 08:31:35 | 創作活動
仏画で最も難しく重要な目の書き方も定まっているが、時代によって流行があったのはおもしろい。
仏画の最重要点は目です。目はわずかな線引きで違ってしまう。どんなに位置を定義づけしてもどうにもならないことです。
例えば、左右をまったく同じに描いたとしますと、なんとも味気の無い死んだ顔になってしまいます。
そお、コンピューターで作ったあの薄気味悪い顔なのです。
フリーハンドで描くのは、どんなに対称に描こうとしてもソオならない。だからいいのです。そこに画家の個性が現れてくるのです。
画家の血がにじみ出てきます。もっと探っていくと、どんなに規定にのって描いてもネパールの画家の作、モンゴル人・ブータン人とどこか違ってきます。
私の知る限りですが、最新の作でいいのがモンゴル人の描いた壁画は近代性を感じます。当然、顔つきも異なっています。
いい顔とは美男美女を描くことではなく、観ている方がいつの間にか、仏其の顔になってゆくような気分にさせる顔、でなくてはいけません。

写真は我が家の土蔵に描いたチベットの観音---20年前の七五三記念写真


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