棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

あきらめる--サクラ保護鑑札

2008-12-30 08:51:37 | 賢犬さくら
お日様を見ない日と、せっかく友達になってもじきに出てゆく仲間など「アキラメロ」の意味がわかってきたのです。
アキラメだしたころ懐かしきお父さんのニオイが!
「イヤーRYUさんの犬だったかい。これはいい犬だいね。オス・メスの表示を間違えて申し訳なかったイネ」
「おいサクラ!元気そうだなー」とお父さん。「チョット遅かったジャン」と私。「久しぶりなんだからもう少しうれしそうにシロヨ。まったく張り合いがネーヨ」とお父さん。
「いやーこの犬は吠えないし、頭のいい証拠はここを見ればすぐにわかるんネ」と保健所のおじさんは私の足や尻尾、そして舌などを触りまくる。
ナントおじさんはお父さんと昔ッシからの山友達だったのです。
「それでもと思って来たから紐をもってこなかった」
「いいわい。この紐を使いましょ」と私にはあまりうれしくないが、立派な紐つきで帰ることになった。
「始末書」と宿泊代・その他など新年早々に散財をさせてしまった。
其のときお父さんは新春の展示会の真っ最中。
私を捕獲保護してくれた、一山向こうの役所のかたがたが観覧に来たのです。それも、全くの偶然とかで、私のことがあってきたのではなかったのです。縁はいなもの味なものとはよくいったものですねー。
展覧会が終わってから、お父さんは私を車にのせて、ご挨拶に連れて行ってくれました。

しばらくは普通の犬のようにつながれた状態でしたが、まもなくイノシシをしとめ、其の写真が新聞社のニース写真部門の三席に。多少は恩返しができたかも。私も学習しました。それからは山向こうまで獲物の追跡は止めにしています。
参考1月15日より賢犬サクラしりーず 6-27写真 野生の勇姿 新聞記載


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