図書館に行くたびに拾い読みをしながらも、なぜか借りてきていなかった本がある。
「ダライ・ラマ その知られざる真実」ジル・ブァン・グラスドルフ フランスのジャーナリストでチベットに関する多くの著書がある。
この本は10年に及ぶ調査と取材によるもので、内容は1933年から始まり、2003年と今日まで続くチベット問題だ。
実に重い内容で、とても寝る前に読むという代物でないので、なんとなく借りてこなかった。
ページを飛ばすことなく、索引を手引きながらの読書は遅々として進まなかったが、今日の悲劇的なチベットの問題の歴史背景が少し理解できた。
毛沢東がチベットの開放を唱えたスローガンが「搾取に苦しむ人民を救う」は、確かに権力と蓄財に堕落しきったチベット貴族たち
からの開放になったかのようだったが、その本音は全く別なところにあったことは今を見れば理解できる。
さて、この本から改めてわかったことは、チベットの人々は「転生」生まれ変わり を現実のものとして捉えていることだ。
ご存知、たぐいまれなるダライ・ラマ14世は偉大なる13世の生まれ変わりであり、その以前も転生してきたことになる。
この転生はラマ教の聖職者全般に通じ、特に宗派の座主の転生者は様々な手続きで連なってきている。
読んでいてこんがらがってしまい、我々からしたら実に不思議なことでもあるが、
どこかうなずけるのは「輪廻転生」をさして疑問とも思っていないアジア人なのであろうか。
(お釈迦様は輪廻転生について一言もといてはいません。その必要がなく、欧米人にとって摩訶不思議な感覚だとなっている根本です)
「チベット問題」となると少々感情的になってしまう私ですが、この本によってより深い問題点が見えてきた。
大変な本ですが、ぜひ読んでほしい。
最後に、ダライ・ラマ14世が、ノーベル平和賞演説の一文を紹介いたします。
空間が続くかぎり、 命あるものがあるかぎり
この世の苦悩と悲惨を少しでも軽くするために
私が生き長らえますように。
「ダライ・ラマ その知られざる真実」ジル・ブァン・グラスドルフ フランスのジャーナリストでチベットに関する多くの著書がある。
この本は10年に及ぶ調査と取材によるもので、内容は1933年から始まり、2003年と今日まで続くチベット問題だ。
実に重い内容で、とても寝る前に読むという代物でないので、なんとなく借りてこなかった。
ページを飛ばすことなく、索引を手引きながらの読書は遅々として進まなかったが、今日の悲劇的なチベットの問題の歴史背景が少し理解できた。
毛沢東がチベットの開放を唱えたスローガンが「搾取に苦しむ人民を救う」は、確かに権力と蓄財に堕落しきったチベット貴族たち
からの開放になったかのようだったが、その本音は全く別なところにあったことは今を見れば理解できる。
さて、この本から改めてわかったことは、チベットの人々は「転生」生まれ変わり を現実のものとして捉えていることだ。
ご存知、たぐいまれなるダライ・ラマ14世は偉大なる13世の生まれ変わりであり、その以前も転生してきたことになる。
この転生はラマ教の聖職者全般に通じ、特に宗派の座主の転生者は様々な手続きで連なってきている。
読んでいてこんがらがってしまい、我々からしたら実に不思議なことでもあるが、
どこかうなずけるのは「輪廻転生」をさして疑問とも思っていないアジア人なのであろうか。
(お釈迦様は輪廻転生について一言もといてはいません。その必要がなく、欧米人にとって摩訶不思議な感覚だとなっている根本です)
「チベット問題」となると少々感情的になってしまう私ですが、この本によってより深い問題点が見えてきた。
大変な本ですが、ぜひ読んでほしい。
最後に、ダライ・ラマ14世が、ノーベル平和賞演説の一文を紹介いたします。
空間が続くかぎり、 命あるものがあるかぎり
この世の苦悩と悲惨を少しでも軽くするために
私が生き長らえますように。
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