棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

こたつ

2014-01-07 08:53:52 | 山郷の暮し
パジャマを着替える時、ちょっと冷たい下着にフット幼きころを思い出しました。
「さーこれに着替えなさい」と母がさしだした下着は、こたつで温められたほんのりとしたものだった。
そんな下着を着たのは、いつごろまでだったのかなーと・・・。

その頃のこたつはもっぱら炭火の堀こたつです。
居間の真ん中あたりに、ほとんどが45cm真角に掘られた「火鉢」のようなものがありました。
ちょうど茶室の かまど のようなもので、古い家などは見られます。
(普段は畳がハメられている)

こたつやぐら と呼ばれる台があり、これが壊れたなどしたものでした。
今は電気こたつで、据え付けることなど全く気もせずに済みますが、こたつやぐらは今ほど簡単ではありません。
暖房はこの堀こたつが主で、よくて火鉢があった。
こたつ布団を肩までかけると「寒いからよしなさい」としかられた。
つまり、隙間ができてしまうわけだ。
なにか ものすごーく 日本的な家庭風景ですね。

ぬくぬくと、体の芯から温まる炭火こたつに、いつしか うたた寝をしてしまったものだった。

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