棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

自画像の製作

2014-07-05 16:59:43 | 山郷の暮し
ほぼ等身大に近い、お腹がポコッとでた坐像のわが身を描いています。
当然ですが油彩キャンバスに向かう前まで、何枚ものクロッキーを繰り返し、自分自身の中に
「何を画がかんとするか」を植え付け育てていきます。
と、まー大層なことを言いましたが、手が自由に動くまで習作をするのです。
それをしているうちに最終的な完成画が観えてくるのです。

もう少し能書きを言いますと、写生や写し取ることはもはや大した目的ではなく、描き出そうとする
意図にもっとも適した表現方法を探り出しているのです。
写実画にするか、はたまた抽象画になるか。それとも具象画になってゆくのか、
思考を繰り返した後に本製作に入るのですが、それからまたまた自答が始まります。

今回の「雨安居龍王丸」は今の私をさらけ出す仕事にしたいと前回投稿しましたが、当然それも大変なことです。
さて、雨安居といえば仏教の言葉で、インドではモンスーン時は虫などが多くなり、
殺生にあたるから踏み潰してはいけない。
できるだけ出歩かず、静かに瞑想をしましょう、というところが発端のようで、仏教が制度として取り入れたのです。

私の言う「雨安居」は仏教的な意味よりも、古来インドの人生観に ある年齢に達したならば
家督を譲り、生まれたままの身軽な姿に戻り、人生を考えなさい。
つまり隠居をしなさい、ということでしょうか。
隠居はしませんが、今までの人生を振り返り、これからどう役立ててゆくか、本当の意味での完成を見定めてゆくことです。

それは、悟りの世界でもなく、禅林世界でもなく、瞑想空間でもありません。
もちろん仙人生活(私にそのようなことを言う方もいますが 笑い)でもありません。
では・・ナンゾヤ・・。

トップの写真は2011年製作 真夏の白日夢より 


2009年 不動明王を描く私  かなり気合がはいっていますねーー


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