棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

花のうてな

2017-05-01 09:07:37 | 山郷の暮し
風薫る五月になりました。
今 午前7時で曇り空ですが目を転じれば、まだサクラの花びらが緩やかに舞っています。
虫や小鳥が枝に止まるたびに、白い花びらがヒラヒラト。
そして、赤茶色のうてな(花額)の色が増し、異なる美しい風情と変わっていきます。
満開の桜花は湧き上がるようなエネルギーを感じ、お絵かきの時はわくわくしてきます。
描く絵の具も、日本画でしたら強い顔料や油彩がいいのですが、うてなのあわい色彩はパステルが適している。
私はいま窓いっぱいに広がっている、うてなの桜の風情がだいすきで、ただただ見とれています。
 
 散り行きて 花うてなの けなげさよ
    やがて実もなり 葉も茂る   チョイ・チョイ(この項は蛇足で、上句の品格が落ちました・ヨイヨイ)

昨日も、早々からコーヒーを飲みながらボーと眺めていました。
朝日が高い枝先にあたりだすと、今までに気がつかなかった明暗の美しさにハッとしました。
「アッそおか・・」と。なんだかわかりませんでしたがナニカを感じてきたのです。
まったくの偶然かもしれないが、先日より開っきぱなしの「モネの画集」があり、しかも朝の光景を描いたページ。
「これだ。難しいことを考えずに我が家のこの光景を描けばいいのだ」

木々のてっぺんによい調子で朝日が当たるのは、7--8時ころまで。
それ以降はフラットな光具合になって面白くない。
とはいっても、通常はそんな日中の光のなかで「わーーきれい」だと私も含めて感動しているのだけれど。

ともかくクレヨンで一気にクロッキーをしておく。
朝飯を食い、ハナの散歩中構想を練る。
広角レンズで撮影をしたようなパノラマ的に構成してみよう。
F80(144-112cm)2枚を横書きにしょうと、即キャンバス布を仮張りする。

今年はじめて暖かくなったアトリエて仕事に入る。


追伸--散歩を終え投稿中、にわかに暗くなり雨が降り出した。にわか雨でしょうが、今日は不安定な一日のようですね。


ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本