棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

天皇の意思

2016-08-09 09:36:15 | 山郷の暮し
天皇の退位の決意
昨日 平成28年8月8日 天皇様が生前退位を意図とされた10分間ほどのビデオ が報じられた。
以前から退位をしたいと発言していたようで、このことはニュースになっていた。
82歳になられ体力的に天皇としての職務がとどこうりなく果たせなくなった、といっておられたのだ。

憲法では現職退位は認められていないらしい。
それゆえに環境づくりのために、ご意思を表したようだ。
お言葉の中で「そうっだった」と改めて考えさせられたのが、現在の憲法で定められた「象徴天皇」のことである。
日本の歴史の中で「象徴天皇」など無く、敗戦後に始まった歴史的大変革だ。
昭和天皇の在位のころは象徴のあり方に苦悩されたのかわからないが、
現 平成天皇は28年前に54歳で在位されたころから「象徴とはどういうことか、どうあるべきか」と苦慮してきたようだ。
今後皇室がどうあるべきか・・を含め、生前退位の決意は大変なことのようだ。
歴史に伝わる政治的権力の道具になることは今のところ考えられないが、今後何世代かの後は過去の愚が繰り返されるかもしれない。
憂慮されていることは、そのような時空らの所見だったようなきがする。

われわれには天皇様の職務は見当がつかないが、大変な激務なのかもしれない。
また、われわれにはまったく無縁なことであるが、天皇としての宗教的な祭事が毎日あるようだ。
確かなことは忘れてしまったが、まだ明けやらぬうちからのお勤めらしい。
なんといっても神道の要であるのだ。

昭和天皇の現人神のようなことは無いが、いやおうもなく日本人の心の支えになっている。
自然災害が続く中、現天皇は関係機関を解きふせ、おでかけになっているようだ。
「国民がなにを願っているのか」の思いは、避難所での被災者にひざまずいて言葉をかける。
ほんとうにびっくりするお姿だったが、当事者ばかりでなく、TV視聴の私もなぜか自然にありがたさに涙が出た。
正直 私はそんな自分に戸惑いながらも救われる思いがした。
この方こそ、うそ偽りの無い、芯から慈愛に満ちた「観世音」のようなお方だとかんじる。
現人神では無く「観世音菩薩・生仏」なのだ。

ある批評家が現天皇こそ民主日本人のに象徴だ。といったがそのとうりだろう。
そして、このビデオ放送は1946年の終戦宣言の「玉音放送」に匹敵することである。と語っていた。

今後 具体的にどのように展開するのかわからないが、私は天皇様のお心にかなうことを願っています。

ryusun

つぶやき

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