日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

狙われる中後年・退職後の夢

2007-11-28 08:56:14 | Weblog
 平成19年11月27日(火)のNHKのクローズアップ現在で、「狙われる中高年・退職後の夢」と題して内容があった。”狙われた海外生活への夢”の例として、フィリピンでのロングステイ計画で、退職金をゴッソリ2000万払った後にドロンと関係者が消えてしまった例、又、”狙われた自己出版の夢”の例として、有名人と同じ棚に並べられるとおだてられて500部137万円で出版してしまった例などが取り上げられていた。
 ある解説者によると、(自分が成功したとの証を得んが為の)自己実現の例として、まず、1、自己出版をすることと、2、退職後の(主として海外での)悠々自適の生活の2つがあげられるとのこと。
 しかし、そんな自己実現何て難しいことを考えなくて、退職後は、自分なりに楽しく過ごし、好きに遊べばいいと思う。もちろん、仕事をずっと続けることで自己実現をしている感じになっている人は、それはそれで結構なことだと思う(そんな日本人、今でも1割近くはいるだろうが?)。
 私の場合は、30代と40代に、自費出版を2冊している(非売品で、300ページ余)。それも、忙しい時に作成した。初めの1冊は、全く要領が分からなかった。出来てから、分かった、・・・兎に角、後で継ぎ足すことはしないこと、初めに原稿をしっかり書いておくこと、校正の回数は最大3回程度で止めること。こんな簡単なことが分からなかった。で、2回目の出版の時には、時間も短縮して、かなりいい感じで出来たかな?
 又、退職後の海外での悠々自適の生活が本当に出来るかどうかを確認する為に、まる1年間、全く仕事をせずに海外生活中心の生活をした(考え方によれば、これ自体が、悠々自適な生活だったかな?、この経験も、出来るだけ若い時の方が、体力もあり、感性も豊かなので、いいと思った。自分は55歳で実現できたが、この年齢は、ギリギリって感じに思った。有給休暇を利用して、もっと以前から少しずつでもしておくべきだったと思っている)。
 で、海外旅行をして、知りました。人を介するとお金が掛かるということ。つまり、旅行会社を介して行けば、それなりに、倍近くお金が掛かると思った方がいいかも知れない(東南アジアでの、その地域の人の給料を考えると、スゴイ高額ですよね、私の場合は、例えば、タイでは、1日1000円以内で、朝食付き冷暖房付きのゲストハウスでしたが。ある若い日本人がいて、その人は、冷房なしファン付きのゲストハウス1日300円前後で満足していた様ですが)。インドネシアのバリに行った時に、現地のホテルの人から言われました、「1人でテクテク歩いて来て、交渉したのが一番安い(タクシーで行くと、そのタクシーの運転手にもちゃんとマージンが入っていますよ)」と。
 それと、タイのチェンマイに滞在していた時に、殆ど海外で生活しているある日本人から、海外でのトラブルに合わない為の3つの条件を言われました。「海外では、1、不動産に手を出さないこと、2、商売をしないこと、3、異性に手を出さないこと、この3つさえしっかりと守っていれば、まず、大丈夫」と。
 海外で不動産で失敗したり、商売で失敗したり、異性で失敗した例を、山ほど聞いてきました。その話が、自分にとっては、貴重な体験でした。
 外国だけの話ではありませんね。学校の先生が、退職金を全て株につぎ込んで、大損してしまった話もありますし、日本でも、かっての豊田商事まがいのこと、多いですね。
 生きる上で、失敗しても、全ては、自己責任と思うべきです。上手く行ったら、多くの人のお陰で上手く行ったと思うべきです。
 自分の頭で危険性を判断できる能力、困った時は素直に人に聞ける勇気、上手なコミュニケーション力、これらは、直ぐには身に付きませんね。しかし、私自身、あちこち行って困った時に、多くの人から助けてもらいました(私は、方向音痴なので、よく道を尋ねていました)。
 定年前に慌てることなく、普段の時から忙しい中にもそれなりにゆとりのもてる生活習慣(遊びの時間)を身に付けておくことが大切ではないでしょうか。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする