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日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

たかが虫歯、されど虫歯!

2007-06-12 13:13:24 | Weblog
 今日、8歳の女児が退院した。
 この児の場合、木曜の20時前に、高熱で、来院した。この日、学校に普通に行っている。学校で熱が上がって、昼食も、殆ど摂っていないとのこと。診ると、咽頭が少し赤く、咳が少しある以外に、特に問題がないので、漢方薬だけ処方して帰した。
 翌日の金曜日、再び、20時前に来院。昼間は、熱がなかった様であるが、夕方から、40度前後の高熱が出て、顔面蒼白気味で、きつそうな顔をしている。で、点滴し、検査すると、WBC12.000前後で、CRPが10ほどあった為、菌血症として、即入院とした(中好球多いも、血沈は、ほぼ正常)。喉が赤いので、溶レン菌の検査をしたが、陰性。インフルエンザも、時に今あるので、検査したが、陰性。アデノウイルスかも知れないと思い、検査したが、陰性。子どもは、検査でも、疲れ切っている。細菌感染を急に起こしたと思い、ユナシンSを静注した。しかし、熱は、いつも今までしてきている感じと違って、40度前後で、下がる様子が全くなく、一般状態も、改善が見られない。
 土曜の夕方になっても下がらない。で、土曜の午後から、強烈な抗生物質のロセフィンに変更。これで、熱は下がるだろうと思った。しかし、日曜の早朝も、やはり下がる傾向はなく、顔色は青白く、食欲もなく、グッタリしている。この日の午前中の検査では、血沈が1時間50近くもあり、WBCやCRPも更に少し上昇して、好中球も、相変わらず多い(尿の検査で、尿路感染症はない)。しかし、どこが特に痛いと言うこともなく、リンパ節の腫脹もなく、肝臓や脾臓も、肥大してなく、発疹もない。何か、・・・困った・・・。
 すると、母親が、不意に、「あの、言い忘れて関係ないかも知れませんが、火曜に、虫歯の治療して、それがかなり思ったよりひどかったみたいで・・・」と言った。で、ピンと来た。これだ!一度に埋めてしまっていた為に、病巣感染の嫌気性菌によって、菌血症になったのではと考えた。
 虫歯の治療後には、ほぼ100%菌血症になるみたいで、その菌が、風邪気味だったこの子に悪さをしてしまったと言うスト一リ一を作った。で、ジスロマックを、開始した。すると、嘘の様に、夕方には、38度以下となり、夜もグッスリ眠れた。
 月曜の夕方には、37度の微熱になり、食欲も出て来て、モリモリ食べている。顔色もいい。
 で、火曜の今日、検査すると、WBC数が正常化し、CRPも10を切っていたので、退院とした。
 虫歯の周囲の感染って、見落としていること多いのではと思っている。
 20年位前になるだろうか、10歳前後の子どもが、同じ様な感じで、なかなか熱が下がらず、WBC、CRP、血沈、異常で、抗生剤を与えると下がるのだが、切ると又上がる。そんな感じで、1カ月間も様子を見ていたのだが、ある時、歯が痛いと言って、(そこが病巣感染になっていて)歯の治療で、スパッと改善したことがあった。
 自分にしても、インプラントをしてから、念入りに歯を磨く様になってから、嘘の様に、熱が出たことがない(それまでは、少なくとも、年に1~2回、高熱をだしていた)。ある老人施設で歯磨きを徹底的にしたら、インフルエンザが防げたとの報告もある。
 小児科での発熱で、歯は、盲点になっているかなあ・・・。
(歯科口腔外科の先生に尋ねた所、治療としては、普通は、この様に、ペニシリン系かセフェム系でいいとのこと。それで効果が無ければ、ジスロマックの様な、全く系統の違った抗生物質に変更すればいいとのこと)

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ドイツの教育事情

2007-06-12 07:32:50 | Weblog
 ドイツでは、入学試験はない。日本の小学校に当たるのは、基礎学校Grundschuleと言って、6歳で入学して、10歳で終わる4年間だけ。それからは、大きく3つの進路に分かれる。職人を目指すHauptshule5年間(15歳まで)か、事務系の職業学校である実科学校Realshule6年間(16歳まで)か、大学進学を目指すギムナジウムGymnasium9年間(19歳まで)である(ギムナジウムの学校での勉強も、午前中、45分間の4コマで、終わり。午後なし)。
 外国語の習得は、極めて積極的で、11歳には、ドイツ全土で第一外国語(英語、国堺地域ではフランス語)が必修科目として課せられている(地域によっては、6歳から、必修になっている所もある)。第2外国語も、実家学校では、13歳から、必修又は選択に、ギムナジウムでは、12歳から、文系でも理系でも必修になっている。
 ドイツでは、サッカ一は、最も人気のあるスポ一ツであり、プロのサッカ一選手になることが多くの子ども達の夢であるが、実際のドイツのサッカ一選手を調べてみると、パン屋さんであったり、エンジニアであったりと、いろいろである。つまり、ドイツの子ども達は、将来サッカ一で食べていけるのは、ほんのごく一部のであると理解していて、それになれなくても、食べていける様にと、サッカ一と勉学とをちゃんと両立させているのである。このことは、極めてドイツ人らしい生き方かも知れない。
 ドイツの開業医には、年齢制限がある。多くの開業医は、年齢制限(68歳)の前に、辞めてしまう。辞めることで、それなりの国からの経済的な恩恵がある。又、ドイツの開業医のホ一ムペ一ジを見てみると、仕事のことよりも、それ以外の趣味などのことで埋め尽くされている。(日本の場合は、仕事ばかりしているドクタ一が、仕事に熱心で、理想的な感じの様に患者さんには、思われている様だが、ドイツでは、その医師が、どんな性格で、どんなことに興味を抱いているのに、より興味がある様である)。




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