山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

「世界憲法全集」出版計画はすばらしい

2013年05月10日 17時29分53秒 | Weblog
 日本科学者会議(JSA)のメールに「世界憲法全集(または世界憲法集成)第1次案」があった。2015年末公刊をめざして集団的な作業をしようという研究・出版計画だ。世界199の国・地域の憲法を入手して日本語に翻訳し、注を付し、その国の現況、歴史、憲法の特徴も記述するという、日本で初の画期的事業だ。旬報社から発行する。
 日本という国は、政府もマスメディアも、アメリカ追随が目に余る。政策や論調がアメリカのフィルターにかけたものばかりだ。ベネズエラのチャベス前大統領を正当に評価せず独裁者扱いで一貫していた。これでは、中南米でアメリカが孤立するにいたったことを理解できない。だから日本では中南米の正確な報道は期待できない。
 すでにアメリカ1極支配の時代は終わった。アメリカにこびへつらって満足しているのは日本くらいのものだ。真に世界に目を向けなければならない。でないと方向を見誤る。
 JSAの研究・出版計画は、21世紀の世界を理解することを励ますものだ。世界憲法史の中で最高の到達である日本国憲法の意義を理解せず、大日本帝国憲法を懐かしむ連中(自民・維新・みんなetc)が国会の多数を占める状況のなかで、その意味は大きい。
 

 
 
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