山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

地方の公立大が増えるのはいい

2023年05月29日 11時01分21秒 | Weblog
 2023・5・29の「朝日」に「増える公立大 設置100校」という見出しの記事があった。そういえばここ10年くらい全国的に、私の田舎でも公立大がつくられてきた。運営が困難になっている地方私学を公立化したのが多いようだ。公立化で授業料が安くなり、志願者も増えている。
 地方の私学が衰退し、学生が東京を中心に大都市に集中するのはこれからの日本の行く末を考えると大問題だ。学生が東京などに集中するのは、経済的に見てもアンバランスをひどくする。地方から東京に出て大学に通うのは、地方から月数万円から10万余りの仕送りをすることで成り立つ。ということは地方の経済が削られて、東京に移転しているということだ。東京での経済支出=消費がこともなげに増えていくのだ。地方が疲弊衰退し、東京が肥満成長する。
 東京の一極集中が長年問題になっているが、それがどんどんひどくなっている。個人、一家庭単位でみると、必要な支出ではあるが、それが国民レベルでみると都市と地方、東京と地方の格差拡大を毎年、どんどん進めていることになる。
 無理して東京に行かなくても、地方に魅力的な大学が育つことは大切なことだ。

 
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維新の本質暴露、梅村議員がウイシュマさんの死を侮辱。

2023年05月19日 12時55分09秒 | Weblog
 維新の梅村みずほ議員が、5月12日の参議院本会議で党を代表した演説で「善かれと思った支援者の一言が、ウィシュマさんに、病気になれば仮釈放させてもらえるという淡い期待を抱かせ、医師から詐病(さびょう)の可能性を指摘される状況へつながった恐れも否定できない」と発言。戦前の特高警察さながらのひどい扱いによって重篤な症状にあったウィシュマさんを病気を装っているというのだ。死ぬ2日前に名古屋入管事務所は精神科医に診させた。専門の内科医ではなく。
 ウィシュマさんの遺族弁護士から自身の発言は事実かとの質問状に対して、16日、梅村議員は、「事実はない、しかし可能性は否定できない」と強弁。くわえて「ハンガーストライキによって体調不良によって亡くなったのかもしれない」と侮辱の上塗りをした。同日のツイッターで「信念をもって発言した内容ですので、撤回と謝罪はいたしません」と断言した。信念をもって侮辱したのだ。
 17日、維新の音喜多政調会長は、「本会議での質問は当然、政調会が最終チェックを行っている」と党として侮辱発言を推し進めたことを認めたうえで、「問題提起として間違ったことはしたと思っていない」と梅村発言を擁護している。
 ウィシュマさんの遺族と弁護士が、梅村議員に対して、事実でない発言で遺族を深く傷つけたと抗議の記者会見をした。遺族だけでなく、亡くなったウィシュマさん追い打ちをかけて傷つけた。
 維新の会は従軍慰安婦問題でも、被害女性の名誉、人格を傷つける発言を党の各級レベルの政治家がくりかえし行ってきた。ちょっとした思い違いや認識不足で出てくるものではなく、梅村議員が断言したように信念をもって発言したものばかりだ。国連の人権諸条約に加入し、日本国憲法を持っている国の議員として絶対に容認できないものだ。
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身を切る改革は民主主義を切る、おまけに木まで切る

2023年05月16日 16時11分22秒 | Weblog
 松井一郎は身を切るといって退職金を廃止したが、何のことはない退職金を退職前に分割して受け取っていた。そうするとボーナスに跳ね返るから結局、総額は大きく増えたのだ。大儲けしたのに、身を切るというやってる感だけは世間にまん延した。ずるい。
 維新は大阪市会の定数をさらに10ほど減らすことをたくらんでいる。維新の占有割合をさらに増やし、共産党や立憲を議会から締め出すことをねらっている。
かつて橋下氏は鳥取県は人口からして県会議員は6人でいいと他県の自治に介入する横暴な発言をした。すでに大阪府は鳥取6人の水準になっている。これを身を切る改革という。民主主義を切り、細くすることだ。つまり独裁に行きつく。橋下はかつて独裁が理想だといった。
 最近はやりなのが、木を切る改革だ。有名になったのが東京の神宮外苑の大きい木を1000本も切る計画が。小池知事の財界のための再開発計画の中心だ。世界遺産にかかわるイコモス国内委員会が見直し提言をしている。亡くなった坂本龍一さんも死の直前まで切ってはいけないと訴え続けた。
 大阪港区の、わたしがスーパーに行くとき必ず通る桜並木が切られようとしている。「磯路3丁目桜通り」と称して港区一の桜の名所となってきた。今年も満開の時には、遠くは神戸ナンバーの車まで並んで写真を撮る姿が人気を表していた。樹齢70年くらいの老木が多く台風21号の時に枝が折れた木もたくさん出た。だが根こそぎ切らなくてもいいだろう。ほんとに朽ちそうな木は切るとして、元気のない枝を下ろすなど長年楽しましてくれた木への思いやりのある対応が要るのではないか。
 日本中に吹き荒れる木を切る改革は、維新の身を切る改革とともにごめんこうむりたい。



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