山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

「京都議定書」脱退! 世界をがっかりさせる民主党野田内閣

2011年11月30日 18時41分01秒 | Weblog
 野田内閣は29日(2011・11・29)、南アフリカのダーバンで始まった「国連気候変動枠組条約締約国会議(COP17)」(11・28~12・9)での日本政府の態度を決めた。なんと、2012年で終わる削減義務期間を延長しない、延長するなら京都議定書から離脱するというものだ。もうアメリカといっしょだ。先進国だけに削減義務を課すのには反対だ、ヨーロッパがそれでも新しい削減目標を設けて延長するなら脱退するという。日本もせこい国の仲間入りだ。
 去年のCOP16ももめた。ヨーロッパは拘束力のある削減目標をもった新体制への延長を主張したが、日本がアメリカや中国が入らないのは意味がないとごねたこともあり、延長はならなかった。やっとアメリカや中国・インド・ブラジルなど自主的な削減目標を決めることでおちついた。
 今年は新体制への移行待ったなしの年なので、日本が温室効果ガス削減に積極的役割を果たすかどうかが問われる。しかし後ろ向きの姿勢で会議に臨むと決めた。あきれてしまう。日米同盟をほこるのだから、アメリカを説得しろ。でも、しもべは主人を説得できないか。
 アメリカが京都議定書に背を向けるのは、産業界が妨害するからだが、野田内閣も財界に屈伏して足を引っ張ることに専心する。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

池田市の銀杏はかわいそう

2011年11月30日 18時17分40秒 | Weblog
 今週気づいたことだが、池田市の道路の銀杏の木が坊主になっていた。黄葉の盛りになる直前のことだ。一年かかっていちばんきれいな時を迎えたのに、その手前で枝をすべて切り落とされたのだ。落ち葉がじゃまだと文句をつける市民がいるから、市役所が切るのだということを以前聞いた。大阪市でも御堂筋をはじめ、わが港区でも銀杏並木が目を楽しませてくれる。葉が落ちて、金色のじゅうたんをつくるところがいいのに、残念だ。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

独裁の本質は変わらない橋下

2011年11月26日 18時15分23秒 | Weblog
 橋下維新が大阪府知事・市長に当選した。橋下氏は当選会見で「独裁というのはこの日本ではありえない」と当選会見でいったが、彼が知事のとき、「君が代起立条例」「議員定数削減条例」について、議論をほとんどさせず、あるいはまったくさせずに多数で強行したのは事実でないか。また教育基本条例案は憲法違反、教育法令違反であることは明白。橋下氏は、選挙中は批判の多い教育基本条例案については完全に口をつぐんだが、此花区の演説会で「27日の結果で、学校は劇的に変わりますよ」といった。つまり府議会で条例を通して、教員を締め上げることを予告したのだ。違法な条例を多数をたのんで通して、政治が教育を支配することが独裁でなくして何を独裁というか。
 橋下氏は、当選会見の中で、教育委員会は選挙の結果に従えというようなこともいっている。とんでもないことだ。法律違反もはなはだしい。
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気に入った短歌

2011年11月19日 09時42分32秒 | Weblog
 昨日(2011・11・18)、退職教職員の会の短歌集第10集をもらった。
 中川義邦さんの「敗戦に至る十年間の記憶より」と題する歌からいくつか。中川さんはもう80代後半だ。
  いもーとのみおらびて車引きて来し朝鮮人の男ありしが
  
  六間の道に広がり何ならむアリラン歌ひ踊り行きしは

  はじめての爆撃は神戸に重き地響き伝はる

  艦載機乱舞のあとに遅れ来し列車の車内は血にまみれたり

  座にありし小母さんはリアリストにて戦は負けるといひてゆづらず

  憲兵の指示に逃げこみし公園に落つ1トン爆弾

  泣きながら敗戦を告げくれしかどただただわれは嬉しかりけり

 松田晧平さんの「原発・日韓・雑詠」から
  豪雨つき忘憂里の山に浅川の碑を見てうれし傘さしかける

  伊藤らが野砲で囲み押し付けた逸し乙巳条約この机上でか

  窓閉めて日本大使よ聞こえるかオモニの集い942回

 高橋貞雄さんの「黄金バット」から
  紙芝居の十円もらえず電柱の陰より覗いた黄金バット

  「弱いことも人間の価値」と子どもらに語って終えた僕の教職

  アドルフは今も生きたり大阪の教師を窒息させんとしたり


 戦争詠、朝鮮にかかわる歌がやはり目に留まる。朝日歌壇でも、生前の近藤芳美さんの選が好みだった。高橋さんの「弱いことも人間の価値」という言葉は、今の時代にこそ必要だ。
 大阪の指揮官は一人でいい、教育は2万%強制、選挙で当選したものの考えが民意というアドルフ・ヒトラーが大阪を席巻している。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やっぱり変、橋下氏の議論

2011年11月16日 09時07分56秒 | Weblog
①今日(2011・11・16)の『朝日』の大阪市長選候補者平松・橋下の記事で、やはり橋下氏の議論は変だと思った。
 平松氏は、イギリスの『エコノミスト』が発表した「世界で最も住みやすい都市ランキング」で大阪は12位、東京18位、ソウル58位などとなったことを紹介し大阪に誇りを持とうと訴えている。大阪市はさまざまな都市問題が集中している。だが庶民的で住みやすいことは事実だ。外国人はとくにそう感じるだろう。
 一方、橋下氏は、法政大学・坂本教授の調査データ「日本でいちばん幸せな県民」で大阪が47位のビリ(ちなみに東京は38位、1位は毎年おなじみの福井県)になったことをとりあげ、「大阪の幸福度は最低なんです。雇用の場がない、所得があがらない。それを変えるには府と市を一つにまとめ、西の大阪都が日本を引っ張る」といっている。えっ、なにをいっているんだ、と思った。
 幸福度調査は府県単位のもので、その結果は、4年近く知事をやってきた自らの責任に属するものだからだ。そのすべてに責任をとれというつもりはないが、すくなくとも責任を感じるべきことを材料にして攻撃をするという神経がおかしい。
 ベイエリアに府庁を移しそれを起爆剤にして、湾岸部にアジアから企業を、ヒト・モノ・カネを呼び込むといいつづけてきた。確かに府庁の3分の1くらいは移転させた。でも企業が進出したという具体例はひとつも聞いていない。いや、ある、という人がいたら教えてほしい。関経連など橋下氏の尻をたたいた経済団体さえも、湾岸部に事務所を移すのをことわった。橋下氏はそれを説得しようとしなかった。関西財界の司令部が行こうとしないところになんでよその国から企業がくるのか。WTCは震度3で大きい被害を受け、補強に130億円もつぎ込むことになった。ベイエリア府庁=バラ色論が、今は見る影もない。
 橋下氏は黒字を誇る。小学校の警備員補助、中小業者振興費、障がい者団体補助金、千里救命救急センター補助金など削りまくった。文化施策はないに等しい。単年度でみれば黒字だが、府債を増やしてのことだ。結果、借金は2600億円増えて、6兆円を超えた。一方、大阪市はこの間4000億近く借金を減らした。平松氏はこのことで橋下氏をやり込めればいいと思うのだが。

②13日の告示日、橋下氏は、事前の連絡・許可なしに、旭区スポーツフェスティバルに選挙カーで乗り付けた。競技中にもかかわらずテントをまわり始めたため、実行委員会が断ったが、おかまいなしに握手作戦を強行した。強い抗議の末に、3~40分たってからやっと引き上げた。
 さらに福島区の中学校のPTA行事に入り込もうとしたが、当然のことながら断られると、行事をしている学校に向けて車から演説を続け、「学校長が僕は『中に入れない』というので失礼します」といって引き上げた。
 いずれも、常識を疑う行動だ。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やっぱりずるい!橋下の議論のやり方

2011年11月11日 09時39分19秒 | Weblog
 昨日(2011・11・10)関経連主催で大阪市長選挙に出馬予定の平松さんと橋下さんの討論会があった。今日の8チャンネルの朝の「とくダネ」が一部を放送した。そのなかであれっと思ったことをひとつ。議論の中身はおくとして、方法について。平松さんが、最後に「今日の討論はフリップは使わないというルールだったのになんで橋下さんは使ったんですか」といった。それに対して、橋下さんは「マニフェストは配ってはいけないといわれたたけど、フリップは知らなかった」といって逃げた。橋下氏は紙袋にいっぱい詰め込んで会場に登場した。何日もかけて集団でつくったのだろう。フリップ禁止は知らなかったというのはとても通らない。橋下選挙グループ全員がしらなかったはずがない。討論のルールを知らずに臨むことはありえない。最初からやり逃げをするつもりだったのだ。こういうところに本質が現れる。
 私が思うのは、橋下氏の議論のやりかたは「ずるい」というひとことに尽きる。例はいくつもある。門真の私立幼稚園の土地を大阪府が収用したことに関して、幼稚園が子どもを政治的に利用したといいがかりをつけた。それがテレビで放映された。だがそんな事実はなかった。だからテレビは謝罪した。しかし橋下は一言も謝罪しない。無視を続けた。あきらかな名誉棄損だ。もう一つ。共産党の小谷みすず府議(当時)に議会で「あなたは核兵器所有論者だ」と決めつけた。自分の論理からすると、アメリカの核の傘からの離脱は自前の核武装になるとして攻撃したのだ。道理をつくして批判し、撤回を求めても無視した。
 彼のやり方は、討論の相手に対する敬意がない、間違いを指摘されても一切応じない、相手の意見に耳をかたむけず一方的な攻撃を繰り返す。今回の、討論のルール=土俵を自分勝手につくりかえて逃げ得をきめこむ、こんな人物は信用できない。







コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪で「反ファシズム統一戦線」

2011年11月09日 07時41分55秒 | Weblog
 大阪市長選挙に早くから立候補表明をしていた共産党推薦の渡司考一さんが、11月5日、立候補辞退を表明した。友人とのあいだでも、思い切って立候補をとりやめて反橋下に力を集中すべきだと議論ししてきた。共産党が、おもいきった決断を下したことを大歓迎したい。私は、「国共合作」だと思った。日本帝国主義の中国への全面的侵略戦争に対して、中国共産党がそれまでのいきがかりをすてて、蒋介石・国民党との合作をなしとげたことが、中国国民をおおきく立ち上がらせることに成功し、最終的に日本帝国主義の敗北にまで追い込んだ。民族の独立をかちとった。歴史の節での決断だった。
 平松市長の政策には問題も多い。でも教育基本条例・大阪都に反対し、橋下独裁に反対している。ここはいきがかりをすてて、独裁を叫び、大阪府から大阪市まで支配しようとしている橋下の野望をくいとめるために、決断が求められていた。ほんとによかった。心ある人々に勇気をあたえた。
 「国共合作」あるいはスペイン・フランス・チリなどでの「人民戦線」を思い浮かべる。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

福島で1万人の反原発集会  この「事実」を報道しないマスコミ

2011年11月06日 07時26分49秒 | Weblog
 20111・10・31日曜日に、福島市で「なくせ!原発 安心して住み続けられる福島を! 10・30大集会インふくしま」がひらかれた。1万人を超えた大集会だ。1万人も集まったということは、相当深く原発のない社会への運動が浸透していることを教えてくれる。
 集会には、福島県農協中央会会長、浪江町町長、飯館村村長、福島県前知事らがあいさつに立った。共産党志位委員長もあいさつした。
 ところが、当日のテレビも、翌日の新聞も、大阪で見る限りひとつも報道しなかった。あたかも事実がなかったかのように。しかし原発問題を知るためには、この集会は東京の6万人集会とともに基本的事実だ。日本のマスコミの偏狭な姿勢にはほんとにあきれる。中国で100人くらいの反政府集会があると継続的に報道する。アメリカの、ギリシアの、リビアの、エジプトの、シリアの労働者・国民の集会・デモは詳しく報道する。なぜか。それらの運動の動向を見ないと政治情勢とその発展方向がわからなくなるからだ。ところが日本ではそれをシャットアウトする。もはやこれはジャーナリズムではない。権力支配の装置にすぎない。マスコミあるいはマスメディアといわれるものは、第4の権力といわれるのはその通りだ。報道しないことで、国民の目を曇らせ、運動の発展をおさえることをならうものだ。
 これは一方で、大阪では橋下徹という独裁者を系統的に持ち上げ、批判意見を意図的に抑えてきたことと対をなす。マスコミが権力のつっかえ棒、権力の侍女であることを日々思い知らされる。








                                                                        















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする