山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

消費税増税前にささやかな買いだめ

2014年03月31日 17時36分46秒 | Weblog
 消費税増税を前に近所の関西スーパーに行くと、買い物かごを乗せるカートが2、3個しか残っていなかった。見ると、みなさん、手に買い物をするメモをもっている。わたしもそうだった。値上がりする前に、調味料や乾物で補充すべきものを求めて押しかけた。洗剤やトイレットペーパーなどはもうすでに買った後だ。富裕層は値上がり前に、宝石や高級時計を買ったようだが、庶民は日用品や食品だ。哀しい生活防衛策だ。
 安倍首相は、あいかわらずおちょぼ口で、自信満々のそぶりを見せている。だが、この先には崖がひかえている。
 消費税が3から5%に上がったのは、1997年。バブル崩壊から回復の兆しが見えてこのまま順調にいくのかというときに、橋本総理大臣は増税に踏み切った。結果はご存じのとおり。
 1997年から17年。労働者の平均年収が97年より70万円も減っているもとで、貯蓄なし所帯が10%から30%に増えているもとでの消費税増税は新たな破壊的結果をもたらさずにはおかない。
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橋下大阪市長、法定協委員差し替えを要請

2014年03月29日 11時34分10秒 | Weblog
 橋下大阪市長が28日、法定協議会の会長で府議会議長の浅田均氏を訪ね、法定協議会から都構想に反対する委員を排除し、賛成する委員に差し替えるよう要請した。「都構想に反対する立場の人は建設的意見を述べず、法定協の目的に反する」というのが理由のようだ。
 きびしい反対意見を述べていたのは共産党だが、反対意見をのりこえて多数を説得できる実質があるかどうかが問われる。公明党は都構想に基本的に賛成だったし、自民党もかならずしも反対でなかった。だが橋下市政が公明党の助けを借りて、市民施策を次々切り捨ててきたことが都構想の中身の先取りであることが明らかになるにつれて、共産党以外の野党も橋下政治にうすら寒さを感じて後ずさりするようになったのが実態だ。その挙句の、1月下旬の法定協だ。区割りをひとつに絞るのに賛成しなかった(都構想をすすめるのに反対したのではない)ことにいきり立って、公明党には、宗教をいう前に人の道に反するなどと口をきわめて攻撃した。
 そんなことをいったらおしまいだよ、とわたしは思ったが、橋下氏はそういうふうに人を罵倒して世間の気を引いて人気を得てきた、その手法が今も通用すると勘違いして、市長選挙の大芝居に打って出た。6億円も使って。しらけた一人芝居には大半の人が背を向けた。芝居はやんやのかっさいを博するにちがいないから、市議会は無理としても府議会では自民党を外して維新に差し替えができるだろうと思ったのだが、あにあはからんや(多くの人には予想通り)史上最低の投票率となった。もとより根拠のない差し替え論がいっそう弱弱しいものになった。
 維新の会幹部でもある浅田会長は「内容をしっかり調査したい」と報道陣に話した。法定協の目的に反する言動を洗い出して、そのような委員には辞めてもらう圧力をかけようというのだろう。だが法定協の規約5条(組織)には、府議会議長と府議会が推薦した議員9人、市議会議長と市議会が推薦した議員9人、知事、市長、計20人で構成するとなっている。府議会が推薦した委員を議会の意思をねじまげて差し替えることが可能だと思っているのだろうか。まして市議会ではかなうはずがないから最初から差し替えを求めていない。ひとりだけ出ている共産党の委員は市議会からだから差し替えできない。
 はっきりと都構想に反対していない党を打倒の対象にして、二度と戻らないように仕向けておいて、議会の意思をねじまげてでも、差し替えをしようとする、その手法そのものが都構想を破たんへと向かわせている。
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八尾の若ごぼうがおいしい

2014年03月27日 09時48分25秒 | Weblog
 若ごぼうの美味しい季節だ。大阪の八尾が産地だ。わたしはずっと、若ごぼうといえばきんぴらにしてきた。ところが、『毎日新聞』2014・3・11夕刊に載った、西川ヘレンさんの野菜料理にはまいった。若ごぼう料理だが、きんぴらではなく、煮物にする。さっと煮だ。だいたいのところを頭に入れて、2回つくった。若ごぼうの香りがつよく、春を楽しむことができる。
 
 まだ短いごぼうの部分を皮むき器でひげ根をこそげ、ささがきにする。
 茎をななめに切る。
 出汁でこれを煮て、酒、みりん少々、塩、しょうゆで味をととのえる。薄味にする。
 若ごぼうの緑が冴えてくるのをみながら、5分ほどで火を止め、煮含ませる。

 ヘレンさんも推奨していたが、青々とした葉の部分を捨てるのはもったいない。これを佃煮にする。
 葉を重ねて、縦4つに切り、横に細かく切る。
 葉だけだと、歯ごたえがよくなく、葉が固まるので、わたしは茎を数センチずつ繊維を断つ形でこまかく切って入れた。
 さらにエノキを2センチ弱に切って入れた。
 すこしの出汁と酒、みりん、砂糖適量、しょうゆで煮る。
 ここに山椒の実を少し入れる。これでピリッとした味になる。
 (山椒は初夏に出回るのを煮て、ビニール袋に小分けして冷凍しておく。魚の煮物などに便利だ。)
 佃煮も、あまり濃くしないで、色と香りが残るようにした。
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民意はあやつれると勘違いした橋下氏、みじめな結果に当選会見からも逃げる

2014年03月24日 22時24分59秒 | Weblog
 自分勝手な野望のために市長選挙を仕組んだ橋下徹氏。夏までにひとつに絞った都構想の設計図をつくる、そのために法定協の委員を入れ替えて維新を過半数にするとして選挙にのぞんだ。議会それも府議会が選んだ委員を入れ替えることを市長選の圧倒的民意で強制することをねらったが、みごと失敗した。
 民意を得たといえる選挙結果ではなかった。本来、選挙は1票でも多ければそれで決まるものだ。ところがこの市長選挙は、する必要のない選挙で再び市長の座を得る選挙なのだが、当選が目標ではなく圧倒的民意を手にすることが目標だった。その目標から大外れした結果、当選しても万歳三唱できなかった、じつに珍しい選挙だ。
 投票率が過去最低の23・59%。白票を含む無効票が13・53%にも及び、過去最多。松井知事は有権者の4人に1人が投票してくれたといったが、ことの本質は4人に3人が投票しなかったのだ。こんな勝手な選挙は認められないと、積極的に棄権した。わたしも含め、積極的な意思表示として。それでも選挙は行かなければと思った人の13%が、白票にしたり、大きく×を書いたり、都構想反対と書いたりした。
 当選会見を拒否した橋下氏は、翌日、住民投票実施の信任を得たと胸を張った。だが当選はしたが、信任されてはいない。政治的には不信任だ。有権者の意思は、住民投票に信任を与えていないし、まして法定協から反対派委員を排除することを信任していない。
 橋下氏は、「ふわっとした民意」はもういらないといいだした。もう二度と得ることはできないと悟ったからなのだが、強がって、もういらないといった。「ふわっとした民意」なるものは、公務員攻撃を定期的に打ち出し、テレビを引き連れた政治をおこなっていた間は、なんとか形づくることができた。だが、さすがのテレビも、橋下従軍慰安婦発言以後、放送法第4条の政治的公平原則を侵していたことに気付いて(5年も気付かなかった)是正して以後「ふわっとした民意」は形成されにくくなった。
 さらに、橋下政治の本質である新自由主義政策が、市民サービスの削減という形で具体化されてくるにつれて、雲が晴れるように吹き飛んでしまった。カスミ目で、曇った景色を見ていたのが、赤バス廃止、市バス削減、敬老パス廃止、幼稚園保育園の廃園・民営化、市民病院の廃止、老人支援策の廃止その他で目が覚め、虚像ではなく実像がしっかり見えるようになった。だから、もう二度と、「ふわっとした民意」なるものは出現することはない。都構想で住民サービスが向上しますといっても、もうだまされない。
 政治的には不信任状態の選挙結果では、法定協委員を差し替えることなどありえないし、都構想を法定協で議決することも、府議会・市議会で議決することもありえない。できないことはもうはっきりした。維新からさらに府議がひとり脱退した。橋下氏は今年中にもう一回市長選挙をするつもりだった。圧倒的民意を盾に、秋に住民投票に持ち込むために。
 だがこんどの市長選挙の結果からこれは無理だろう。しかし橋下氏は常人には理解できない考えの人物だから、やる可能性はある。最終的には、来年4月の統一地方選挙で、住民投票で大阪都をやるかやらないかで決めよう!などといって、維新過半数を目指すだろう。でも秋から半年すえおかれて冷えたピザ、しかも毒のまじったピザには、人々は食指を動かさないだろう。かくて、都構想と橋下氏は最終的に却下される。

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金属探知機を通らせ、携帯を取り上げようとする橋下個人演説会

2014年03月20日 12時00分36秒 | Weblog
 夕食後、ときどき歩くことにしているが、3月19日は書店のあるみなと通りの方に行った。すると橋下氏の宣伝カーが演説会の案内をしていた。区民ホールかと思って歩いていくと、途中にある市岡中学校でやっていた。ちょっとのぞいてみようと中に入った。ロープで規制された通路を進むと、体育館の入り口あたりにたくさんの人がいる。その中の女性が「安全のため」とかいって私の服に丸いシールを張り付けた。さらに別の女性が携帯をお持ちですか、お預かりいたしましょうかなどという。無視して中に入った。入り口の両側に机が並べられ、そこで参加者に住所・氏名を書かせていた。開始時刻の8時を少し過ぎていた。すでに500人くらいの聴衆が椅子に座っていた。
 シールを張り付けられたり、携帯を出せとかいわれて気分を悪くしていたし、ちょっと立ち寄る程度の気持ちだったので、様子をみただけで帰った。帰るときはじめて気づいたのだが(入るときは暗くてわからなかった)、シール張りの前に、空港で身体チェックをする金属探知機を通っていたのだ。帰り際は体育館からの明かりで、金属探知機がしっかり見えた。ハイジャック防止でもないだろうに、なぜ演説会で金属チェックをするのか。刃物を振り回す恐れがあると考えているのか。携帯を持ち込むことをなぜ止めようとするのか。携帯に神経をとがらせる映画館や劇場でも、電源を切るかマナーモードにしてくださいとういうだけだ。なぜ、維新の演説会は携帯を持ち込ませたくないのか。
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泉佐野市長、小中学校から「はだしのゲン」を撤去

2014年03月20日 10時51分54秒 | Weblog
 『朝日新聞』2014.3.20が、泉佐野市長の千代松氏の要請をうけて中藤教育長が各学校に「はだしのゲン」を図書室から回収するよう指示したと報じた。昨年11月に学校長に口頭で指示、1月には市教委に持ってくるよう指示した。
 昨年8月には、松江市教委が「はだしのゲン」の閲覧制限して問題になった。松江では暴力描写が過激だというのを理由にしていたが、泉佐野では差別的表現が問題だというのだ。千代松市長はこれまで、日の丸君が代起立斉唱条例をつくったり、学力テストの学校別成績を公表したり、教育行政に介入する違法行為を繰り返してきた。右翼新自由主義の先頭を走る市長だ。
 戦争をにくみ、差別を告発している「はだしのゲン」を差別的表現があって人権的に問題があるというのだが、よくいうよと正直思う。あんたにだけはいわれたくないというケースだ。「はだしのゲン」を目に触れないようにしたいという、右翼勢力の運動のあたらしい発現形態だ。「きちがい」という表現がつかわれていて不適切だという。だが、きちがいということばも、ゲンの人間的精神からの抗議のことばだ。作品全体が訴えかけているもの、その人間的本質に触れた人は、決して人を差別したり、おとしめたりしない人間に育つ。
 市長の教育介入。その介入にへつらう教育長。回収に協力したことを恥じた校長会が抗議文を教育長に手渡すと、教育長は閲覧した子どもを特定し、個別指導をするよう求めた。だれがどの図書を読んだか探ることは、それこそ思想良心の自由の観点から適切ではない。

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安西マリアさん急性心筋梗塞による死亡

2014年03月18日 16時37分27秒 | Weblog
 歌手の安西マリアさん(60)が3月15日(2014)、急性心筋梗塞で亡くなった。2月20日胸の痛みを訴え自分で救急車をよんで都内の病院に収容され、急性心筋梗塞と診断され、冠動脈再灌流治療をうけたが、3月15日まで意識が戻ることなく死亡した。救急隊が入った時にはもう意識がなかったということだ。心肺停止状態になり、低温療法もおこなったということだが、脳に大きなダメージを負ったらしい。
 わたしもちょうど1年前の3月15日、急性心筋梗塞になって、九死に一生を得た。目にピンクと黄緑の色が交互に現れ、あの世との境目までいった。だが見事なカテーテル手術でよみがえった。そんなことがあったので、安西さんのことは人ごととは思えなかった。去年の顛末は、4月8日か、9日頃のこのブログに書いている。
 安西さんはいっきに心停止にまで至ったことが大きい。急激な痛みから治療開始までの時間がどれくらいだったのかわからないので、私のケースとは比べようがないが、あまりに若い死で、しかも息子さんを残してのことなので心がいたむ。
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橋下・元大阪市長、マック赤坂候補らと場外乱闘?橋下側告訴される

2014年03月17日 12時18分17秒 | Weblog
 橋下元大阪市長が、府市議会代表による法定協議会が自分の思うようにいかないとダダをこねて、市長選挙にもちこんだ。選挙ポスターを張る看板は13人分も可能な巨大看板だ。そこに橋下氏のポスターが1枚だけ貼ってある。異様な看板風景だ。近寄ってみると、橋下氏、すごいお化粧をして写っている。おしろいが浮いて見える。さらにライトを顔の右側にあてて左側の半分が黒くなるようにして、丸々と太った顔をすっきり見せようと苦心している。
 ここでとりあげる騒ぎは、橋下氏のタウンミーティングという個人演説会に、おなじく候補者であるマック赤坂氏と藤島利久氏が参加し質問しようとしたら、橋下氏のスタッフに羽交い絞めにされ、強制的に排除されたことだ。両氏は、14日記者会見し、橋下スタッフの氏名不詳4名を傷害罪と公職選挙法違反で告訴することを発表した。これには樺島正法弁護士がついている。樺島弁護士は橋下氏が弁護士としてスタートした時の親弁護士だ。マック氏らは損害賠償の民事訴訟もやる予定だそうだ。
 相手候補の演説会に対立候補の関係者が入り込むことは普通にあり、なんら問題ではない。マック氏らはおそらく一人で運動しているから、みずから乗り込んだのだろう。それを羽交い絞めにするとは信じがたい。どういう集団なのか。
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派遣法改悪案を閣議決定し、一生涯派遣に追い込む安倍

2014年03月16日 22時39分49秒 | Weblog
 安倍内閣が11日(2014.3.11)、派遣労働を無期限、無制限につかえるようにする労働者派遣法の改悪案を閣議決定した。これまでは、通訳などの専門的な26の業務以外は上限3年だった。それを専門業務の区分を廃止し、上限3年もとりはらった。こうなれば、派遣が常態化し、正規社員をどんどん派遣におきかえるのがすすむ。首切りも派遣切りという形でいつでもやり放題となる。
 世論を喚起して国会に上程させない、したとしても消費税増税で苦しむ庶民生活を背景に廃案に追い込まなければならない。ただしこの閣議決定を報じたのは『赤旗』のみ。『朝日』『毎日』などは法案が通ってからさわぐ。それではなんにもならない。
 派遣労働無期限・無制限が実現するならば、いよいよ日本は、永遠の暗黒社会に突入する。一生涯派遣という人が大量にでてくる。安倍内閣がアベノミクスなるものをふりかざして景気回復ができるかのようにいってきたが、もう失速した。「異次元」の金融緩和で円安・株高を演出し、莫大な借金による公共投資で需要拡大をはかってきた。マスコミは消費税値上げ法を通すときは国の借金を大問題にしたが、いまや、うんともすんともいわない。GDPの伸び率は、1~3月期が4・5%、4~6月期が4・1%だったのが、7~9月期が0・9%、10~⒓月期0・7%となった。太い注射を何本も打ったのが途中までは効いたが、だんだん効かなくなった。住宅購入の駆け込み需要、ついで自動車・家電など耐久消費財の駆け込み需要があったにもかかわらず、減速してきた。そこへもって10日あまりのちの消費税増税だ。底が抜けるだろう。
 労働者の賃金は、1997年よりも平均70万円も減っているのだ。その理由は賃下げとともに、正社員の非正規へのおきかえがすすんだことだ。これでは個人消費は増えない。増えるはずがない。
 アベノミクスの3本目の矢は成長戦略だという。「世界でいちばん企業が活動しやすい国」にすること、その中心が労働規制の緩和だ。労働法で労働者を保護するのをやめてしまう。丸裸にする。派遣を無期限無制限にすることで企業利益をいっそう上げようという。だがこれは労働者の平均収入をいっそう引下げ、GDPの6割を占める個人消費をさらに冷え込ませることになるのは子どもでもわかる。
 少子化担当大臣をおいて少子化対策をかかげているが、すでに若者の半分が非正規なのに、これをもっとふやせば少子化はさらにすすむ。経済を成長させるといって、非正規をふやし、少子化対策をいいながら非正規をふやす。いうこととやることが正反対。これではお先真っ暗。こんな安倍内閣に支持を与えているのは、さぞかしたくさん株を持っている人たちなのだろう。
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考えられない論文盗用、残念

2014年03月13日 14時06分37秒 | Weblog
 STAP細胞に関する論文に重大な疑惑が発生した。大きな話題を呼んだだけにその反動は大きい。STAP細胞の実験とは無関係の写真を載せていたことで論文の信用が崩れた。
 それよりもがっかりし、また信じられないのは、小保方晴子さんのちょうど3年前の博士論文の盗用のことだ。早稲田大学に英文で提出した博士論文108ページのうち、冒頭の研究状況の概説に関する20ページが米国立保健研究所のネット上の論文と酷似しているらしい。今日のテレビで両論文を画面に出して、同じところを色づけしていたが、ところどころ単語を変えているだけでほどんど同じだ。研究成果に関する部分は本論だとしても、研究の前提となる研究状況の概説を人の文章を盗んでいいということはない。メモをした文章をまちがって自分の文章ととりちがえることはありえないことではない。だが20ページにもわたって写すのは、研究の倫理と両立しない。学生のレポートでコピペというネットからの盗用が以前から問題になっているが、ことは博士論文だがらただ事では済まない。当然、博士号のはく奪、さらに研究の世界から追放されるかもしれない。
 本論に入る前の、概説などめんどうくさくて書く気になれない、時間がもったいないということだったのかも知れない。英文で提出した論文は日本では見破れないと思ったのか。じじつ早稲田大学は見破れなかったのだが。いずれにしても、研究論文で、他人の論文を複写盗用するのはルールにも倫理にも反する。
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春野菜のてんぷら

2014年03月10日 17時15分40秒 | Weblog
 春野菜のてんぷらをした。うど、ふきのとう、こごめ、しめじ、島らっきょう。
 それぞれ春の味だったが、ふきのとうは苦味が例年に比べて弱かった。苦味を抑えるために蕾のがくを広げて揚げる。ところが苦味が弱すぎる。もしかして促成栽培ハウスものかも。だとしたらすこしがっかりだ。何でもかんでもハウスものばかり、さらに水耕栽培ものになると自然のえぐみがなくなってしまう。
 島らっきょうは沖縄産。生のまま味噌をつけて食べるとうまいが、何年か前、たくさん食べ過ぎて熱がでてしまった。それほど強い野菜だ。薄めの衣をつけてさっと天ぷらにするとすごくいい。春野菜のなかでは土の味を一番感じだのが島らっきょうだった。
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プーチンと相通じる石破幹事長

2014年03月08日 23時25分15秒 | Weblog
 自民党の石破幹事長が、3日の記者会見で、ロシアのウクライナ侵略に関し、これを容認する見解を述べた。
「ウクライナにおける(ロシア軍による〉自国民保護ということなのであって、日本流にいえば邦人救出という話しだ」「武力の行使とか、武力介入という言葉とは少しニュアンスを異にするのではないか」
「わが国が邦人保護のために(海外に)自衛隊を派遣することになっても、それは武力行使とか武力介入というお話にはならない」「仮に軍事力を伴うものであっても」
「国連と何の関係もないものも、武力介入、武力行使にならないのは世の中の常識」
 自国民保護、邦人救出であれば国際法違反ではなく、侵略でないという論だ。まるで80年前の政府のいい方ではないか。戦前回帰の本音暴露だ。これではロシアを批判する足場をもたない。 
 自衛隊を国防軍にし、集団的自衛権行使容認に憲法解釈を変えて、邦人救出に国防軍を送り込もうというのか。そのお手本を示してくれたのがプーチン。同じ民族、あるいは自国民救出だといえば、他国の主権を侵害して軍隊を送り込むことを国際法はどこでも認めていない。
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バスの重大事故の原因は、規制緩和による苛酷勤務

2014年03月05日 13時46分47秒 | Weblog
 富山県の北陸自動車道小矢部サービスエリアで3日(2014.3.3)発生した宮城交通の夜行高速バスの衝突事故で、小幡和也運転手(37)と事故直前に「起きろ!」と何度も注意した金沢高校教諭小野善広さん(48)が死亡し、多数が重傷を負った。解剖では、運転手は心筋梗塞や脳卒中などは確認されていない。
 運転手は11日連続勤務だった。明かな労働基準法違反だ。労基法では、少なくとも週に1日は休日を与えなければならないとなっている。週40時間労働だから週休2日だが、休みを繰り越すとしても、どんな場合でも週に1日は休日を与えなければならない。11日連続でおそらくそのすべてが夜行バスだとすれば、その疲労は相当なものだ。
 2012年の関越自動車道での夜行バスの事故でもそうだったが、00年のバス事業の参入緩和がそのもともとの原因だ。規制緩和による新規参入バス会社がふえた過当競争で安値競争がすすんだ結果、運転手の労働条件が極度に悪化した。苛酷な長時間連続勤務が横行するようになった。労働者の人権侵害であるとともに、客の命まで奪うようになった。
 異次元金融緩和なるものによって外国人の投資を呼び込んでこの1年、株高を実現してきたが、その外国人が売り越しに転じるようになって、下落がつづいている。投資家からは、それこそ異次元の規制緩和=労働、農業の規制緩和の徹底をすすめないと日本株は買われないと、あらたな脅迫的言辞があいついでいる。
 とんでもない。労働の規制緩和の結果が、若者の半数が非正規になったこと、この1年で正規が46万人減り、非正規に置き換えられたこと、苛酷労働によって若者の(20、30代)過労自殺が50代に比べてとびぬけて多くなっていること、そしてこんどのバス事故に見られるような悲惨な結果をまねいている。株の値段があがっても実体経済はよくなっていない。株価資本主義の立場からすれば、労働の規制緩和を底抜けになるまで緩和すれば世界から投資家を引き込むことになるのかもしれない。しかし労働者の命と健康と生活が破壊された墓場の上に株を積み上げて何の意味があろうか。
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橋下市長の市長選挙6億円支出について住民監査請求

2014年03月05日 12時57分32秒 | Weblog
 「橋下市長の無謀な市長選挙の強行に対する公金差止等の請求」を7日(2014・3・7)、大阪市監査委員に行います。代表は、大手前ノーベル法律事務所の辻公雄弁護士。請求内容は以下の通り3点。
 
一 橋下徹大阪市長は、大阪都構想の特別区分割案の決議が遅れ過ぎるので、自らが市長を辞職することにより市長選挙を挙行せざるを得ない状態を作って平成26年2月7日に辞職願を議会へ提出し出直し市長選挙の措置を講じさせた。
 
二 しかしながら、分割区分や住民投票への可否を議決するのは議員の権限であり市長選挙の結果で議員の議決を左右させることは市長と議会制の二元制民主主義を定める地方自治法の趣旨に違反するものとして違法ないし不当である。
 
三 主権者たる市民の間では市民は今回の市長選挙は橋下市長が行政を私物化するものとして批判の声が大きい。そこで市長辞職に伴う市長選挙に支出される選挙のための6億円に及ぶ公金の差し止めと既支出分の返還を求める。

 橋下氏は、出直し市長選挙で、法定協議会のうち自民、民主、共産の委員を維新に差し替えすることを公約に掲げるといっている。たとえ市長選挙で比較多数の支持で当選しても、それをもって議会の議決を拘束しようとするのは、違法の主張だ。
 まして、議会の議決を拘束しようと狙っているのは府議会だから、その違法性はより大きい。もとより市議会は維新は多数を制していないから議決は変わりようがない。市長当選をもって府議会に従えと要求するのは、筋違いもはなはだしく、頭がおかしいといわれてもしょうがない。
 そのような市長選挙の私物化のために6億円もの巨費を使うのを放置できない。文楽協会への補助にかかわって、自らが市議会に減額提案した補助金3900万円にあとでいちゃもんをつけて、3100万円にさらに減額した。観客動員が橋下氏のいう数に達しなかったとして14年度予算では2000万円台に減らすとしている。このように、大阪が誇る伝統芸能文楽へのいじめともいえる扱いに照らすとき、自らの政治的欲望のために6億円の公費を使わせるこはとうてい容認できない。
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ロシアのウクライナ侵略は許せない

2014年03月04日 15時35分28秒 | Weblog
 ロシアのプーチン大統領は1日(2014・3・1)、親ロシア政権が崩壊したウクライナ領内でロシア軍を活動させることをロシア上院に求め、上院はこれを承認した。これをうけ、ロシア軍はクリミア半島を占領した模様だ。
 プーチン大統領は、1日のオバマ大統領との電話対談で、「ウクライナ東部やクリミア半島で、ロシアは自らの国益とロシア語を話す住民を守る権利がある」と述べた。ロシアの権益保護とロシア系住民保護を理由に軍を派兵することは、国連憲章(国際法)違反の侵略だ。
 日本がかつて中国を侵略した時も同じことを理由にした。辛亥革命後の中国では、北京の軍閥が大きな力をもっていたので、これを打倒して全国を統一するために国民政府軍が北伐をすすめていた。日本政府と軍部は、国民政府軍が華北に達すると、山東半島の権益保護と居留民(日本人)保護を理由に、山東出兵をおこなった(1927年)。この第1次山東出兵につづいて28年には、第2次山東出兵をおこない、国民政府軍と軍事衝突をおこした(済南事件)。軍閥の張作霖を支援して権益を維持してきた日本政府と軍は、「満蒙の権益」独占のためには満蒙の占領が必要だとして、張作霖爆殺を演出してこれを中国軍のしわざだと発表して満蒙占領のための大々的な派兵をねらった(1928年)。だがこれは頓挫した。再度これに挑戦し、まんまと占領を成し遂げたのが1931年の満州事変から傀儡「満州国」でっちあげだ。
 プーチンがやっていることは、80年余り前の日本がやったことをなぞっているようなものだ。ただちに侵略をやめ軍を撤退すべきだ。
 アメリカのオバマ大統領がプーチンに対し、「ウクライナの主権と領土保全に対する明白な侵害で、国際法違反だ」と述べたのは正しい。できれば、2003年アメリカ政府はイラクに対し、国際法違反の侵略戦争をおこなったことを反省し、ロシアに警告するといってほしかった。
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