山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

橋下知事、態度変更

2009年07月30日 08時11分20秒 | Weblog
橋下知事は7月29日に、総選挙にあたって支持政党を表明しないと発表した。これまで、さんざん支持政党を表明する、マニフェストを採点して支持を表明するといってきたのに態度をひるがえした。
 記者会見では、表明しないのは大きな方針転換では?いつ考えを変えたのかと問われて、「え、言ってませんでした?僕は地方自治体の長に政治パワーを持たせることをゴールにずっとやってきた。個人で表明することなんて、別に、ねえ。知事会の組織で表明することが一番重要だと思う。」と答えた。
 知事会で議論する以前から、表明するといっていたし、知事会では支持表明はしない方向となっても自分は表明するといっていた。つい最近は、民主党が主張を受け入れそうな感じもあった。自民党議員と橋下氏が話し合った後、自民党は全然ダメですねなどといった。だがその後民主党マニフェストでは無視された。
 そんなこんなで方針転換したのは事実なのだが、「個人で表明することなんて、別に、ねえ」などといいかげんなことをいって態度を180度変える。豹変したことを恥じるわけでもなく、平然としている。
 思い出すのは、知事選挙には20000%でないですよ、といいながら、平気で覆したことだ。同じ知事選挙で立候補した梅田章二弁護士が選挙後語ったことも思い出す。候補者の討論会で議論していたら、橋下氏は初めいっていたことと180度ちがうことを途中から平気でいいだしたことに、梅田さんは唖然としたという。この人の神経はどうなっているのだろうと思ったということだ。
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プリンスホテルに厳しい司法判断

2009年07月29日 09時21分45秒 | Weblog
 プリンスホテルが1年余り前の日教組の教研集会の会場と190室の部屋の契約を一方的に破棄した事件で、胸のすく判決が、東京地裁(河野清孝裁判長)ででた(09・7・28)。プリンスは契約を結びながら、使用を拒否、これに日教組が使用を認めるよう裁判所に仮処分を求め、認められた。だが、プリンスは裁判所の命令に従わず、会場使用拒否と宿泊拒否を敢行した。これに日教組がプリンスホテルと役員相手に損害賠償請求の訴訟を起こしていた。
 判決は、請求額全額を認めたうえに、謝罪広告の掲載まで命じた。使用契約を破った債務不履行、法律・司法制度を公然と踏みにじる違法行為を断罪した。事前に金を受け取っておきながら、右翼の行動を理由に使用を断り、集会を中止に追い込むなど、民主主義と言論集会結社の自由を死に追いやる重大事件だった。しかも再三の裁判所の命令にも従わないというのは、やくざ同然かそれ以下だ。
 右翼がうるさくて周囲に迷惑をかけのは、泊まる客が悪いといわんばかりの姿勢は本末転倒だ。商道徳もなにもあったものではない。迷惑をかける右翼を警察が取り締まればいいだけであって、ことの性格はすっきりしている。右翼におもねる風潮はなんとかしなければ日本の将来があやうい。
 かつては右翼といえば、赤尾敏氏や黒い街宣車と軍艦マーチだったが、自民党議員の中に安倍、中川、中山氏らを先頭に右翼潮流が太く形成され、それにくみするものを閣僚に登用する、空幕長に登用するなど、以前には考えられなかったことがすすんでくる中で、日本全体の右傾化がすすんできた。アジア各地に攻め込んで数知れぬ人の命を奪ったことをさも日本が被害者であるかのようにいう人々が政治の世界を牛耳るまでになった。小選挙区制がこういう人々が政界で地位を得られるようにした。その多くは2世3世議員だ。
 こんどの判決は、民主主義と言論集会結社の自由を守る上で意義あるものだ。
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新聞の選挙報道の公平

2009年07月29日 08時27分59秒 | Weblog
 民主党のマニフェストを伝えた『朝日新聞』の7月28日の紙面は、新聞社主催の民主党フェスティバルのようだった。1面、2面(ひと欄以外全面)、3面(社説でも)5面(広告欄もなく全面を充当)を充てるという破格の扱いだ。それほどの重大な政治的事件だということだろう。
 一方、今日28日の紙面には、日本共産党の公約発表の記事が載った。4面隅の2段の記事だ。全文38行。相当注意しないと見逃してしまう。雑報扱いだ。民主・共産の扱いの差はどこからくるのだろうか。議席数に応じて紙面提供するのか。これは民主主義の政治に反するが、でも一応の理屈だ。議席数では民主党は共産党の十数倍だが、行数では十数倍どころか数百倍だろう。数える気にもならない。これでは公平・公正な報道はできない。
 政治報道・選挙報道としてこういう扱いは正しいのだろうか。『朝日新聞』にこのような扱いをした根拠を聞きたい。
 ここには、05年の郵政選挙のお祭り騒ぎへ導いていった報道姿勢と同じものがある。また2大政党制を加速させるための政治装置として新聞が機能していることを目の前で示してくれた。投票日へ向けてこの傾向をいっそう加速させるのだろう。だがこれは民主主義をあやうくする。
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スロー・ジョギングとヤマモモ

2009年07月26日 22時40分26秒 | Weblog
 NHKの「ためしてガッテン」でやっていたスロー・ジョギングをした。はじめてしたような感じだが、なんのことはない、ずっと以前からやっていたことだったのだ。まあ、歩くようなスピードで走る。スピードは変わらないのだから、歩いた方が楽だ。だが、のろのろでも走る格好をすると運動量が格段に違う。メタボにはうってつけだ。
 家のうらの1キロの専用コースをスロージョギングした。公道なのだが、勝手に専用コースとして指定している。ほぼ四角形の1キロコースだ。800m強の中回りコースもある。小回りコースもあるが、もっぱら距離がわかりやすいので1キロコースを利用している。
 コース途中にヤマモモの街路樹がある。木の下に種のようなものが20~30個も落ちている。1ヶ月も前には甘く熟していたやまももの実の種だ。実が落ちてやがて種が残ったのだ。大阪港の第2突堤の方まで走った時には、大きいヤマモモの木がいくつもあり、その実をごちそうになった。スズメがたくさんあつまって実をついばんでいた。都会のスズメもいろいろと季節の旬のたべものにありつける。ヤマモモはあまりなじみがないためか、実を取る人もなく、ほとんどが地面におちてコンクリを赤く染める。鳥たちも食べきれないようだ。
 来年も、最初は甘酸っぱく、やがて熟した甘味を味わわせてくれるヤマモモを楽しみにしたい。
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麻生首相の暴言

2009年07月26日 08時04分27秒 | Weblog
 麻生首相は、7月25日、身内の青年会議所の会合でのあいさつで「どう考えても日本は高齢者、65歳以上の人たちが元気だ。介護を必要としない人は8割を超えている」「その元気な高齢者をいかに使うか。この人たちはみなさんと違って、働くことしか才能がないと思ってください」「80すぎて遊びを覚えても遅い。遊びを覚えるなら『青年会議所の間』くらい。60すぎて80すぎて手習いなんて遅い」「働ける才能をもっと使って、その人たちが働けるようになれば納税者になる」などと発言した。
 高齢者になっても、その人が必要とされる社会、希望すれば働く機会と場所が保障されるのはすばらしいことだ。だが麻生首相の発言は、ゆがんでいる。侮蔑的だ。自民党の大物といわれる政治家によくある。権勢を示すことが身にしみついていて、知性や人間性が感じられない。
 すぐに鳩山民主党代表が、自分の母親のことを紹介して、85歳でも学べると批判した。年をとっても学ぶことがどれほどすばらしいことか。
 だが、鳩山さんは同じ演説で、今の政治を「官僚のための政治」だからいけないという。いつも変に思うのはこの「脱官僚」論だ。いまの自公政治が悪いのは、財界の利益のための政治をしているからなのに、それを言わずに官僚が悪の根源だという。優秀な高級官僚たちは財界に奉仕しアメリカに追随する政治に力をふるっているのは事実だ。だが財界奉仕・アメリカ追随は、長年の自民党政治の本質であって、それを効率よくすすめる役割を果たしているのが官僚だ。官僚から権限をうばって政治家が直接指示するスタイルを確立したいというのが民主党だ。でも財界奉仕政治批判はしないのだから、手法をかえるだけだ。
 アメリカ追随については、政権につく前からもう手直しをしている。今日の『しんぶん赤旗の』の1段の記事に目が行った。次期駐日大使になる予定のジョン・ルース氏が米上院外交委員会で、民主党は対等な日米関係を掲げていたが、この数日間、民主党はそうした発言内容を和らげてきている、思いやり予算(削減)などの主張でも徐々に転換すると確信していると発言したという記事だ。外務官僚は日米核密約でも日米支配層の利益のために、国民をだまし続けてきた。実に有能だ。ここで官僚批判をしないのか。でも外務次官などというのは、政府要員そのものだ。政府方針にしたがって外務官僚は仕事をしている。
 非核3原則は実態は2原則でしかなかったのだから、2原則でいいじゃないかという流れが政府自民党そして民主党でも大きくなるだろうが、それは絶対許されない。総選挙の争点にしなければならない。
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関西テレビ「希望って、何?」

2009年07月20日 16時30分57秒 | Weblog
 偶然、テレビをつけたら、知り合いの青木さんが大写しになっていた。小西さんも登場し、今年春の定時制に入学志願者が大幅にあふれるという異常事態についてとりあげていた。高校教育の最後の砦、最後のセーフティネットの定時制が大幅削減され、さらに橋下知事が私学助成を削減したため、おりからの不況・リストラの嵐のなかで、定時制に殺到するという異常事態が生じた。本来ならありえないことだ。番組のなかで、去年夏、知事と高校生との話しあいも一部紹介された。私学助成が削られたことなどを生徒が訴えたのに対し、知事が、面倒を見てもらえるのは中学まで、この世の中は自己責任の世の中だから、文句を言うなということを力説していた。
 番組では、西淀川のNPOの子供センターの活動も紹介していた。家庭環境、学力、人間関係で困難をかかえるこどもを支える活動をしている。このような組織がたくさん必要だ。
 小西さんは、今、世の中、企業ばかりか、教育においても「あそび・ゆとり・ため」がなくなっている、政策的になくされていることを批判していたが、まさにその通りだ。雇用は派遣におきかえ、ぎりぎりまで絞る、教育でも定時制さえも半分にへらす。その基本思想が自己責任だ。この思想は、社会を破壊した人間が、その被害を受けた人に、上から説く説教だ。「自己責任!・努力した人がむくわれる社会!」これが合言葉だ。だが、努力してもむくわれない人がこれほどあふれている社会はこれまでみたことがない。
 良心的な番組だった。(09・7・20)
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核密約を認め、非核3原則を守れ

2009年07月19日 08時27分22秒 | Weblog
 6月末、村田良平元外務事務次官が実名で核密約の存在を認め、政府の見解をウソだといった。河野太郎衆院外務委員長は、これをうけ、「これ以上政府が虚偽答弁をすることを認めない」といった。
 核兵器を積んだ米軍艦船などが日本への寄港の際に核兵器をはずさないということは、70年代のラロック提督の証言などで知られ、国会でも指摘されてきた。2000年には共産党の不破委員長が、アメリカ側の記録をもとに追求したが、政府はそんなものは存在しない、アメリカからの事前協議の申し入れがないから核持込はないと突っぱねていた。当時、相当な量の新聞記事を切り抜いてファイルしたことを覚えている。
 だが、密約のうけつぎの担当者が実名で認めたのだから、もう逃げられない。しかし、日本側保存文書を焼却処分したともいわれる。事実だとすれば、許せない犯罪だし、歴史の偽造だ。
 もう国会は21日に解散するし、そのあと、自民党政府はもう存在しないことは確実だから、自民党政府関係者はこのことでもう悩まなくてもいい。
 民主党中心か、あるいは民主党単独政権が生まれる。この問題について、答弁するのが鳩山さんなのか。鳩山さんは、14日、「現在の状況のなかで、非核3原則というものが堅持されていく中で、現実的対応がなされている側面もある。北朝鮮の問題も含めて、必要性というものがあったからこそ現実的な対応がなされてきた」と核持込を密約を容認する発言をした。もともと彼は、根っからの憲法9条改憲論者だし、非核3原則ではなく非核2原則の考えの持ち主だ。
 9月に特別国会が開かれ、民主党政府ができるだろう。だが、その新政府が核密約を認めたうえで、非核3原則を貫くかどうかが問われる。自公政権が終わるのはもう規定事実といっていい。国民はその先を見通し行動する必要がある。
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三宅一生さん、オバマさんに呼びかけ

2009年07月16日 04時05分17秒 | Weblog
 デザイナーの三宅一生さんが、『ニューヨーク・タイムズ』に寄稿して、これまで語ってこなかった自らの被爆体験にふれながら、オバマ大統領に広島を訪れるよう呼びかけた(『しんぶん赤旗』7月15日付、『朝日新聞』7月15日夕刊)。
 「オバマ氏が4月に核兵器廃絶を訴えたことが、私の奥底にしまっていたものを呼び起こした」ということだ。4月のプラハでのオバマ大統領の核廃絶演説が世論を動かしていることのひとつの例だ。共産党の志位委員長が、オバマ大統領に書簡を送り、返書が届けられたのも大切な行動だった。
 7月11日の『しんぶん赤旗』のコラムに、オバマ大統領が26年前、コロンビア大学4年の時に、核軍拡・核抑止論に批判をくわえる論文を書いていたと紹介していた。オバマさんは「核攻撃から生き残る核能力をもつことが相手に攻撃を思いとどまらせる。このゆがんだロジックこそ巨大軍事企業に奉仕する理論だ」と主張していたそうだ。若いときから、相当しっかりした見識を持っていた人だと知ることができた。
 今後、世界的な空間で、核廃絶・通常兵器の削減をめざす意見交流がすすむことを期待する。
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知の共同体をめざして

2009年07月11日 23時17分19秒 | Weblog
 今日、夕方から、この3月まで淀川・東淀川の学校に勤めていて、時をみはからってあつまり意見交換をしていた友人たちと、転勤後、久しぶりにあつまり、親しく交流をした。そこでも橋下知事の教育破壊、つまり教育費は削りながら点数競争に全生徒を投げ込む、このかつて見ない非教育的措置に非難が集中した。同時に今の日本の新自由主義による社会の根本からの破壊、共同性の破壊についても危機感を共有した。
 久しぶりに会って、職場ははなれても、時には顔を合わせ、議論をしようということでは、たちまち一致した。おおげさにいえば、知の共同体を作ろうということ。まあ、普通にいえば集まって、勉強し、議論をしようということだ。いやな世の中、こんなことをいいあって、それはいい、やろうやろうなどというときが、一番しあわせだ。8月の盆明けの休みに泊り込んで、それぞれが報告し討論しようということになった。勉強は希望だ。
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橋下知事の府立大破壊

2009年07月11日 08時35分09秒 | Weblog
 橋下知事は衆議院選挙が近づいて、連日、大変なはしゃぎようだ。
 その一方で、大阪府立大学に存在価値があるのかと論断して、大阪市立大と統合させるなどとこの間いいつのってきた。大阪市立大学を勝手にどうこうするということ自体、普通の常識の持ち主ならとてもいえないことだが、そこは橋下さん。尊大さでは右に出るものがいない。
 今日の(09・7・11)の『朝日』大阪市内版に「私大関係者招き府立大存廃論議
 知事」という記事がのった。記事は「存廃論議が起きている府立大について、橋下徹知事は10日、府庁に私立大関係者を招いて意見交換をした」と書き出す。存廃論議が自然に沸き起こっているかのように書くのはどうか。言っているのは、橋下さんだけなのに。
 招かれたのが、近大・関大・大阪工大関係者。私大関係者だけを招いたのがミソだ。狙いは見え透いている。知事は「自己責任を元に大学経営をしている皆さんに、府が大学をやる意義があるのかご意見をうかがいたい」といった。記事は続けて書く。「『入試の広報や学生の就職支援が弱い。大学のアイデンティティを持つことを考えた方がいい』『職員の数が多すぎるのでは』などの指摘が相次いだ。橋下知事は『組織マネジメントを改善しなきゃいけないし、大学の役割もはっきりしていないことがわかった。府立大へ厳しく迫っていきたい』と応じた。」
 今の私大の入学勧誘の宣伝の激しさ(電車の宙吊り広告など)が理想像だとはとてもいえない。国公立が勧誘などしなくていい。高校生に学問内容を丁寧に知らせるだけでいい。就職についてはむずかしい。以前、大阪外大の同窓会報をみて、驚くほど就職率が低くてびっくりした。私大でも難しいだろう。最近は就職率を発表しているのかどうか。全学生の進路の完全把握はとても無理だ。でも就職支援は私大の方が手厚いことは容易にわかる。信用にかかわるから。学生のためにも就職支援を強化するのは必要だ。支援をすればいいだけであって、存廃とは関係ない。
 職員の数を私大関係者がいったことをうけて、知事は攻撃をかけてくるだろう。「迫っていく」と宣言したのだから、各種施設を廃止に追い込んだときのテクニックを使うのだろう。係長クラスの職員の年俸をやり玉にあげて、こんなんをほうっておいていいんですか、などとやることは目に見えている。
 大学組織を切り刻もうと狙うだろう。学問研究と教育の必要から組織を考えるのではなく、特定の政治目的から組み替える。まさに新自由主義の大学経営=大学破壊だ。
 この記事のなかで、私大関係者が「府立大の理工系は強く、産学連携にも積極的」と評価したとある。橋下知事が統廃合を言い出したポイントは、府立大は何をやっているのかわからない、値打ちがないという意味のことだった。理工系は強いといわれたのだから、これまでの知事の論はくつがえされた。他の学部は理工系のような値打ちの現れ方はしないから、慎重な見方が必要だ。
 この記事を読んで、そもそも府立大のことを議論するのに、私大関係者だけという意図的な人選にいかがわしさを感じる。それぞれの学問系列の専門家が議論するならわかるが、ある狙いをもった設定なのだからまゆつばもいいところだ。
 学問や文化と対極にある橋下知事がやろうとしていることは見え透いている。大学関係者の発言がほしい。藤本義一さんらが中心になって、大学人をあつめて広範な議論をおこすことを願う。

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街中のカラス

2009年07月05日 09時14分50秒 | Weblog
 先日、阪急石橋をおりて、赤い橋のバス停に向かっていたときのことだ。商店街のアーケードをあるいていたら、商店からのゴミ袋がおいてある場所に、いつものようにカラスがいた。見ると、袋をやぶって、くちばしでつついている。すると名刺大の牛肉をつまみあげた。ビロンと美味しそうな牛肉がくちばしから垂れている。こんなことがあるから、カラスもやめられないのだろう。
 カラスも懸命に生きている。家の前の小さな小さな林のなかの、一番大きな木に作っていたカラスの巣からは、もうひな鳥は巣立っていった。
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オバマ氏後輩広島へ

2009年07月05日 09時00分43秒 | Weblog
 『朝日』の09・7・4夕刊に、オバマ大統領の後輩が学ぶハワイの高校から、今年の8・6平和記念式に生徒2人が学校から派遣されることが紹介された。すばらしい。この記事を書いた武田記者は、戦争と平和に関わるテーマを追い続けている。記者クラブの悪弊に慣れて垂れ流しの報道をする、あるいは権力者によりそって情報をおねだりする記者が多い中にあって、これとは対極の姿勢でがんばっている。
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虐待の傷は癒えるのか

2009年07月05日 08時42分00秒 | Weblog
 昨日(09・7・4)夜NHKで「追跡AtoZ・虐待の傷は癒えるのか」という番組があった。半年も情緒障害児短期治療施設に常駐して取材した力作だった。幼少時の虐待による心の傷を癒すため、職員が苦闘しながらよりそい、指導し、自立へと導く。このようなすばらしい番組をつくった関係者に感謝したく思い、ここに紹介した。
 私が3月までつとめていた定時制高校もこの施設のような機能の一部を担っていた。そのことを理解せず、廃校に追い込んだ府当局・教育委員会の責任、癒しと回復の場ともいわれた定時制教育を切りきざんだ罪は消えない。
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虐待の傷は癒えるのか

2009年07月05日 08時42分00秒 | Weblog
 昨日(09・7・4)夜NHKで「追跡AtoZ・虐待の傷は癒えるのか」という番組があった。半年も情緒障害児短期治療施設に常駐して取材した力作だった。幼少時の虐待による心の傷を癒すため、職員が苦闘しながらよりそい、指導し、自立へと導く。このようなすばらしい番組をつくった関係者に感謝したく思い、ここに紹介した。
 私が3月までつとめていた定時制高校もこの施設のような機能の一部を担っていた。そのことを理解せず、廃校に追い込んだ府当局・教育委員会の責任、癒しと回復の場ともいわれた定時制教育を切りきざんだ罪は消えない。
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橋下知事、二審も敗訴

2009年07月04日 08時56分55秒 | Weblog
 わが橋下徹知事さんが、彼に対する損害賠償請求裁判で、1審につづき、2審の広島高裁でも敗訴した。懲戒の理由がないのに、懲戒請求をするようにテレビを利用してあおった法的責任は重大だ。実際に懲戒請求された方は損害をこうむっている。判決は、橋下氏の発言の不法行為を認めた。
 記者会見で彼は、「賠償責任まで負わされると表現活動が萎縮してしまう」と強弁した。明白な不法行為を表現活動だとはあきれる。また、「懲戒請求に理由がないことを知りながら、誤った発言をした」と判決が指摘した点については、「僕は懲戒理由があると思って言った」とも。正当な刑事弁護人の活動を懲戒対象としてあおり、業務を妨害しておきながら、こういうことを平気で言うのは、法律家としての資質そのものが問われているのでないかと思う。彼は、最高裁に上告したいらしい。勝手にすればいいが、恥の上塗りだ。でも彼に恥という観念がないことは、われわれはいやというほど見せつけられてきた。
 読売テレビの堕落ぶりもひどい。とくに「たかじんのそこまで言って委員会」がそうだ。登場する回答者というか発言者は、ほとんど全てが名うての右翼的人物だ。ときには田島さんという右翼でない人(教授)がでるが、彼女を叩いておもしろがるという番組構成だ。桂ざこばさんはいつもでているが、いろどりを添えて相づちを打ってもらうための存在だ。公共の電波を使って、政治的なテーマ、純粋に学問的に扱わなければならないテーマを、右翼的な立場からそれぞれがいいつのって盛り上げる、それ以外に見解や立場はないかのような特殊な雰囲気の中で番組がすすめられる。はっきりいって公共の電波を使う資格はないし、返上すべきだ。「放送法」はどこへ行ったのか。特定の地域しか放送されていないが、それだから余計に言いたい放題、やりたい放題というのがこの番組の姿だ。
 私は、橋下氏が出て懲戒請求をあおったのを見た。また彼が、南京大虐殺を高校時代に教わって本当だと思ってきたが、最近人から本を紹介されて読んだら、学校で教えられたことがウソだと知った、とんでもないことを教えられたなどと発言をした時の放送も見た。まじめな歴史研究の成果を罵倒するひどい番組づくりだった。そのとき、橋下弁護士、あなたの早稲田大学の近現代史の大家・洞富雄さんの本に目を通してからものを言え、と強い怒りを感じた。南京大虐殺はまぼろしという書物が書店にあふれ、まじめな研究書は中央図書館にいかなければないというのが今の姿だ。でも歴史の偽造は許せない。この一事をみても読売テレビは放送法に違反している。番組をやめるか、放送事業から撤退するかすべきだ。
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