昨日は昼前から自転車で市岡の家を出て、東へ向かった。
まず、大阪市立中央図書館に立ち寄った。地理・紀行というコーナーを見た。世界の、県別の、温泉の、色んな本が並んでいる。そのなかに吉永小百合さんの『吉永小百合 街ものがたり』という文庫本があった。借りて、ポケットに入れ、また東へ向かった。
あみだ池筋と周防町通りの交差点あたりで「BAU WAU」という店で昼ごはんを食べまた東へ。なにわ筋、四ツ橋筋をこえると、そこはアメリカ村だ。
アメリカ村にある交番は、40年以上前からそこにあった。大阪で新聞配達をはじめたころ、販売所の先輩が休みの日に、この周防町の交番のところを通って戎橋のパチンコ屋「ナンバ一番」に連れて行ってくれた。なつかしい周防町は、いまは大阪一、若者のつどう街になっている。
これを横目に見てどんどん東へ。道路も石畳になっている。御堂筋をこえ、堺筋を越したら、向うに茶色の大きい建物がみえた。あ、目的の大阪市立中央会館かな。近づくとそうだった。中央区民図書館も併設だ。あの橋下さんからすると、二重行政のシンボルだ。文化さえも市場原理におきかえる人には無駄にしかみえないだろう。しかしこれこそ人間らしさのシンボルだ。
入り口になつかしい定時制の先生たちが何人もいた。埼玉県立浦和商業高校定時制の4年間を密着取材、もしフィルムならば名十巻にもなる映像からまとめた「月あかりのしたで」の上映会を準備してくれた。入場料なんと300円。まあ、文化祭みたいな値段だ。悪いなあと思いつつ中へ。すると、北野定時制でいっしょだったMさん、Oさんと顔をあわせた。昔話にひきずりこまれた。
区民ホールも7割くらい埋まった。2時から、藤井寺工業定の音楽部のバンド演奏、和泉総合定の生徒の意見発表があり、いよいよ上映。わたしにとっては、ニ度目の鑑賞だ。目頭を拭く人も。この映画をつくった大田直子さん、いい仕事をしてくれたとおもう。なにより浦商、その生徒、そして担任の平野先生などがすばらしい。
見終えて、Oさんと地下鉄近くまで歩き、あとは西へむかった。周防町の三角公園と交番につくと、たこ焼きを食べる若者でいっぱいだ。みんなたこ焼きだ。あたりにはたこ焼き屋が多い。
中央図書館のとなりのスーパー・コーヨーで晩ご飯の買い物をして、さらに西へ向かった。自転車のカゴはいっぱい。帰って、さっそく台所に立ち、晩ご飯の準備をした。