山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

働かせ方改悪法を自民・公明・維新が強行

2018年06月30日 11時25分00秒 | Weblog
 2018年6月29日、参院本会議で自民・公明・維新が働かせ方改悪法を強行した。戦後初めて、労働者に労働時間規制をはずすのだ。そもそも世界の労働運動、すなわち労働者を人間扱いさせる運動は、産業革命期のイギリスで労働時間規制の運動として始まった。その1丁目1番地を否定するのがこの法律だ。悪辣な資本家、御用学者、その元締めの安倍晋三自公維が渇望するのがこれだ。
 電通で過労自殺した高橋まつりさんの母・幸美さんら全国過労死を考える家族の会のみなさんは、連日国会につめかけた。過労死をなくすのは国家目標ではないのか。安倍首相に面会を求めても、いっさい会おうとしない。
 労働基準法の労働時間、休日、休暇の規制をすべて適用しない。これが働かせ放題でなくてなんなのか。時間規制がなく、過労死しても、会社の責任は問われないし、労働時間の記録がないから闇から闇だ。すべて自己責任になる。200年に及ぶ労働時間規制の歴史は根底からくつがえされる。だからすべての労働団体が反対してきた。こんなものが労働者のためになると言い張るその根性が愚劣だ。これに賛成した政党・議員の精神を疑う。
 過労死を考える家族の会が安倍首相への面会を申し入れてもいっさい会わなかったが、悪法強行したその夜、新聞・テレビ各社代表が安倍首相と3時間近く親しく懇談している。読売・ナベツネ氏はその何日か前に安倍氏と二人で密談している。4月以降、報道の安倍忖度がひどくなっていないか。安倍3選までなんとかよいしょして持っていくのが務めだと思っているのか。
コメント

ワールドカップ・ポーランド戦に思う

2018年06月29日 16時55分24秒 | Weblog
 サッカー・ワールドカップ1次リーグで日本チームはポーランドに0-1で敗れ、勝ち点で4でセネガルと並んだが、警告数の差で決勝進出となった。同じ組でコロンビア・セネガル戦が同時にやられその状況を察知しながら、日本チームはファウルを避けるために究極の戦術に出た。
 時間稼ぎのためのパス回しの連続だ。会場はテレビで見ていてもわかるほどのブーイングの嵐となった。選手はつらかっただろう。積極的に闘わないことを見せ続けるのだから、ブーイングが出るのは当然だ。わたしは情けない思いがした。
 スポーツ文化の素晴らしいところは、力と技の極限まで出し合って競技することだ。フェアプレーというのは、服を引っ張ったり足を引っかけたりしないということだけではないと思う。あからさまな遅延試合、無気力試合もアンフェア―な行為だ。ただ、今のルールでは違反ではないというだけで、ブーイングの対象ではある。甲子園での星稜と明徳義塾の試合で松井選手への5打席連続敬遠を思い出す。敬遠はルール違反ではないが、大きな議論を呼んだ。要は正々堂々と闘えということだ。フェアプレー精神が問われた。柔道では、到底無気力試合とは思えない、一息ついた状態があるだけで指導が入り、マイナスポイントとなる。柔道は大変厳しい。
 今度の試合での時間稼ぎ、遅延行為は、日本だけではなかった。ポーランドも積極的に攻めてあと1点取りに行く姿勢はみじんもなかった。だからこれでペナルティがつくとしたら両チームにだ。柔道でも両選手に指導がつくことがよくある。
 力と技のぶつかり合いを放棄した試合はつまらない。サッカーはナショナリズムと一体だから、日本、日本となるが、前2試合で見せたサッカーにこそすばらしさがつまっていた。松井選手の連続敬遠は、ブーイングの嵐で、メガホンなどが大量に球場に投げ込まれた。甲子園はナショナリズムとは関係ないから、フェアプレーが問題とされた。国別対抗のサッカーは国家を背負っているから、フェアプレーの議論が正面に出にくい。日本人からブーイングの嵐が出たか疑わしい。ナショナリズムの方が上回っただろう。ナショナリズムでフェアプレー、日本風には正々堂々の精神が崩されることがあってはならない。スポーツ文化の発展のために、また日本サッカーがより高みを目指すために。
コメント

米朝首脳会談が切り開いたこと、見えてくること

2018年06月23日 18時41分46秒 | Weblog
 6月12日の米朝首脳会談についてノートに書きつけていたが、そのまま放置し日が過ぎてしまった。気を取り直して書いてみよう。
 ≪一側即発の危機から朝鮮半島の平和体制への道を開いた≫
 共同声明には4項目のポイントが書かれている。①新しい米朝関係を確立することを約束する②朝鮮半島に永続的で安定した平和体制を構築する③朝鮮民主主義人民共和国は朝鮮半島の完全な非核化に向けて取り組むことを約束する④戦争捕虜・行方不明者の遺骨の返還を約束する、の4点だ。
 トランプ大統領の記者会見で驚いたのは、なんといっても米韓合同軍事演習を対話中は中止すると発表したことだ。また28500人の在韓米軍の縮小・撤退に言及したことだ。日本政府は、在それが韓米軍が退くと東アジアのパワーバランスが崩れる、抑止力のために必要、安定のために必要だと反応した。
 米朝首脳会談について、マスコミの反応は、会談をしたことについては評価しつつも、内容的にはあれが足りない、これが足りないと不十分さを指摘する。非核化のプロセスが書かれていない、不可逆的などの従来の主張から大きく後退しているなど会談の意義を低める論調があふれている。さらに、対話中の軍事演習中止につていは、使い古された抑止力論にしがみついて、トランプは軽率だとここでは非難の大合唱だ。
 だが、リビアのような初歩段階の核開発とはわけが違う。朝鮮半島は70年に及ぶ軍事的敵対がつづいてきた現場だ。それが一度の首脳会談で最後の着地点まで取り決めできると考える方が幼稚だ。できなければ意味がないというのは、軍事的敵対と核対立の現状の方が政治的に都合のいい勢力の言うことだ。開かれた扉からはもう後戻りできない。平和の朝鮮半島、東アジアの平和の体制へとつづく道が見えている。

 ≪米韓合同軍事演習中止は国連憲章にもとづくもの≫
 米韓軍事演習中止は金正恩委員長の要求だった。これをトランプ大統領が受け入れたことが北朝鮮の「労働新聞」によってわかった。軍事演習は朝鮮戦争が終結していないことの象徴的な表れだ。演習は年間を通して5回も行われ、のべ数カ月に及ぶ。演習が、場合によれば実際の戦争に転換することがありうる。去年の極度の緊張状態の下ではその可能性があった。
 北朝鮮が独裁国家だから、年間通しの演習で脅しをかけて当然だという法はない。北朝鮮は国連加盟国だ。国連憲章は、第2条で加盟国の主権平等を謳い、すべての加盟国は武力の威嚇、武力の行使を慎まなければならないと定めている。武力による脅しをしてはならないし、武力による脅しを受ける筋合いはどこの国にもない。これが国際法の基本だ。ところが近年の演習では、金正恩斬首作戦まで公言していた。
 中国の経済的・軍事的台頭で、アメリカはすくなからぬ脅威を感じている。だが、アメリカが中国の目の前で、中国に侵攻する軍事演習をしているか。そんなことはありえない。もしあれば、重大な外交・軍事問題になる。世界中見渡しても、他国にいつでも攻め入るぞと脅しをかけながら、その国の眼前で毎年軍事演習をしている例があるだろうか。あれば教えてほしい。向いの家の主が気に入らないからと、その家の前で刃物を振り回して突入する練習をすることが法で認められているか考えればわかる。
 米韓軍事演習を北朝鮮に向けて行うのは当たり前だという考えが日本ではまん延している。これを疑わないのが異常だ。国際法、国連憲章から見て異常なことを異常だと思わない異常さが日本を覆っている。日本のマスコミは何の異も唱えないし、疑問も提起しない。これが米韓日軍事同盟の現実だ。日本人の頭を国際法レベルに正さないといけない。
 韓国政府高官は、事前に説明がなかったことから「韓米協議は必要」といいつつ、「対話が続く間の演習中止は当然だ」と語った。友好的に話し合いを継続している間は演習を中止してほしいというのは、あまりに当然のことだ。脅しながら話すというのは、話し合いではなく脅しの範疇に入る。米朝の話し合い、交渉は長期に及ぶだろうから、軍事演習中止も相当長期になる。その先は演習復活か。非核化と朝鮮戦争終結、平和協定が目標だから、交渉がうまくいけば、そのまま軍事演習は永久中止となる。これが最も望ましいことではないか。
 注意をひくのは、トランプ大統領が中止を受け入れた理由のひとつとして「軍事演習を長い期間やってきているが、とてつもなく高額。信じられないレベルだ」と述べている。大統領選の時から、米軍の海外展開はムダなコストだと主張していた。これまでアメリカは帝国主義として、世界の警察官を自認して、米軍を世界に展開して、覇権を謳歌してきた。その費用に頓着しなくてもいいだけの経済力があった。双子の赤字を抱えて苦しむようになっても、変わらなかった。ただ日本に対しては、思いやり予算などで本国に置くよりも安上がりの駐留を実現しているが。北朝鮮が脅威ではなく、友好的な話し合いができる相手だとなれば、トランプ大統領の経費とのバランス論が当然の論理として正面に出てくる。
 ところが、安倍首相が目の敵にする「朝日新聞」でさえも、「演習が実際に中止され、それが長引けば、北朝鮮に対する抑止力は低下する。会談のあいまいな合意の『落とし穴』が早くも露呈した格好だ」と評価した(6月14日付け)。「朝日」がこれだから、「読売」「産経」は推して知るべし。
 抑止力とは軍事的脅しが効いていることを指す。言っておくが、これば国連憲章の理念、規定に反する。常識的に考えて、かたわらで脅しをかけながら友好的に話し合いができるものだろうか。「朝日」記事は「トランプ発言 不用意、長引けば抑止力低下」の見出しを打つが、軍事演習を継続すれば、すべてご破算、非核化も永遠に遠ざかるのをわかっているのか。日本の極右のように(今の自民党の大半がそうだが)、対話などに色気を出さず、圧力を永遠に続け、そのうちに北朝鮮が崩壊するのを待つという気なのか。極右は10年も前から、もうすぐ崩壊するといってきたが崩壊していない。国民を抑圧しいるし、エネルギー資源不足で苦しいが、それでも経済活動はあり、労働は価値を生んでいるのだから、自動崩壊はありえない。

 ≪在韓米軍縮小・撤退≫
 もうひとつの論点が在韓米軍の縮小・撤退問題だ。トランプ大統領は、「今ではない」としつつ、「(兵士を)家に帰してあげたい」と削減に触れた。トランプ氏は、28500人の在韓米軍の経費の問題が頭にある。朝鮮戦争が終結すれば、休戦中とはいえ戦争状態が続いているのとは状況は激変する。敵ではなく、友好関係になれば、大規模な軍隊で臨戦態勢を維持する必要ななくなる。まず、朝鮮戦争の国連軍としての米軍が駐留する根拠がなくなる。
 戦争体制の維持で利権にあずかっている軍産複合体は政治力を使って抵抗するだろうが、米政府にとって財政負担は軽くなる。日本の思いやり予算のように韓国にも要求するかもしれないが、韓国政府は休戦協定が平和協定に転換すれば、長い将来の南北統一も見通して在韓米軍さらに韓国軍の削減を模索することは見えている。日本の自公政権のように、米軍のためならいくらでも金を出すとはいわないだろう。韓国軍部は抵抗するだろうが、ムンジェイン韓国大統領は、対米自立志向をはっきりさせているから、米軍削減の方向へすすむだろう。さらに、韓国軍も今のような規模のものは必要なくなるし、若者を苦しめてきた徴兵制も廃止の展望が出てくる。
 世界で唯一冷戦体制が生きていたのが朝鮮半島だ。それが北東アジアの平和システムの中心軸に朝鮮半島がなろうかという情勢の急転回だ。北朝鮮の核問題が解決し、平和協定が締結されれば、これまでの軍事一辺倒、抑止力論が過去のものになる時代が来る。
コメント

菅官房長官、地理の学力はどの程度?

2018年06月18日 21時21分43秒 | Weblog
 菅官房長官が、6月18日の大阪北部地震で多くの被害を出している枚方市(ひらかたし)を「まいかたし」と間違って読んだ。人口40万人の大きな町だ。難しい地名であることは事実だが、官房長官が知らなかったとは、ちょっとびっくりだ。
 枚方といえば、わたしには思い出がある。石川県の田舎の小学校の4年生か、5年生のころ、学校の朝礼で注目の出来事について発表する行事があった。わたしが当番の日となったが、何を言っていいかわからない。新聞のトップ記事は「枚方事件」についてだった。この記事の見出しを読み上げようと思ったが、「枚方」が読めない。私の家族はだれも読めない。困って母に、会社員だった叔父の家に聞きに行ってもらった。すると「ひらかた」だとわかった。わたしは意味も分からないのに、枚方事件のなにかがありましたと発表した。
 今から60年前の、田舎の叔父が「ひらかた」を知っていたのに、60年後の官房長官が「ひらかた」を「まいかた」だといった。官房長官が、60年前の小学生や無学の百姓と同程度の地理的知識とは。なさけない。麻生財務大臣は読めたかな?
コメント

袴田事件の地裁再審決定を取り消し(東京高裁)、DNA鑑定は信用できないという

2018年06月11日 15時02分00秒 | Weblog
 今日2018年6月11日、東京高裁は、1966年静岡県清水市の一家4人殺害の袴田事件の静岡地裁での4年前の再審決定をくつがえす決定をした。犯人とされた袴田巌さんは、公判では一貫して犯行を否認したが、最高裁で死刑が確定し、50年近い獄中生活を強いられた。2014年の静岡地裁の再審決定はあまりに遅かったが光明だった。再審決定の根拠となったのが、犯人が味噌タンクに捨てたといわれる下着に付いた血液が、当時はなかったDNA鑑定で袴田さんの血液ではないと証明した弁護団の主張だ。DNA鑑定がない時代の血の付いた下着はおそらく警察検察によるでっち上げ、ねつ造証拠だ。その血液にDNA鑑定で無実の光を当てたのを、こともあろうにDNA鑑定には深刻な疑問がある、信用できないときりすててたのがこんどの東京高裁大島隆明裁判長だ。神経を疑う。無実の人の一生を獄に閉じ込めてきた権力犯罪を認めたくない司法権力が、この期に至っても、やみくもに袴田さんを犯人と決めつける。狂気の再審取り消しだ。
コメント

トランプ安倍・日米会談に思う、拉致問題は対話による解決しかない

2018年06月10日 23時08分13秒 | Weblog
 6月7日(日本時間8日未明)、米朝首脳会談の直前に安倍首相がトランプ大統領との会談を行った。米朝会談で拉致問題を取り上げてもらうように念押しのための会談だった。トランプ大統領は「安倍首相の希望に従い、北朝鮮と絶対に拉致問題を議論する」と共同記者会見で表明した。
 安倍首相は、初めて、北朝鮮に対する「圧力」という言葉を使わなかった。同時に、「日朝平壌宣言に基づき、不幸な過去を清算し、国交を正常化し、経済協力を行う用意がある」と述べた。当然のこととはいえ、重要な言明だ。明らかにこれまでの態度、方針を変更したのだ。トランプ大統領が、話し合いのレールの上で、友好関係を築き、圧力という言葉を使いたくないという立場でものごとをすすめているときに、あいかわらず「最大限の圧力」と言いつづければ、その異様さが浮き彫りになり、解決への道筋も途切れることは目に見えていた。だから、安倍個人の考えはどうかのかはわからないが、日本政府としては「圧力」を封印することにしたのだ。さらに「国交を正常化し」と述べたことは重大だ。安倍内閣は去年の9月から、世界の160余の北朝鮮と国交もっている国に対して国交を断絶するように働きかけをしてきた。4月27日の南北首脳会談で、韓国ムンジェイン大統領が金正恩委員長に、拉致問題で解決済みだと言わせずに「いつでも話し合う用意がある」と言わしめたにもかかわらず、その後も、北朝鮮との断交外交をすすめていた。だから北朝鮮が「いつでも話し合う」といったのを取り消すかのような態度に急変した。トランプ大統領が米朝会談中止を発表した時に、世界でただ一国日本だけが「支持する」と表明した。米朝会談中止が安倍外交の基本だから、間髪入れず支持した。安倍政権は北朝鮮と対話する気は0%、圧力を強めに強めて体制崩壊にもっていくことを基本戦略にしていた。韓国でも防空演習しないのに、太平洋に飛び去ったミサイルに空襲警報と地下非難を呼びかける時代錯誤。これで落ち込んだ安倍支持率回復を果たした。安倍氏にとって拉致は一番利用しやすい政治資源でしかなかった。絶対対話しないのが基本だった。しかし、韓国と米国に頼まざるを得なかった。
 さすがに、100%一心同体のトランプ氏が「圧力」でなく「友好」に舵をきった今、そのトランプ氏に取次ぎを願っているもとではこれまでの方針の転換をせざるを得なかったのだろう。この日本政府の方針転換を北朝鮮は見ている。これを評価して、拉致問題は解決済みといわずに会談するようになるかどうか。明日が注目だ。
 安倍首相は共同記者会見で、「最終的には私と金正恩委員長の間で解決をしなければならないと決意している」とも述べた。『朝日新聞』は「日朝首脳会談の実現に強い意欲を示した」と評価したが、わたしはまだやる気が足りないと思う。文大統領に頼んだ後もやる気ゼロ、トランプ大統領の足元にすり寄って頼んだのだから、これくらいいうのは当たり前だが、「最後はわたしが」とはこの程度の本気度かと私は思う。本来なら、拉致問題は日本の首相が全力でやるべきことだ。だがなにもやってこなかった。拉致問題を政治的に利用するだけだった。ロシアと20回以上、中東アフリカなど金をばらまいて外遊をし続けたのに、一番大事な問題は危機感をあおるだけで何もしなかった。ここにきて韓国・米国にお頼みするだけだ。対話のための対話は意味ない、圧力だけだといってきたが、対話のルートが何ひとつないことが、情勢から決定的に遅れ、置いてきぼり状態になったのだ。
 外交の正しい道、対話に立ち戻り、敵視政策をやめることが大事だ。
コメント

スーパー・サンデイの店員が座ったままレジ作業するのはいいやり方だ

2018年06月09日 22時37分28秒 | Weblog
 パソコンが動かなくなってどうしようもなく、しばらくほったらかしていた。退職教職員の会で松代大本営跡地下壕と満蒙開拓団記念館を訪ねる旅から帰って動かしてみると、機嫌が直ったのか動き出した。
 そこで動かなくなる前に出会ったいいことをひとつ。大阪で一番安いと思う小さなスーパー・サンデイで見たこと。それは店員の体が楽な働き方を取り入れていたことだ。レジの店員が丸い椅子に浅く腰かけて作業をしているのだ。立っているのと同じ高さになる高い目の丸椅子だ。日本ではあらゆる種類の店で店員は座ることを許されない。疲れたときは座っていいと思うのだが、経営者がそれを許さない。店員たちは一日が終わると足はパンパン、体中が凝り固まっている。それで賃金は安い。
 わたしは15年前にスペインに行ったとき、スーパーでレジ係の女性が丸椅子にどっかりと座って作業しているのに接して、びっくりするとともに、これはいい、体が楽だろうと思った。強い印象を受け、労働者に服従を命じる一方の日本との違いを感じた。
 一番安いサンデイが店員の体をいたわる方式をとりいれたのを称賛したい。サンデイはバーコードの読み取り作業だけを店員が行い、お金の支払いは支払機で客が自分で行う。だから店員はあまり忙しくなく、座ったままでも十分できる。
コメント (2)