山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

参院選、改憲勢力3分の2阻止

2019年07月24日 10時24分33秒 | Weblog
 退職教職員の会のニュースに参院選の結果を受けての文章を用意したが、同趣旨の文章がすでに投稿されていたので、このブログに載せることにした。

  「参院選、改憲勢力3分の2阻止」
 
今度の参院選は、安倍改憲を阻止するうえで決定的な意味を持った。
 安倍首相は2017年5月3日、2020年施行を目指し、9条に自衛隊を書きこむという新しい9条改憲案を打ち出した。この改憲策動を打ち破るべく、この間、改憲反対3000万署名の運動がつづけられた。
 その運動の当面の終着点がこの参院選だった。ここで改憲勢力を3分の2以下に追い込めるかどうかが問われた。
 新聞の見出し(「朝日」)はこうだ。「自公改選過半数」「改憲勢力2/3届かず」「野党共闘1人区10勝」
 自民党は選挙には勝ったが、2/3という真の勝負に負けた。自民の議席は13年の参院選の65には遠く、16年の56とほぼ同数の57。1人区は21勝11敗が今度は22勝10敗。野党は予想をくつがえし接戦を制した。
 野党共闘は順調にすすんだわけではない。統一促進のために宮本岳志氏がバッジを外して犠牲を払うということまであった。
  権力私物化極まる安倍政治
 安倍首相がやったのは、4月から予算委員会を開かず逃げ回り、令和改元ショーと天皇代替わり、トランプとG20接待(400億)ショーだ。17年解散総選挙は北朝鮮国難選挙を演じて2/3をかすめとった。こんどは徴用工報復輸出規制でナショナリズムをあおり、投票前日テレビを引き入れて韓国大使「無礼」よばわりだ。
 選挙で2/3を取るために、議会を愚弄し、天皇を政治利用し、外交をもてあそぶ。
 G7では世界の課題に対応できず、G20に主舞台が移って14年。秋にやるべき会合をあえて選挙前にやった安倍のこすいやり口。G20の命脈も終わりだ。すでに世界政治はG193つまり国連総会に移っている。その成果が核兵器禁止条約だ。
 森友以来、国家の私物化糾弾がやられているが、韓国に比べればまだ国民レベルでは甘い。
 だが今度の2/3阻止は、私たちがついに勝ちとったものだ。
 思えば、2015年9月の安保法制=戦争法強行と2017年5月の安倍改憲宣言がらの息をつめたようなたたかいの日々だった。
 そこには大阪ゆえの特別の困難、安倍政治とともに維新政治ともたたかう2重の苦労があった。少なからぬ傷を負うこともあった。
 2004年「9条の会」立ち上げまでさかのぼれば、しっかりした歩みがつづいたものだ。
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安倍、意図的選挙妨害くりかえす。選挙のために国家も外交も皇室も私的に利用する安倍政治。

2019年07月15日 12時53分09秒 | Weblog
 安倍首相が、14日またしても広島で「民主党の枝野さん」と、意図的に間違った政党名をいった。これまで野党各党からさんざん批判されてきた。選挙妨害に当たると。
 ところが批判など、カエルの面にしょんべん。平気で繰り返す。安倍という人物は、真面目に事実に基づいて議論するという精神も作法もない。安倍のようなやり方は、ヘイトスピーチをやる極右の行動スタイルそのものだ。道理を尽くした批判など意味をなさない。とにかく、目的遂行のためならどんなえぐいことでも平気でやる。
 政治的に自民党や与党支持の人であっても、人権や民主主義が物事の判断基準であることに異論はなかろう。自民内部からの批判がなぜでないのだろう。
 安倍首相はこんどの参院選で、憲法改悪の封を切り、改憲選挙にしている。安倍氏は、「憲法を議論する党か、しない党かが争点だ」と全国でいいまわっている。だが、そもそも安倍氏に憲法を語る資格があるのか。憲法にもとづく政治が立憲主義だ。安倍氏は、17年の衆院選前の夏、野党が憲法53条に基づいて臨時国会開会を求めたにもかかわらず、これを無視し続けた。あきらかな憲法違反だ。また今年の3月から、衆参の予算委員会を開かず、議院規則に基づいて野党が予算委員会の開会をもとめても逃げ回った。いずれも立憲主義否定だ。これ以前にも、集団的自衛権容認の閣議決定、安保法制=戦争法強行で、9条の解釈を180度ひっくり返すという憲法違反をおこなった。
 だから、そもそも憲法についてモノを言う資格のないのがあべ首相だ。これまで憲法を押し殺すことばかりやってきたのに、議論する党かどうかだと。年金の問題でも議論から逃げ回るのに、なにをぼけたことをいうのか。
 予算委員会を開けばぼろが出て、支持率が下がるから、7月選挙に向けて、とにかく議会は開かず、正々堂々の議論はしない。代替わりや、元号、トランプもてなし、400億円でG20もてなし、徴用工で韓国輸出懲罰の選挙工作、ハンセン病裁判でも判決には服しないくせに特別の理由(選挙対策)で控訴取り下げだ。3月以降の安倍政治はまったく異常だ。選挙対策のために国家も外交も、皇室も法もすべて私的に利用する。安倍による、民主主義の腐敗は極まった。
 憲法と民主主義を取りもどす選挙にしよう。
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安倍、わざと言い間違いを正当化。どこまで根性が悪いのか

2019年07月12日 10時59分51秒 | Weblog
 野党第1党党首の枝野氏を「民主党の枝野さん」と6回も言い間違えしたことを批判された安倍氏は、その後、悪かったと謝ったのかと思えば、とんでもない。居直って、逆に正当化している。
 いわく「怒るなら名前をころころ変えないでもらいたい」と。安倍お得意のすり替え論法だ。人の名前を何度も間違うのは失礼だ、どれどころが無効票をつくりだす選挙妨害だと批判が上がった。当然だ。そんな批判を知りながら、話をすり替える。この人の根性の悪さは並ではない。こんなやり方に拍手するのはネット右翼などの安倍と頭の構造が同じ人たちだ。保守的な立場であっても、人と人の関係、党と党の関係にある人間的なもの、民主主義を大事にするだろう。ところが安倍ときたら、話をすり替えてやりこめたと悦に入っているのだろう。
 この居直り話を安倍首相は、何か所でもやっている。この人に民主政治を語る資格はない、まして憲法を口にする資格はない。人としての資質に欠けている。
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今見るべき映画は『新聞記者』

2019年07月11日 16時39分49秒 | Weblog
 スカイビルのシネリーブル梅田で『新聞記者』を観た。安倍晋三が政権延命と憲法改悪のために国家権力を私的に利用しまくっている今、参院選挙の今、見るべき映画だ。平日の昼だったが9割方埋まっていた。
 言わずと知れた東京新聞の望月いそ子記者がモデルだ。同時代史という言葉があるが、同時代映画だ。安倍首相のお友達政治批判が真正面からでてくる。痛快だ。国家戦略特区を利用してお友達に医学系大学院大学をつくる便宜をはかる事件が軸になる。このお友達政治の時代を彩るのが、安倍側近記者の伊藤詩織さんレイプ事件と内閣府による逮捕中止、前川喜平さんを貶めるために内閣情報調査室と読売新聞によって仕組まれたデートクラブ記事事件など、あきらかにそれとわかる事件が満載で引き込まれる。
 脅しに屈しない記者と、権力内部にありながら行政を権力者が私的に独占する今の政治に我慢ならずたちあがる公務員の姿(松坂桃李)もスカッとする。
 慰安婦問題を正面からあつかった『主戦場』は大健闘で、続映中だ。これにつづくヒット作になること間違いない。
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選挙で得すればいいというだけの安倍首相の異常な振る舞い

2019年07月09日 17時11分52秒 | Weblog
 安倍首相は参院選の演説で、立憲民主党の枝野幸男代表を「民主党の枝野さん」と何度も間違って呼んでいる。6回間違って呼んだそうだ。
 人の名を間違うことはありうることだ。ただし野党党首の名を今は存在しない民主党と、しかもこの選挙で民主党と投票すると無効票になる言い方で繰り返し言うことは、単にまちがった、ごめんなさいですむ話ではない。本当に間違ったのならその後くり返すはずがない。そんな失礼なことは許されないからだ。だとすると、これは意図的にやったということだ。
 安倍晋三という人物は何だ。とんでもない小物だ。これほどの失礼なことを意図してくり返す。正々堂々と論戦すべき大事な選挙を汚す、じつに愚かであさましい振る舞いだ。
 この間の安倍首相の政治行動は、日本の国家そのものを自分の選挙のために利用するということに尽きたといっていい。令和改元しかり、天皇代替わりもそうだ。もっとも政治利用を慎まなければならない問題を安倍政治ショーにつくりかえた。
 トランプに対する破格のもてなし。農業で押し込まれたことは選挙が終わるまで発表は待ってもらったということで、内容は屈辱外交。
 400億円もの税金を使った一大政治ショーがG20大阪サミットだった。議長国(日本)の任期は11月末まで。これまでのG20 の多くは11月に行われている。それを6月28、29日にやったのは、まぎれもなく参議院選挙対策としてやったのだ。労働、保険、観光、外務の関係閣僚会議は秋以降だ。サミット首脳宣言が出た後に閣僚会合では気が抜けたサイダーだ。「具体的な成果に欠ける」と世界の評価も厳しいが、環境問題や新自由主義とたたかう市民団体の評価はじつに手厳しい。G7やG8が世界の深刻な問題に指導力を発揮できないもとで、一部の先進国ではなくより広い途上国も含めたG20が課題に立ち向かう役割が果たせると、期待を受けて進んできたが、G20も14回目になり、トランプのポチ・安倍が議長になるに及んで、その役割にも明らかに限界が見えた。
 これからは、20ヵ国ではなく、国連加盟国193ヵ国すべてが議論する国連総会主導が世界の課題解決の道を示すことができる。安全保障問題の要である核兵器問題で、核禁止条約締結に持ち込んだその力量は試されずみだ。方向性は見えている。
 だからG20は安倍などに番が回るようになると、選挙対策に利用されるのが関の山だ。
 選挙のために国家利用のひとつが、ハンセン病家族訴訟について、政府は控訴すると決めていたのに、安倍首相の主導で控訴せずに転換した。控訴すれば、国はどこまで被害者と家族を差別し痛めつけるのかという批判が巻き起こるのは明らかだった。党首討論で、選択的夫婦別姓にも反対して会場からどよめきが上がったのに、おとしめられたとか屁理屈を言ってごまかしをした安倍首相。ここでハンセン病でもかたくなな態度を取ったら安倍自民に不利に働くと見たのだろう。急な方針転換。本来なら最初からそうすべきだ。
 とにかく、安倍首相の、自分の選挙のために国家と外交のありとあらゆるものを政治利用するこざかしさ、ずるさにはほとほとあきれる。この問題は民主主義の根本だ。
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自らは既得権益に浸り、口先だけの「身を切る改革」維新

2019年07月05日 17時15分34秒 | Weblog
 維新の選挙ポスターは「身を切る改革」一本やり。改憲突撃隊の維新は討論会では共産党攻撃に熱を入れる。
 ネット党首討論会では、増税するならまず国会議員が身を切るべきだとして歳費や定数削減を主張し、「志位さんはどうでしょうか」ときた。志位さんは、身を切れば消費税増税を押し付けていいのか、理屈が違うと批判し、政党助成金、松井さんとこもたくさんもらっているこれを全部返上したらいかがか。身を切るならそこからと逆にやりこめられた。
 ところが、翌々日の日本記者クラブの討論会で、松井氏はまたも共産党にくってかかった。
 松井氏は、前の総選挙の党首討論で文書交通費は見直すべきだ、せめて領収書を公開しようと提案した、「その折、志位さんはやるといったが、あれからもう2年が経過している、いまのところ、知らぬ存ぜぬでこれはまったく実行されていない、志位さんの公約というのはそういう軽いもんなんでしょうか」ときた。
 これに志位さんは、共産党ウオッチャーの松井さんがご存じないとは驚き。私たちはホームページですべて使途を公開しています。領収書と伝票を保管しており、ルールができればいつでも提出する用意はあります」と答え、「維新の杉本議員の100万円の使途報告書は、領収書を発行したのも受け取ったのも杉本議員となっており、まったくのブラックボックスです」と重大な事実を指摘した。そんなに身を切るのが好きなら、政党助成金を返上したらいかがかと逆提案した。
 維新は登場以来、大阪府・市の公務員賃金削減で人気を取った。慰安婦賛成、改憲右翼なのに公務員攻撃で改革者の仮面を手に入れた。独裁で名をはせた鹿児島県阿久根市の竹原信一市長と同じ手法だ。公務員攻撃だけでなく、既得権益攻撃をくり返し、老人、商店街、障碍者団体、町内会などありとあらゆる団体の公的補助をを攻撃し、はく奪した。詳細を知らない人は、既得権益攻撃に拍手をした。知事の退職金も受け取らないというのが地方選挙のウリだった。だが、退職金に相当する額を通常の報酬に上積みすることになり、報酬がふえることでボーナスの算定基準が跳ね上がり、結果、退職金より多い額を前払いで受け取ってきたのだ。だが多くの人はそれを知らず、退職金返上の芝居に喝采する。
 維新は、既得権益はく奪、身を切る改革をくりかえす。ならば自らの最大の既得権益=政党助成金を返上すべきだ。自分の身を切らないで、身を切る改革を叫ぶことほどずるいことはない。身を切るといって議員定数を減らすのは議会制度の破壊だ。維新は鳥取県は人口が少ないから、県議会は6人でいいとまで暴言を吐いた。議会は民主主義の大事な制度だ。身を切るというなら、自分の助成金を返上しろ。いままで各種団体の助成金をはぎ取ってきたのだから。
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