山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

ブラック企業に倍返し!ブラック企業連続追及第3弾

2013年08月26日 00時03分24秒 | Weblog
 『赤旗日曜版』2013・8・25のブラック企業連続追及第3弾は、お待ちかね!今年度のブラック企業大賞の栄誉にかがやいたワタミだ。ワタミ創業者の渡辺美樹氏は念願かなって参議院議員になって、得意の絶頂だろう。同時に大きな賞までもらって人生の頂点にある。
 ワタミは居酒屋だと思ったら大間違い。いまや居酒屋よりも、「ワタミの介護」と老人への給食事業が中心だ。ところがブラック企業大賞をもらうだけあって、介護でもブラックな働かせ方をしている。『日曜版』によれば、「ワタミの介護」では入所者の深刻な死亡事故が相次いでいる。わたしの住んでいる港区、家から歩いて数分のところに大きい介護施設を開業した。この港区の施設でも、73歳の女性入所者が入浴中に溺死している。ほかにも類例があるそうだ。
 問題が発生している根元には、職員の過酷な働かせ方にある。疲れ切った職員が入所者の口に食べ物をさじで突っ込んまま寝ていた。また夜勤明けはタイムカードで午前10時頃に退勤したと打刻した後、お昼の配膳や食事介助、フロア担当、レストランへの誘導を日常的に行っていた。看護師の職員はいつも眠い、きついとこぼしているそうだ。同社の求人広告とかけ離れた勤務実態がある。虚偽の条件提示で労働者を募集することは違法な犯罪行為だ。
 『赤旗』の取材に対して、「事実を確認している」と回答したそうで、今後が興味深い。
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集団的自衛権のためなら、どんなずるい方法でもやる安倍首相

2013年08月25日 22時36分24秒 | Weblog
 96条改憲で改憲ハードルを下げて、9条改憲にもっていこうと図った安倍首相。そのやり口があまりにもこすいということで、自民党の講師をつとめてきた小林節慶大教授にもあきれられ、いまや厳しい批判を受けるようになった。
 そこで今度は、もっと手っ取り早く、実質的な9条改憲をやろうと動き出した。正面突破の改憲は手間がかかるし、国民的反発が大きい。そこで、かねてやろうと準備していた、解釈改憲で集団的自衛権を認めようというのだ。
 集団的自衛権とは、日本が攻撃されていないのに、他国すなわちアメリカが戦争をおこしたら自衛隊がいっしょになって参戦するというものだ。だから、歴代の内閣法制局長官はこれを憲法9条違反だとして認めてこなかった。これがじゃまだとして、安倍首相は内閣法制局長官の首をすげかえて、自分のいうとおりにする人物を法制局長官にした。すなわち、前法制局長官の山本康幸氏を最高裁長官に転進させるかたちで、その後釜に自分の考えと同じ人物=前駐仏大使小松一郎氏を後任にすえた。あまりにも見え見え、あまりにもずるいやり方が、国民にも見抜かれることは必定だ。96条改憲があまりにずるいとして、国民的に反発を買った、その二の舞になることは間違いない。

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旧日本軍毒ガス製造の大久野島を忘れないために

2013年08月24日 09時43分31秒 | Weblog
 『毎日新聞』2013・8・23夕刊コラム「憂楽帳」の古屋敷尚子さん署名の「ウサギの島」がよかった。
 ウサギの島とは、広島県竹原市の大久野島のことだ。ウサギがたくさん生息している。古屋敷記者は小学校の遠足で訪れ、旧日本軍の毒ガス製造の施設跡を見学したそうだ。毒ガス製造に従事した労働者は戦後、気管支炎や肺がんに苦しんだそうだ。その治療にあたった行武正刀医師は患者の証言を世に出そうとしたが、はたせぬまま亡くなった。その遺志を長女の則子さんがひきつぎ、このたびドメス出版から証言集「一人ひとりの大久野島」を出版した。証言を後世に引き継ぎたいと。 
 若い記者が、「戦争を体験していないが、ウサギと遊んだ島の思い出が、苦しんだ人たちの証言と重なる。体験者から戦争の残酷さを受け継ぎ伝えたい」と結ぶ姿勢を評価したい。
 思えば、わたしが大久野島を訪れたのは今から20年余り前だ。定時制の生徒数人と調査活動に行った。砂の中にあった毒ガス製造の陶器のかけらをいくつか拾い、文化祭で解説展示した。
 戦争の悲惨をおおい隠し、美化する動きが顕著な今こそ、このような記事が必要だ。
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「はだしのゲン」攻撃の政治運動だった

2013年08月24日 08時39分19秒 | Weblog
 松江市の「はだしのゲン」封じ込めの背景がだんだん明らかになってきた。8月24日『毎日』「メディア時評」で評論家の荻上チキ氏が書いている。
 以前より、特定の市民が「ゲン」の撤去を求めていた。その様子はネット動画で公開されていたというのだ。当該市民のブログでは、「ゲン」に対して、「嘘出鱈目反日極左マンガ」「30年以上にわたり日本人に自虐史観を植え付けた」などと書いていた。ヘイトスピーチで人権や民主主義と相いれない「在特会」なる団体とつながっていることも公認している。教育上の要望というような真面目なものではなく、極右政治運動そのものだった。
 こういう極右が学校や教育委員会などにいちゃもんをつけてねじ込んでくる事象が全国的に起きている。それを支えているのが、安倍首相や橋下維新などの政治勢力だ。だから彼らはどんなに理不尽なことでもへっちゃらだ。
 だからこそ、教育委員会は理不尽な要求に屈しない見識が必要だ。
 ところで、この市民のブログにあった「嘘でたらめ」だが、「はだしのゲン」の何が嘘でたらめなのか。中沢さんの実体験にもとづいたもののどこがでたらめなのか。また「ゲン」の何が反日極左なのか。原爆の被害を描くことのどこが反日なのか、どこが極左なのか。日本の今の右翼は、原爆をおとしたアメリカに感謝でもするのか。原爆を追及することは反日ではなく、日本を愛しているからできる行動ではないか。「はだしのゲン」が極左なら、「ゲン」に感動し、推奨する人たちはみな極左となる。自虐史観なるものは、右翼歴史修正主義者が韓国・中国の植民地支配・侵略を反省する考えを自虐的だといっていたはずだが、いつからアメリカの原爆の責任追及が自虐の仲間入りをしたのか。わけがわからない。そのうち、政府・東京電力の原発責任追及まで自虐の仲間入りされかねない。
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「はだしのゲン」閲覧制限に反対の署名しました

2013年08月22日 04時08分04秒 | Weblog
 松江市教育委員会が市内の小中学校の図書館で「はだしのゲン」を閉架図書にして閲覧制限をかけたことに、堺市の学童保育指導員の樋口徹さん(55)が松江市教委に自由に読めるように戻してほしいと始めたネット署名に、私も賛同しました。昨日の新聞では15000人を超えたとありましたが、すでに18000を大きく上回っています。
 問題は、従軍慰安婦はなかったなどと歴史に目を背けるひとびとが起こした動きに、教育委員会が屈した結果ではないかとおもいます。作者の中沢啓治さんが亡くなったのを待ち構えたかのような時系列で、問題あると思うなら生前に作者に問いかけるなりのことがあってもいいと思うのですが。
 署名をよびかけた樋口さんは、学童保育の現場で「はだしのゲン」が子どもたちに受け入れられ、涙を流しながら読んでいる姿を紹介しています。全国の学校現場でこれまで子どもに悪影響がでたという報告をわたしは知りません。逆に30年以上にわたって、子どもたちの心に残るマンガ作品だ、平和の心を育てたと評価されてきました。
 日本の教育のすばらしいところは、文学作品や「はだしのゲン」などをつうじて、子どもに平和の心、命の尊厳をつちかってきたことです。平和や命の倫理的価値観を育ててきたことに日本の教育の良さがあります。これは日本国憲法や国連憲章、国際人権規約の理解を助ける土台を子どものなかにつくってきたのです。普遍的価値のある基礎的教育でした。
 ところがこのような平和の心に待ったをかけたい人々が動きをしているようです。しかし、「はだしのゲン」という作品の力がこんな動きを打ち破るでしょう。
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1年ぶりの焼き肉

2013年08月21日 21時54分49秒 | Weblog
 去年、生レバが禁止になる前日、生レバの食べおさめに行こうと焼き肉を食べに行って以来1年余りたった。久しぶりに焼き肉を家族で食べに出た。だが目当ての平和亭が休みで、近くの大成苑に行った。1席だけ空いていた。
 ロースやタン、バラ、ハラミなどの焼き肉に生セン、ナムル、キムチ、冷麺、ビピンバなどを食べ、ビールも飲んで満腹。思ったより安かった。1年ぶりの焼き肉に大満足の夏だった。
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ヌルヌルしないなすび

2013年08月19日 08時37分51秒 | Weblog
 田舎の兄が、畑で採れた野菜をダンボールで送ってくれた。17日に届いた。直径20センチはある冬瓜。餅をつく木の臼のような形をしている。スーパーで売っている緑色の長い形ではない。白く粉を吹き、表面に小さいトゲトゲがある。肉質はとても固い。ニンニクは青森のものに負けない。ピーマン。シシトウ。シシトウはみなまっすぐではなくゆがんでいる。それに茄子。普通の茄子に長なすの小さいもの。
 茄子は16日朝にに収穫したものだ。スーパーに売っている茄子には、ときとして表面がヌルヌルのものがある。これは農薬の残りだ。逆にまったく農薬を使わないと、表面のつやつやもうすい。兄も、初期に若い葉を食い荒らす虫対策で一度だけ農薬を使うが、花が結実しだす時期以後はまったく使わない。だから、収穫から2日目には、ナスのつやがうすくなって、見た目には元気がないように見える。
 農薬のヌルヌルでコーティングされていると、いつまでたっても水分がとばずに光り輝いている。私はスーパーで買ったナスがヌルヌルの時は、手を洗う石鹸で表面のヌルヌルをとる。
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2013年終戦記念日に思う 安倍首相のねらいを見抜こう 

2013年08月17日 04時22分33秒 | Weblog
 田舎に墓参りに帰って、8月15日正午のテレビで「全国戦没者追悼式」を見た。安倍首相の式辞に注目したが、案の定、重大な変更をした。歴代首相が表明してきた「アジア諸国の人びとに多大な損害と苦痛を与え」たことに「深い反省と哀悼の意を表する」という表現をを脱落させた。「不戦の誓い」という表現も使わなかった。8月15日の首相の式辞は、日本の過去の戦争に対する公式の見解であって、大幅な後退をさせたことは、国際的に日本に対する警戒心をいだかせることは明らかだ。
 安倍首相は、植民地支配と侵略に反省をとおわびを述べた村山談話や慰安婦問題での軍の関与と強制性を認めた河野談話の見直しを公言してきた。また「国際的に侵略の定義は定まっていない」と欺瞞的な国会答弁をして侵略の事実を否定しようと図ってきた。
 安倍首相は、2015年の終戦70年に村山談話を否定し、「未来志向」という名の、植民地支配にも侵略にもふれない、国際社会に敵対する談話を出そうと狙っている。その地ならしが今年の8月15日の式辞だ。
 一方で、集団的自衛の解釈改憲を準備し、明文改憲も狙っている。全体として憲法の恒久平和主義を総否定する動きを着々とすすめている。安倍内閣の危険性がいっそう明らかになってきた。
 「戦没者追悼式」では安倍首相はアジアへの思慮を欠いた式辞を述べるだけでなく、宗教的にも特定の立場に立った表現を用いた。それは「亡くなられた御霊(みたま)の御前に」という表現だ。御霊あるいは霊を慰めるという慰霊という宗教表現を用いている。慰霊というのは、霊魂は生きているという宗教的立場からくるものだ。霊魂不滅はとても古い宗教意識で、神道はこの立場だが、仏教の中でもあいまいさが残っている。だが、浄土真宗では霊魂不滅の立場はとっていないし、慰霊もしない。
 安倍首相が「御霊」を「慰霊」するのは、首相が特定の宗教的見解をその公権力をつかって広める行動だ。安倍首相はことあるごとに御霊をと言ってきた。やめるべきだ。ちなみに、天皇の「お言葉」には「御霊」をどうのという表現はなく、「戦禍に倒れた人々に対し、、心から追悼の意を表し」となっている。これは正しい。国家として特定宗教に、あるいは霊魂不滅の立場に肩入れしないためには、死をいたむという追悼という立場でなければならない。
 この点で、テレビや新聞もじつにいい加減だ。検証をお願いしたい。
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胃がんの手術をせず、3年元気

2013年08月17日 04時07分29秒 | Weblog
 墓参りに田舎へ帰った。兄は82歳になっていた。聞くと、3年前、胃がんが見つかったそうだ。医師から手術しますか、どうしますかと問われ、手術はいい、と断ったそうだ。
 監視をつづけながら、それから3年。見るからに元気だった。毎日5時に起きて、自家用の畑作りをし、昼寝をし、すこし晩酌をして、9時過ぎには寝てしまう。
 年をとってからのがんの手術は、かえってそれが引き金になって、体力が衰え、免疫力が下がって、死につながることが多い。
 ストレスの少ない、規則正しい生活をすることが、健康のみなもとになっているのだろう。
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ブラック企業に倍返し!第2弾・カフェ・ベローチェ

2013年08月15日 10時14分32秒 | Weblog
 『赤旗日曜版』の「ブラック企業連続追求」の第2弾は、コーヒーチェーン大手のカフェ・ベローチェ。
 このブログで先日書いたが、正社員一人の店舗で、正社員がいない日、時間帯では、「時間帯責任者」として金銭管理・食品資材の発注・新人教育までやってきた29才の女性が、「鮮度が落ちた」として使い捨てにされた事件だ。店舗の立ち上げからかかわってきた人を無慈悲に切り捨てる。
 こういうことを許すような社会であってはいけない。
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『毎日新聞』夕刊、湯川れい子さんの憲法論をぜひ

2013年08月13日 03時00分00秒 | Weblog
『毎日新聞』2013年8月12日夕刊2面の「特集ワイド この国はどこへ行こうとしているのか 憲法よ」というシリーズの音楽評論家・湯川れい子さんのインタヴュー記事がよかった。このシリーズは不定期だが、さまざまな立場の有名人を登場させ、2面の大半をつかって思いのほどを語らせている。
 6月11日の夕刊には、アフガニスタンで29年活動している中村哲医師が登場した。考えさせる内容だった。ノーベル賞物理学者の益川敏英さんも登場した。
 湯川さんの憲法への思いは、子ども時代の体験に根ざしている。フィリピンで戦死した長兄の日記帳が昨年、実家から見つかった。長兄が防空壕を掘りながら口笛で吹いていた曲がアメリカの「スリーピー・ラグーン」だと戦後知って、欧米のポップスに魅せられた。湯川さんは「日記を読んで、兄が軍国主義に染まれずに苦しんでいたことが分かって切なかった。もしあの兄が生きていたら、今の空気をどう感じるかしら」という。
海軍幹部だった父は44年急逝。戦後、母、特攻隊員だった次兄と東京にもどった11歳の湯川さんが見たものは、手足を失い包帯を巻いた傷痍軍人たちがハーモニカを鳴らし、明日の糧を乞う姿だった。9条への思いの源泉だ。
 湯川さんは音楽評論家として若くして、ビートルズをはじめとする音楽家と交わってきた。ジョン・レノンをはじめとする人たちは、平和や人権を楽曲でも、個人の意見としても主張する。翻って日本では、表現の自由が保障されているのに、それを生かしきれない状況に、湯川さんはもどかしさを感ずる。だから代わりに、湯川さんは、憲法、平和、原発について発言をつづける。湯川さんは「お花畑」というニックネームをもらってるそうな。護憲、平和、脱原発、理想ばかりで「夢見る夢子さん」だと。
 「今の憲法ができたとき、私たちは解放されて自由を得たのだから」、「お花畑」といわれても声を発し続けていくという。それが自由と音楽への扉を開いてくれた兄との約束だと湯川さんは思っている。
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おめでとうワタミ!ブラック企業大賞の栄誉にかがやく

2013年08月12日 04時10分03秒 | Weblog
 2013年8月11日、「ブラック企業大賞2013」の授賞式が東京でおこなわれ、「ワタミフードサービス」がみごと大賞の栄誉に輝いた。ワタミは下馬評どおり、わたしの予想どおり大賞をもぎとった。
 ワタミは、実行委員会の選考だけでなく、ネットによる一般投票でも1位に選ばれていた。堂々の受賞だ。全国民にこの受賞を知らせ、栄誉をたたえたい。
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「FIGHT FOR JUSTICE 日本軍『慰安婦』―忘却への抵抗・未来への責任」の開設を歓迎する

2013年08月12日 03時33分15秒 | Weblog
 2013年8月1日、「FIGHT FOR JUSTICE 日本軍『慰安婦』―忘却への抵抗・未来への責任」が開設された。日本の戦争責任資料センターと戦争と女性への暴力リサーチ・アクションセンターが立ち上げたものだ。
 ネット世界ではあいもかわらず、歴史をねじまげる言説があふれている。言説というにはお粗末なものばかりだが、じつにしつこい。そういう状況をつくり、ささえてきたのが安倍首相や橋下維新代表などの政治家だ。かれらの動機は、人権擁護や歴史の真実を究明することではなく、崇拝対象である大日本帝国を清めることだから、そこには未来はない。しかし宗教的信念による行動だから、しつこい。
 このような宗教的政治勢力には、まじめな対話や説得では困難だ。動かぬ事実をつきつけるしかない。日本軍「慰安婦」の事実は存在したのだから、終戦時に軍関係、行政関係文書の焼却が命じられたとはいえ、資料の発掘が進み、研究が進展すれば、彼らの主張はどんどん陳腐になる。彼らには平和と人権、真理の究明という目的がないから、みずから積極的に研究することがない。遅れる一方だ。
 慰安婦問題での、この決定版ともいえるサイトが開設されたことは、研究と普及をいっそう促進し、日本国民の歴史認識の前進に寄与することは疑いない。

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『赤旗日曜版』がブラック企業連続追求を始めた!青年を使いつぶした企業への倍返しだ!

2013年08月10日 17時15分13秒 | Weblog
 共産党が参議院選挙で躍進したことで、議案提案権も手に入れ、いよいよこれからブラック企業への本格追求が始まる。これまでユニクロやワタミをはじめとするブラック企業がどれだけ青年労働者を使いつぶし、精神疾患に追い込んでいったか。
 テレビでは「半沢直樹」が評判だ。親が銀行に資金を引き上げられて自殺に追いこめられ、本人は就職した銀行で上司に陥れられ窮地におちいる。だか彼は、「やられたら、やりかえす。倍返しだ」と猛然と反撃に移る。そこがスカッとし、大変な視聴率をとっている。テレビでは珍しい経済権力への反抗を描いている。
 ブラック企業によって人生を台無にされた労働者の「やられたら、やりかえす。倍返しだ」が、今始まった。8月11日号の『赤旗日曜版』は倍返しの先頭に立つ。追求第1弾はユニクロだ。
 米経済紙フォーブスは、2年連続日本一の富豪としてユニクロの柳井正会長を上げている。保有資産は約1兆4400億円。
 ユニクロのブラックの理由のひとつが新卒社員の離職率の高さ。新卒社員の3年内離職率は、09年入社で53・0%、10年入社で47・4%、11年入社が2年で41・6%に達している。店舗正社員の休業者の42・9%がうつ病など精神疾患だ。
 労働者をうつ病になるまで使いつぶして、後は捨てる。こうして利益を極大化してきたのがブラックの雄・ユニクロだ。
 『赤旗』と共産党には、使い捨てられた労働者から、情報が寄せられているのだろう。書かれていることは真実の迫力がある。
 詳しくは、日曜版を見てもらいたい。
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日・中・韓の青少年の歴史体験キャンプに参加

2013年08月08日 17時37分07秒 | Weblog
 8月9日、「第12回東アジア青少年歴史体験キャンプ」に半日、傍聴参加した。日本、中国、韓国の中高校生の歴史認識をはぐくむための、フィールドワーク、学習、討論、交流のキャンプが始まってもう12年になる。友人の原さんがこれを支える活動をしていて、いつもよくやっているなあと、感心していた。感心しているだけだったのだが、今年は日本の京都でやるということなので、初めてちょっとだけ傍聴参加した。
 朝9時から立命館大学の国際関係学部の建物で、井口和起京都府立大学名誉教授の「東アジアの平和を願いファシズムに抵抗した日本人たち―京都の平和・民主主義運動の先駆者に学ぶ―」と題する講演があった。朝7時に家を出て、幸運にも9時きっかりに着いて、聞くことができた。1時間40分の講演だが、中国語、韓国語の翻訳が入るので、聞くほうからはやや集中力が低下するという問題がある。講義内容は中高校生にはすこし難しかったようだ。日中韓それぞれの講義レジュメ、写真資料の映像などていねいな準備がされていた。
 そのあと別々の教室に7班に分かれて、1時間の討論をおこなった。これは、なかなかのものだった。各班に中・韓の大学生?の通訳をつけるのだから体制作りがいかに大変か。発言の前に自分の意見をノートにメモをし、それをもとに発言をする。だから日本の中高生の教室によくある「すごいとおもいました」などという意見はなく、中学生でもまとまった発言をしていた。このときは講演を聴いての感想を含めた意見発表だった。15人ほどがひとあたり発言をするともう残り時間が少なく、相互に意見交換する余裕がすくなかった。このあと全体がもう一度集まって、各班の代表が班討論の概要を発表した。これがなかなかのものだった。だが昼食、午後の日程が迫り、3つの班の報告で打ち切りとなった。3番目の韓国の男子高校生の報告は立派で、わたしがカバンからノートをひっぱりだして書き留めたほどだ。彼は、①今日、京都の平和民主運動の歴史をまなんだ。細かい点ははじめて知ったことで十分理解していないが、どの国でも同じ平和民主運動家がいた、その歴史、思想、活動の根本は同じだと感じた。これが今の社会へつながっている。②日本の多数の人は戦争を望んでいなかったことを理解した。が、政府は戦争をひろげた。当時の日本には、その気持ちを表明させない法律、治安維持法があった。今は、選挙があり意見表明ができる。③今は、意見表明できるシステムが構築されている。しかしせっかくのシステムがあるにもかかわらず、若い人は政治に関心がうすい。関心を高めることが重要だ、というように、出された意見を3点にまとめて、しゃべった。韓国の女性通訳の日本語のしゃべりが早く、メモが追いつかなかった。
 日本の青年は一般にはひかえめだが、このキャンプでは、しっかり意見をいう韓国、中国の青年にまけずに、背伸びをして発言する姿が頼もしかった。このキャンプは6日間おこなわれる。
 午後は、3台のバスでフィールドワークに行くということなので、わたしは、生協食堂でご飯を食べて帰った。夏休みだというのに食堂は学生でいっぱいだった。好きなおかずをとっていくやり方で、ご飯も白ご飯、玄米ご飯の大中小などとなっていて、選択肢は無限にあって迷った。玄米の中とおかず3品(さんま揚げだし、鳥モツ煮、豆腐入りサラダ中皿)でお盆がいっぱいだ。計525円。おなかがいっぱいになった。玄米を出すのは立派。
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