山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

橋下維新共同代表の異常

2014年11月30日 08時31分34秒 | Weblog
 今日(2014・11・30)朝の関西テレビ(フジテレビ)の番組「報道2001」に各党党首がそろった。安倍内閣の2年間をどう評価するか、漢字一文字で表してくださいという問いに、安倍首相は「創」とこたえた。共産党志位委員長は「驕」(おごる、おごり)としたのはなるほどとおもった。びっくりしたのは、橋下・維新共同代表は「甘」と表現した。
 橋下氏は、総選挙にあたって、安倍政権を批判するのではなく、「甘い」といってさらに右へ引っ張ろうというのだ。そういえば、慰安婦問題、秘密保護法、集団的自衛権、憲法第9条、労働者派遣法改悪など安倍内閣の反動性をあらわすすべての問題で、もっとやれ、なまぬるいといっていた。維新から分かれた、次世代の党も安倍内閣を右からけしかけている。安倍首相自身が、ヨーロッパ的な政治常識からは考えられない極右首相だから、それをさらにけしかける、右へ引っ張るというのは、日本の戦後政治史からいっても異常だ。
 そんなだから、橋下維新は、総選挙にあたっていうことがなく、公務員や、国会を攻撃の対象にする。これは、大阪で彼がのし上がってきた手法だ。身を切る改革といって国会議員定数の削減をいっているが、国会議員定数は議会制民主主義の根幹だ。イギリスやフランスなどヨーロッパに比べて日本の国会議員の数は決して多くはない。少ない。そもそも議会制度を自分のもちもののようにみたてて、これを切るというのは、民主主義の破壊だ。身を切るというなら、税金からの自分への党の収入を切るのが筋ではないか。それは政党助成金だ。維新の政党助成金への依存率は72%だ。なんでも民営化をいう維新が、ほとんど国営政党になっている。自らはこれほどの特権に浸りがら、自立と民営化をいうのは道理が通らない。
 橋下氏は同じ討論会で、「共産党は議員定数を増やすといっている」とデマを飛ばした。もうその頭の構造を疑わざるをえない。志位さんに「うそをいってはいけない」とたしなめられたが、公の討論会でもこんなデマをいうというのは、平素のタウンミーティング(橋下氏の言う街頭演説)ではこれに輪をかけたようなことをつねに言っているのからつい本音がでたのだ。
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橋下大阪市政の教研集会不許可は違法、度重なる違法判決

2014年11月26日 21時32分41秒 | Weblog
 大阪市が教職員組合の教育研究集会に学校を貸さなかったのは違法だとして、大阪地裁・中垣内健治裁判長は、市に約40万円の賠償を市に命じた。
 ところが、橋下氏はこれに従わず、控訴するという。いったい橋下市長はいくつ裁判をかかえるのか。それだけでも莫大な費用がかかるではないか、税金から。
 これだけ明確に違法、違憲の判決が出たのに、従う気などさらさらない。
 だいいち、教職員組合が教育研究の会を開くのに休日の学校を使うのは当たり前ではないか。休日にはソフトボールや、体育館では卓球やバレーボールで地域に貸し出しをしている。そんなものに貸し出しをしているのに、当該の教職員が教育研究をするのに貸さないとはもはや頭がおかしいとしかいいようがない。あたまがおかしいか、相当根性が悪いかどちらかだ。


















































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橋下大阪市長「バス87路線を極限まで減らす」

2014年11月24日 13時11分47秒 | Weblog
 橋下大阪市長は、19日(2014・11)の市議会交通水道委員会で、民営化条例案が否決されれば、現在の87路線を「極限まで減らす」と述べた。正気の沙汰とは思えない。
 21日の本会議で、市営地下鉄・バス民営化関連条例案を公明、自民、民主系、共産各会派の反対多数で否決した。
 橋下市長は、593億円の累積赤字がある市バスに税の投入を続けるつもりはないと述べ、バス路線を極限まで減らすのを本気でやるのだろう。
 だが、市バスが赤字になるのは当たり前のことだ。大阪は地下鉄が発達し、その地下鉄を補う形でバス路線網がある。だから地下鉄とバスを交通機関として一体のものとして経営的にも一体的に考えないと、バスだけを切り離して経営を考えるのは実態に合わない。事実、かつては地下鉄の年200億円程度の黒字からバス会計に繰り入れして処理してきた。ところが橋下氏はこれを切り離し、バスをことあるごとに攻撃してきた。その結果、バスの本数をどんどん減らし、とくに支線は悲惨な状態になっている。わたしが前に(2014/4/2)に書いた記事で、港区から大正区へ通勤していた娘が、朝7時台のバス本数が3本から1本に減らされて通勤に使えなくなったと怒っていたことを紹介した。バスが1時間に1本とは、どんな田舎かという異常事態だ。橋下改革の実際の姿だ。
 橋下氏は、これをさらに極限まで減らすというのだ。おそらく娘が使っていた路線は確実に廃止するだろう。民営化してもこの路線は廃止されるだろう。
 だが公営交通は、市民の交通権、移動の自由を確保するために必要なものだ。そのために必要な範囲で税金投入は認められる。だが、地下鉄バス一体運営の観点からは、バスを極限まで減らす方策は絶対出てこない。逆に、生活圏に身近なバスは、お年寄りの大切な交通機関だ。お年寄りを町に引き出すための、交通権のなくてはならない手段だ。引きこもりにさせないために欠かせない。
 累積赤字が593億円あるといって攻撃するが、一体運営では解消されるものだ。攻撃するためにあえて分離するのだ。一方で地下鉄は大幅黒字をだす優良企業なのだが、優良企業だから財界の欲望に沿う形で民営化しようとする。どっちにころんでも民営化するのが橋下政治だ。いちばん被害をうけるのがお年寄りと赤ちゃんをかかえたお母さんだ。
 こんな橋下政治の弱者いじめに、市民全員が気付いてほしい。

 ところで、わたしの4月2日の記事に、(な)という人がかみついてきた(コメント欄参照)。
「そのまま赤字路線つづけて借金ふえて大阪事態(自体)つぶれたら通学(通勤だ!)している意味さえないだろう笑。いくら借金あったと思ってんだ。日本全体の恥だったぞ。目先だけで評価するんじゃない。」というのだ。
 赤字路線の周辺に住んでいる人はバスがなくて当然だというのだが、住んでいる場所で差別しては政治というものは成り立たない。いくら借金あったと思ってんだ?地下鉄の黒字をまわすのは当たり前ではないか。交通局は市営交通として両方を運営しているのだから融通するのは当然だ。
 このコメントを呼んで、わたしは大阪維新の市会議員かそのスタッフの投稿ではないかと直感した。



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橋下、損得勘定のあげく衆院不出馬

2014年11月23日 21時02分31秒 | Weblog
 橋下氏は、安倍首相が衆院解散の意向を表明して以降、これに出馬する色気いっぱいの発言をくりかえしてきた。公明党への怨念から死ぬまでまとわりついてやるといったことばを実行する発言、大阪市ではすべてやりつくしたなど。
 一方、行動は松井知事と共にするとも。結局、明日24日に街頭演説で立候補するかどうか表明する、記者会見は断るといった。
 産経新聞などがすでに今日、周辺取材で、橋下・松井のコンビは立候補しないと報じている。
 損得勘定の挙句の結論だ。つまるところ、松井氏が立候補しても通らない可能性が大なので橋下氏も出ないことにしたのだろう。橋下氏の発言からは、出たくてしょうがない、急速に大阪のこと、都構想への意欲をなくしていたのは明らかだった。もともと彼は大阪を踏み台にして国政に進出することを目指していたのだから。降ってわいた解散総選挙は予定より早かったとはいえ、逃したくないチャンスだった。
 なのにそれを放棄するのは、残念至極だろう。でも相棒が落選するのがみえみえなのに、引き連れて立候補して惨めな結果になれば、維新運動は壊滅する。この読みの結果が不出馬だ。
 わたしの近くの、橋下に強い嫌悪感を持っている人たちは、出てくれれば気持ちが楽になると思っていたが、これからもしつこい橋下氏とつきあわされる、たたかいが延々と続くことに気が重くなっている。
 だが、より気が重いのは彼らの方だろう。なにしろ都構想は実現の見込みがないのだから。
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辺野古新基地建設ストップを衆院選の争点に押し上げよう

2014年11月20日 13時40分44秒 | Weblog
 16日の沖縄県知事選挙で、沖縄県民は明確な意思を示した。辺野古への新基地建設の「流れを止めるな」と訴えた仲井真知事に対して、「辺野古への新基地建設ストップ」を訴えた翁長雄志さんが10万の大差をつけて圧勝した。
 普天間基地の辺野古への移設を政府が押し付けてから18年経つ。そのなかで初めて、新基地建設を阻止すると明言している知事が登場したのだ。
 だが、安倍内閣は、沖縄県民の民意を無視、踏みつけて、「粛々と工事を進める」と平然と言う。民主主義もへったくれもない。
 だから、こんどの総選挙では、沖縄県民の民意を尊重して辺野古新基地建設を中止するのか、民意などくそくらえとばかりに基地を押し付けるのかを真正面から問わなければならない。沖縄県民の苦しみは日本全体がわがこととして考えなければならない。国民的な重大問題だ。国政の中心問題だ。
 マスコミは、かってに争点を設定し、国民に押し付けるが、それはだいたい財界やアメリカの日本支配にとって痛くも痒くもないものが常だ。
 マスコミの争点押しつけを拒否して、辺野古新基地建設の県民意思を尊重する、これを総選挙の争点に押し上げよう。


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おながさん圧勝、沖縄県民は辺野古新基地拒否

2014年11月18日 08時46分40秒 | Weblog
 翁長雄志さんが36万票で仲井真弘多さんを10万票ひきはなして圧勝した(2014・11・16)。那覇市長選でも城間幹子さんが圧勝。くわえて県議補選で比嘉瑞己さん(那覇)、具志堅徹さん(名護)も当選で、トリプル勝利となった。
 これで辺野古への新基地を認めないという沖縄県民の意思が示された。公約を破って県民の心を深く傷つけた仲井真氏にきびしい審判を下した。
 わたしは後半、支援活動にたずさわったが、いってすぐびっくりしたのは、仲井真陣営の宣伝の内容だった。法定ビラの表面が「共産主導の県政にするな。流れをとめるな!革新不況にするな。」とだけ大書したもの。電柱という電柱のそれも3メートルの高さにくくりつけた厚紙ポスターは「共産党支配のオール沖縄!!」と書いていた。つまり翁長は共産党に支配されているという反共攻撃で打撃をあたえようという戦術だ。私は思った。ああ、仲井真陣営もこれで終わりだな、完全な負け戦に入っていると。県民は反共の脅しにだまされなかった。そんなものに惑わされるレベルではない。
 安倍政権は、沖縄県民の明確な意思を一顧だにしない。菅官房長官は、「辺野古移設について粛々と進めていきたい」「しばしば辺野古の影響が語られるわけですが、基地に関する県民投票というわけではなく、さまざまな争点で争われた。ま、そういうこと」とコメントした。県民の総意をふみつけることをあらためて宣言した。民主主義国家とはもはやいえない。
 菅官房長官は選挙に入ってすぐに沖縄に入った。他の大臣たちも続々入った。菅官房長官は何しに行ったのか。わたしは、官房機密費を億単位で現金で持ち込んだと思っている。官房機密費は、税金を領収書なしで使える金だ。官房長官室の金庫に入っている。わたしは現地に行って、公示前に仲井真の集会に出席したら帰りに茶封筒を渡されて、あとで見たら5000円入っていたという話を聞いた。菅氏は金の補給を兼ねて沖縄入りをしたのだろう。
 仲井真陣営が、宜野湾市や沖縄市の市長選挙では一晩で負けていた状況をひっくり返したと豪語したその中身は、買収なのだ。じじつ宜野湾などでは革新側が勝利すると信じていたのに票を開けてみるとまけていた。それは大量の金がばらまかれたから。最後の夜に、保守の市会議員などがすべての飲み屋をまわり、客の支払いをしていった、カラオケやでも支払いをしていった、パチンコ屋では金の入った封筒を配って回ったという実態を現地の人に聞いた。帰りに支払いをしようとしたら、さっきの市会議員さんがもう払ってくださいましたよといわれたら、ころっといってしまう人がけっこういるだろう。その原資は官房機密費に違いない。
 市レベルならばそんなかたちの買収は効き目があるだろう。だが県レベルではそう思い通りにはいかないだろうし、県民の怒りが後戻りできないほどに達している今度の選挙では、政府自民党の醜い戦術を県民の良識が封じ込めた。







 
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沖縄・名護に来ています

2014年11月12日 09時13分06秒 | Weblog
 いま、沖縄の名護に来ています。県知事選挙のオナガたけしさん支援です。現地では、去年の仲井間知事の知事の裏切りは許せない、辺野古に100年、200年も使われる新基地建設はゆるせないという世論が圧倒的です。
 『琉球新報』による選挙情勢分析でも、オナガ優勢です。しかしそんな報道に浮かれていては負ける、最後まで力を抜かずに戦い抜いたものが勝つということで現地はがんばっています。今朝も、名護旧市街の中心地で朝宣伝を1時間しました。オナガののぼりと県会議員補欠選挙の具志堅トオルののぼりを持って、通勤の車に手を振る行動です。
 あと数日で、歴史的な選挙の結果が出ます。
 安倍首相、自民党は、いま解散総選挙をやれば自分に有利と踏んで党略的な解散をもくろんでいます。しかし、そこに沖縄県知事、那覇市長、県会議員補欠選挙、那覇市会補欠選挙が衝撃的な影響を与えるでしょう。 
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中原教育長のパワハラ・暴言にきびしい審判を!これまでの悪事を表沙汰にしよう

2014年11月06日 11時59分13秒 | Weblog
 10月29日(2014)の府教育委員会議で、中原徹教育長が立川さおり教育委員を威圧する暴言を吐いたことが問題となっている。パワハラだとの指摘もある。
「誰のおかげで教育委員でいられるのか。知事をいきなり刺すんですか。罷免要求出しますよ」
「目立ちたいだけでしょ」
「自分(中原)のキャリアに傷がつく。告訴します」
 などと威圧、脅しと受け取られる発言だ。「企業の上司と部下の関係ならもちろんパワハラを問われるが、教育長と教育委員の間には制度上の上下関係がない」(『朝日』10・31、脇田滋龍谷大教授)のはそのとおりだろう。だが知事に任命される教育委員は知事の政策に従うべきだ、でなければ知事を刺すことになる、罷免要求すると脅されているのは、パワハラに近い。厳密にパワハラだとは言えなくとも、脅しであることは疑いない。
 教育長は府の教育の常勤者のトップだ。府の教育委員会は、脅しや暴言を推奨していいるのか。現場教員がこれを見習えばいいのか。日の丸君が代問題で、卒業式そっちのけで教員の口元チェックをするほどの行いをした人物が、自分の脅しについては謝罪すれば続投か。立川さん以外の教育委員も「罷免要求するといわれた」といっている。
 そもそも教育委員会は知事の行政権力から独立したものなはずだ。ところが大阪では維新が跋扈している下で、知事や市長が教育委員会に指示命令を平気で乱発している。形の上では後追いで、教育委員会議が決定をし事務局が実行する。だが行政権力の教育介入であることはうごかせない。そんな感覚の知事や教育長(これも橋下・松井によって引き上げてもらった)が教育委員の自由な意見表明を刺す行為とうけとるのだ。これは教育委員会議の制度を誤ってとらえ、自分の部下だと認識している証拠だ。だとしたらパワハラがなりたつことになる。
 中原氏は、脅しの中で立川委員の発言とむすびつけて反共攻撃もやっていることも見逃してはいけない。それが教育長の役割か。教育の政治的中立性を犯していないのか。
 中原という人物は、校長や教育長をやる人物ではなく、維新の政治家にぴったりの人だ。教育長でありながら維新議員とコンビを組んだ行動もしている。
 11月4日の『毎日』に「暴言 第三者交え調査へ」という記事がでた。中原教育長の威圧発言問題で、蔭山秀男教育委員長が有識者ら第三者を交えて事実関係を調査する方針を固めたと。蔭山氏は「このままでは正常な議論ができず、次回の教育委員会議が開けない」と話した。このままうやむやにされるのかと思っていたが、内部からの正常化の動きは評価したい。
 中原氏については、事務局幹部職員からも13項目の問題点指摘があがっている(『朝日』31日)。「最後まで部下の話を聞いて」「話しやすい環境を作って」というものだ。対等な関係の教育委員会議の中でさえ威圧、脅しをするのだから、上下関係の事務局内部ではさぞかしむちゃくちゃをしているのだろう。もっと声を上げるべきだ。
 この中原氏は和泉高校の校長のとき、校長に提言があったら出してほしいとよびかけ、気に要らない提言をした教員をあとで校長室に呼んで提言を撤回せよと強要した事件があった。教員は撤回を断って部屋を出ようとすると、鍵をかけて軟禁した事件だ。人事異動をめぐって退職近い職員を脅して転勤に追い込んだ事件は今年『毎日新聞』に報道された。口元チェックによる強要、脅しは有名だが、部下に対する威圧的な態度は尋常ではないようだ。
 徹底究明すべきだ。過去に中原氏に脅された経験のある人は、この際すべてを公表しようではないか。







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中原教育長のパワハラ・暴言にきびしい審判を!これまでの悪事を表沙汰にしよう

2014年11月06日 10時33分04秒 | Weblog
 10月29日(2014)の府教育委員会議で、中原徹教育長が立川さおり教育委員を威圧する暴言を吐いたことが問題となっている。パワハラだとの指摘もある。
「誰のおかげで教育委員でいられるのか。知事をいきなり刺すんですか。罷免要求出しますよ」
「目立ちたいだけでしょ」
「自分(中原)のキャリアに傷がつく。告訴します」
 などと威圧、脅しと受け取られる発言だ。「企業の上司と部下の関係ならもちろんパワハラを問われるが、教育長と教育委員の間には制度上の上下関係がない」(『朝日』10・31、脇田滋龍谷大教授)のはそのとおりだろう。だが知事に任命される教育委員は知事の政策に従うべきだ、でなければ知事を刺すことになる、罷免要求すると脅されているのは、パワハラに近い。厳密にパワハラだとは言えなくとも、脅しであることは疑いない。
 教育長は府の教育の常勤者のトップだ。府の教育委員会は、脅しや暴言を推奨していいるのか。現場教員がこれを見習えばいいのか。日の丸君が代問題で、卒業式そっちのけで教員の口元チェックをするほどの行いをした人物が、自分の脅しについては謝罪すれば続投か。立川さん以外の教育委員も「罷免要求するといわれた」といっている。
 そもそも教育委員会は知事の行政権力から独立したものなはずだ。ところが大阪では維新が跋扈している下で、知事や市長が教育委員会に指示命令を平気で乱発している。形の上では後追いで、教育委員会議が決定をし事務局が実行する。だが行政権力の教育介入であることはうごかせない。そんな感覚の知事や教育長(これも橋下・松井によって引き上げてもらった)が教育委員の自由な意見表明を刺す行為とうけとるのだ。これは教育委員会議の制度を誤ってとらえ、自分の部下だと認識している証拠だ。だとしたらパワハラがなりたつことになる。
 中原氏は、脅しの中で立川委員の発言とむすびつけて反共攻撃もやっていることも見逃してはいけない。それが教育長の役割か。教育の政治的中立性を犯していないのか。
 中原という人物は、校長や教育長をやる人物ではなく、維新の政治家にぴったりの人だ。教育長でありながら維新議員とコンビを組んだ行動もしている。
 11月4日の『毎日』に「暴言 第三者交え調査へ」という記事がでた。中原教育長の威圧発言問題で、蔭山秀男教育委員長が有識者ら第三者を交えて事実関係を調査する方針を固めたと。蔭山氏は「このままでは正常な議論ができず、次回の教育委員会議が開けない」と話した。このままうやむやにされるのかと思っていたが、内部からの正常化の動きは評価したい。
 中原氏については、事務局幹部職員からも13項目の問題点指摘があがっている(『朝日』31日)。「最後まで部下の話を聞いて」「話しやすい環境を作って」というものだ。対等な関係の教育委員会議の中でさえ威圧、脅しをするのだから、上下関係の事務局内部ではさぞかしむちゃくちゃをしているのだろう。もっと声を上げるべきだ。
 この中原氏は和泉高校の校長のとき、校長に提言があったら出してほしいとよびかけ、気に要らない提言をした教員をあとで校長室に呼んで提言を撤回せよと強要した事件があった。教員は撤回を断って部屋を出ようとすると、鍵をかけて軟禁した事件だ。人事異動をめぐって退職近い職員を脅して転勤に追い込んだ事件は今年『毎日新聞』に報道された。口元チェックによる強要、脅しは有名だが、部下に対する威圧的な態度は尋常ではないようだ。
 徹底究明すべきだ。過去に中原氏に脅された経験のある人は、この際すべてを公表しようではないか。







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ミシュランガイドにはイタリアンが載ってない

2014年11月04日 10時56分17秒 | Weblog
 昨日(2014・11・3)テレビを見ていたら(MBS/魔法のレストラン)、ポンテベッキオというレストランの店主が有名料理人として登場した。
 以前、梅田の伊勢丹の上の方をぶらぶらしたとき、ポンテベッキオという店があった。耳にしたことがある有名なイタリアンだったなあと思って、一度食べてみた。初めての有名イタリアン体験だ。ワインも一杯飲んで2000円くらいの昼食だった。おいしかった。有名でなくてもおいしいと感じてきたが。
 この方は関西のイタリアンで一番のシェフだそうで、そのもとから多くの料理人が育っていったそうだ。
 では、と思って、「ミシュランガイド」を調べてみると、ポンテベッキオはのっていない。京都も大阪もイタリアンはひとつも載っていない。フレンチは載っているのに。中華はほんの少しだけ載せているのに。
 どうしてかと考えた。日本料理、フレンチに比べて料理の質が劣っているのか。わたしは2000円を超えないイタリアンしか食べたことがないので判断するすべがない。でも、ミシュランはフランスのタイヤメーカーだ。イタリアンへの対抗意識、あるいは偏見(いい過ぎかな)があるのかも。調査員の率直な気持ちなのかもしれない。

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