山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

新元号「令和」さわぎ、極右安倍派の政治利用に思う

2019年04月29日 14時26分27秒 | Weblog
 新元号「令和」さわぎはマスコミの総動員によって安倍支持率まで持ち上げるに至った。さらに天皇代替わりをもういちど政治利用しようと手ぐすねを引いている。統一地方選では、安倍自民は沖縄3区補選での大敗に象徴されるようにふるわなかった。
 国民の歓心を買おうと狙った10連休はからぶりに終わりそうだ。とくに非正規雇用層には生活破壊の10連休となった。あまりにも歓心を買う、支持率しか考えない、テクニックに走る安倍のやり口が裏目に出た。
 ところで「令和」。日本の伝統を振りかざす安倍氏は、1300年の伝統をこわして、「国書がいい」と新元号を『万葉集』を典拠にした。安倍氏を筆頭にする日本会議系の極右の人々は、「嫌韓・嫌中」だから、漢籍を典拠にする1300年の伝統を日本の伝統だと思わずに、いつまでも中国に従わうのはいやだ、日本発の単語も中国でたくさん使われているのだからそろそろ、と自立をめざした?ときあたかも日本のGDPは中国に抜かれ、ひとりあたりGDPは何十位にまで下がる事態の下で、ナショナリズム鼓吹に打って出た。日本会議系の極右の人々の留飲を下げるために。
 わたしは「令和」と聞いて、命令、律令の語感が響いた。令には令夫人、令嬢のように、姿・形がよいという第二の意味があるが、それも命令で従わせて、民を形よく並ばせた結果からくるものだ。
 安倍氏は知ったかぶりで万葉集の解説をして、悠久の歴史と薫り高い文化を表徴する、日本の国柄を次代にひきつぐものだと、「令和」に決めた理由をとくとくと述べた。それはすべて、「令和」が中国に淵源のないことばであることが必要だ。そのために、長い準備期間をもって「国書」を典拠にしたのだ。
 でも安倍氏は、さらに「令和」を提案した文化勲章の万葉学者も知ってか知らずか、すぐに「漢籍」に典拠があるとの指摘が出た。6世紀の梁でつくられた『文選』の漢・
張衡の「帰田賦」と書家・王義之の「蘭亭序」などをふまえて「万葉集」序文は書かれていると。さらにわたしの中国文学に詳しい友人は、令と和をつまんでくっつけて自分の政治的思惑を織り込もうとするやり方に対し、漢籍には令和という術語そのものがあるという。
 安倍首相らも、令和をもちだして、あまり麗しい日本などといいつのらないほうがいいと思う。

 4月1日、外務省が元号使用を原則的にやめ、西暦使用に変えていくと外務省幹部は明言し、その手続きや時期について検討を進めているとした。外交交渉は西暦だったが、省内文書は西暦と元号が混在していて間違う恐れがあったからだ。
 ところが、安倍・菅・萩生田らが巻き返しに出た。4月2日、菅官房長官は、「外務省がそのような方針を固めた事実はきいていない」、萩生田自民党幹事長代行は「元号を大事にする役所であってほしい」と外務省に元号押しつけを宣言した。これを受け、河野外相は同日、「ルールを変更するわけではない」と腰砕けした。
 元号かざして外交できないのは自明だ。だから省内文書も西暦で一本化しないと仕事にならない。いちいち換算しないといけないのは、世界標準からずれている。しかし日本会議系極右は元号命だ。好きなやつが元号まみれで生活すればいいだけで、人に押し付けるな。役所に押し付けるな。役所が元号で文書をつくると関係の人々が困る。銀行も元号を押し付けるな。
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港・赤丸食堂がひとだかり

2019年04月28日 16時01分03秒 | Weblog
 今日、日曜の昼、港区のみなと通りに面した「赤丸」食堂の前に人だかりができていた。何ごとかと思ったが、さもありなん。4月6日(土)の三田村邦彦の「おとな旅あるき旅」(テレビ大阪)で大きく紹介されていたからだ。
 「赤丸」は港区で最も古い大衆食堂の代表だ。いわゆる一膳めし屋だ。広いホールに昔からの簡素なテーブルと椅子が並んでいる。めし屋だが、表には和洋中と書かれている。最近はチキンカツの大盛や40センチの巨大エビフライなどで客を集めていたようだ。
 まあ港区では知らない人はいないほど有名な大衆食堂だ。三田村邦彦は最初、市岡の酒屋・「富士屋」の立ち飲みにで一杯やって、「赤丸」に行った。「富士屋」の近くでは、らーめん、ぎょうざの「札幌や」も人気だ。もっちりした餃子はなかなかだ。
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自分で靴を修理して快適

2019年04月25日 09時49分22秒 | Weblog
 4月、雨の日も何日かあった。コンクリートにも水がたまった。そんなところを歩いていたら、靴のなかに水が浸みて靴下がぬれた。靴底を見ると、なんと、片方はパックリと横に一文字。もう一方は小さいながらも深い割れ目。もうだめだ。
 何年も、もう十分履いたから、買い替える時が来た、観念するかとおもった。だが待て。なんとかならないか。そうだ、ボンドみたいのがあった。あれを注入してみようと思い、靴を乾かして、翌日接着剤を割れ目に注入した。多い分は拭き取った。
 その後、快適! 靴底がつっぱって、しっかりしている感じだ。みると割れ目はみじんもない。不精になっているが、ふみとどまって修理するのが大切だ。ちょっとした達成感もあった。
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山出保『まちづくり都市 金沢』(岩波新書)を読んで大阪を考える

2019年04月16日 17時28分10秒 | Weblog
 昨日、川口さんの追悼文集の打ち合わせに上六に行ったついでに、近鉄で、金沢市長を長く務めた山出さんの本を見つけ読んだ。金沢の街づくりについて書いた本だ。山出さんは保守の政治家だが、立派な見識を持っていることに敬服した。
 思いつくままに感想を書いてみたい。
 山出さんは、北陸新幹線開業によって賑わいがでたことを喜びつつ、負の側面をしっかり指摘する。交通混雑・渋滞と観光マナーの問題だ。もうけ本位の外部資本のふるまいも問題にする。北海道の企業家9条の会の内山さんも、小樽が観光客であふれているが、外部資本の店が大量に利益を吸い上げ、本社が他所なので税金が小樽に納入されない問題を指摘していた。せいぜいアルバイトの人数が増えたことによる貢献くらいだと。山出さんは、近江町市場で地元の人が買い物がしにくくなったという弊害を指摘し、観光にかかわるすべての人に「自制の論理」をよびかける。金沢では、持続可能な観光のために、宿泊税を導入したこと、民泊新法(2018・6)にあわせ、民泊業ができる場所や営業日数を制限する条例をつくった。住宅専用地域での平日営業禁止している。単に儲かればいい、客が増えればいいという姿勢はとらない。立派だ。大阪では、5,6年も前から、宿泊施設のない地域でキャリーバッグを引くアジア系の人がいっぱいいた。勝手に民泊だ。
 北陸新幹線沿線地域で魅力的なまちづくりをしている自治体を紹介している。そのなかの長野県小布施町は「価格を競わない」「文化のクオリティの高いもので競いあう」ことをモットーにしているそうで、「知的な刺激が洗練された雰囲気をつくり」心を引き付けるのだという。
 おもしろいのが街づくりのコンセプトの違いだ。日本中、大きな街の駅周辺で、高架橋や地下道がつくられた、しかし金沢はちがう。その象徴が金沢駅だ。金沢駅といえば鼓門(つづみもん)。「世界で最も美しい駅」4駅のひとつにも選ばれている。金沢駅では、改札を出たら迷わずまっすぐ、街なかに歩いていけるようにしたのだ。特定の設計者はおかず、専門家会議で議論をかさねて16年で完成にこぎつけた。全国を席巻している駅前モデルを排したところがおもしろい。駅周辺は広告物の設置が最少減に抑えられている。これが街づくりでのポイントだ。
 近江町市場の再開発も興味深い。高層ビル案が何度も出たが、山出市長は「身の丈に合った整備に変えよう」と呼びかけた。再開発=高層ビルという既成概念にとらわれず、身の丈に合った低中階層開発があっていいと。これはいい。地方のプチ権力者が自分を誇示するために巨大ビルを建てたがるが、それを退ける姿勢がいい。
 山出は、街づくりにおいて、保存すべき区域と開発すべき区域の二つを明確に区別すべきだ、この両者が混同されたら、金沢の街の個性も魅力も失われるという。われわれが思い浮かべる金沢はみな保存すべき区域に入る。すでに1968年に、金沢は全国で初めて、伝統的な環境の保存を定めた条例をつくった。なんか日本のバルセロナのような街だ。金沢城・兼六園に近い石川県庁移転に際し、跡地にホテルをとかマンションをという声が出たが、庁舎の一部を残し迎賓館とし、そのほかは緑地として整備した。「何もつくらないことが見識」と山出はいう。結果、金沢城・兼六園・旧県庁・四高跡・21世紀美術館が広大な自然・文化ゾーンとなって金沢の魅力の中心を形成している。
 金沢大学付属幼・小・中学校の移転跡地につくった21世紀美術館について、現代美術館にとの案に、市民からは伝統の街に現代美術は似合わないとずいぶん批判が寄せられたが、歩いて10分の県立美術館は伝統的本格美術館だからと市民に理解を得た。それがいまや世界から注目を集める「金沢21世紀美術館」だ。
 ここでの注目点は、歩いて10分の所に県立と市立の美術館が並立していることだ。大阪の維新政治のもとではありえない。二重行政の無駄だとやり玉にあがること間違いない。なにしろ府立図書館は東大阪市にあるのに、大阪市立図書館は二重行政で無駄だ、廃館にすると橋下市長はわめいた。200万冊も収蔵する図書館をいらないという野蛮はさすがに通らなかったが。だが府立の国際児童文学館はつぶされた。世界でも稀有な漫画を含む児童文学館がもし存続しておれば、世界への日本文化の発信基地として存在価値を増しただろうに、野蛮な維新府政の犠牲になった。住吉市民病院は2キロのところに府立病院があるといって、廃止した。住吉は産科が中心で必要があって存立してきたのに、有無を言わさず廃止する。金沢の見識と大阪の野蛮。大阪の伝統文化といえば大阪発祥の文楽だが、維新橋下はこれをバカにし、補助金を大幅に削って締め上げた。金沢ではオーケストラ・アンサンブルを設立し、音楽堂もつくった。大阪市は市立音楽団に対し、その価値を認めず支援を打ち切った。金沢では旧大和紡績工場レンガ棟を金沢市民芸術村として再生させ、若い音楽・演劇家の練習・発表の場として格安料金で提供している。前田利家が文化芸術を保護したように、現代の金沢は芸術家の卵を育てる施策を展開している。大阪では維新知事が登場した10年前、真っ先にやったのは、府立青少年会館の破壊だった。青少年会館は中高校生・青年が安い料金で文化芸術を発表できる場として重宝されていた。それをつぶすのが維新政治の幕開けの政策だった。まさに青少年の文化破壊から始まった。跡地は売り払われた。
 山出はいう。「効率化や合理化を理由に、施設の廃止や統合・再編は、安易にすべきではありません。優れた施設がゆかりの地にいくつかあることが、まちに魅力をもたらす契機になります」「施設は、為政者の恣意や偏見によってつくるものではないはずです。あくまでも市民の意見を尊重し、学識者、専門家の意見も聴きながら、立地とその整備の過程で絶えず市民の納得を求めていく謙虚な姿勢が大切でしょう。」全くその通りだ。大阪の維新政治家に聞かせてやりたい。聞いても理解する能力を持たないだろうが。
 山出さんは、市民と職員の関係でも傾聴に値することをいっている。「職員一人ひとりのスキルを高める研鑽を怠らず、合わせて多様な市民ニーズをしっかり見定め、たくさんの選択肢から取捨するとき、専門家の意見は貴重です」「質の高いまちづくりには、職員一人ひとりに知性と磨かれた感性が必要なことはいうまでもありません。」職員の知性と感性、研鑽の重要性を言う。ここには職員の力を引き出す信頼がある。大阪維新の橋下氏はかつて、職員は勝手に市民の意見を聞くな、職員は民意を語るな、市長のいうことが民意だと命じた。知性と感性をみがいて、市民の声を聴いて政策提言することを厳しく禁じた。選挙で多数の票を得た、すなわち民意を得た市長の口から出る言葉が民意だという。なんということだ。選挙の後は、独裁ということだ。
 山出さんの金沢の実践の総括的文書を読んで、その精神、まちづくりの基本に感動を覚えた。それに比べて大阪の政治を席巻している維新のやってきたことはなんだ。
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「大阪の成長を止めるな」のフェイク、ムチを振るって教育破壊。維新でいいのか

2019年04月14日 16時23分41秒 | Weblog
 維新の浸透力は以前より強まった。大阪府議選、大阪市議選でそれは示された。脱法行為のダブル選挙で相乗効果が表れた。彼らの思いどうりとなった。任期を残して、入れ替えで信を問う(入れ替えたら信を問うことにはならない)やり方は、識者からは選挙の私物化、脱法行為だと厳しい批判が寄せられたが、彼らはどんなに汚い手でもやったもん勝ちの人たちだ。
 松井のビラに、知事の退職金をゼロにしたと大書きしていた。たしかに退職金はゼロだが、同額を分割して各月の給与に上乗せしている。その結果、給与が多くなった分ボーナス算定基準が上がってボーナスがふくれあがった。なんのことはない、より多く手にしているのだ。しかも前払いの形で。とんでもない詐欺手法だ。これはなんども批判されてきたが、臆面もなく宣伝し続けている。多くの市民はだまされている。信者は信じ切っている。経費節約宣伝の中心が、この退職金詐欺宣伝だ。議員も減らした、議員給与も減らした、公務員賃金も減らした、その金を新しい政策に注いだという。ここに維新支持の源泉がある。
 地下鉄のトイレがきれいになったというのも、ご利益のようにいわれる。だがこれは平松市長時代に計画がつくられたものだ。
 かれらの手法は徹底した既得権益批判、補助金廃止とセットだ。老人は代表的既得権益者だとしてやり玉に挙げられた。補助金を受けている団体はあくらつな既得権益者と描かれた。振興町会への補助金は締め上げられ、いまや公園の掃除を拒否する町会も出ている(ほとんどはやっているが)。商店街連合も公金を受け取る既得権益者。補助金もつかってカラー舗装、アーケードの修理をやっていたが、締め上げられた。商店街支援だけでなく、中小企業企業支援も絞めた。中小企業・商店街支援は重要な経済対策なのに、じつに冷たい。なにわ筋線やカジノに見られるように大資本への支援は大々的にやるのに。障がい者の団体も補助金を切られた。障がい者の自主活動もやりたかったら自費のみでやれと。こうしてあらゆる補助金をカットした。中身を知らない人は、既得権益者を締めあげたときいただけで拍手喝采する。しかしその実際は社会的弱者への支援なのだ。府や市の職員労働者、教職員への権利はく奪は、新憲法下のものとは思えなかった。大阪市の職員思想調査、入れ墨調査、ひげの地下鉄職員処分(裁判で無罪)など治安維持法時代と見まがう。既得権益でいえば、何十億もの政党助成金をもらい続けるのは既得権益者そのものだ。弱者に対して既得権益批判で支援を引きはがすのに、自らは既得権益に浸る。
 私立高校生の授業料補助=一部補助から無償まで、中学生の塾代補助は、3~40代の支持形成に大きく作用しているだろう。橋下知事は最初、私学助成拡充を求めた生徒に対し、なんで公立にいかなかったのだ、いやなら政治を変えるか、日本を出るしかないといじめて泣かせた。だがのちに、ここに政治的資源があると立場を豹変させた。
 教育に関する個人給付は、維新からの果実の配布だ。そのために従来からの教育費を減らす。すなわち私学への助成金を減らす、公立校への学校管理費を減らす(家庭訪問・様々な付き添いの費用から図書館の費用まで)ことと対になっている。
 教育については、維新政治のえげつない支配干渉がある。橋下時代からの教員への激しい攻撃。最近では、大阪市が生徒のテスト結果が政令市でビリだといってテスト結果を校長評価・給与と学校予算に反映させるとした。生徒の成績を単純化して、懲罰的に使うなど許せない。教育上問題を抱える学校にこそ手厚くすべきなのに、その逆のことをする。維新のもとで、府立高校でも進学有名校には特別に手厚く、困難校には貧弱に予算配置をしてきた。昔はすべての生徒に平等だった。だが維新は平気で差別対応をしている。それが府民世論の批判対象にならない。弱肉強食イデオロギーが浸透した時代とはいえ、じつに悲しい。その精神の貧弱が悲しい。
 維新の教育政策では、チャレンジテストという教育の条理に真っ向から反するものがある。高校受験の内申書を府のチャレンジテストという一発テストで個々の生徒の内申点を入れかえさせるという制度だ。先生が生徒の常日頃の学習を見て丁寧につけているのに、府の指示でくつがえすのだ。内申と一発テストは対極にあるものだ。さらに、5教科のチャレンジテスト成績で音楽・美術・技術家庭・体育の内申を決めるという荒業も平気でやる。いくらなんでもこれは違法だろう。恐怖の制度だ。生徒の反発は底深い。ボイコットする生徒もいる。政治主導の教育がどんな反教育的なことをやるか、体の震えが止まらない。
 維新は選挙で、「大阪の成長を止めるな」とだけ大書したポスターを貼りめぐらした。成長しているのを止めるなというのだが、実はウソだ。維新政治の10年で、2007年を起点にして、GDPは全国が102・3%なのに大阪は98・8%なのだ。可処分所得は全国99・5%、大阪97・7%だ。75歳以上の高齢者の所得は全国でも93・3%に減っているが、大阪はなんと82・8%に激減しているのだ。貧困にあえいでいる。なにが成長だ。ウソもいいかげんにしろ。しかし「大阪の成長を止めるな」のフェイク・ポスターは維新拡大の最後の決め手になった。これでだまされた人は多い。
 橋下現役のころは、甲高い声での激しい公務員攻撃・既得権益攻撃を絶やさなかったから、激しい攻防が続いた。だが住民投票に負けて橋下が引退した後は、表面的には静かになり、人の感情を逆なでする場面は減った。だから果実の配布のありがたみをしみじみと感じることになった。
 維新政治の基本は、全部面にわたる徹底した新自由主義にある。さらに憲法9条改悪のたくらみをもっている。安倍晋三にとって一番の盟友は、公明党ではなく維新だ。だから、こんどの大阪ダブル選挙で自民公明推薦の小西・柳本候補が落選したのに、安倍は「大阪の結果に安堵した」といったのだ。
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ソメイヨシノ咲き方の不思議

2019年04月14日 14時31分53秒 | Weblog
 今年の桜は少し遅れ気味だった。咲いてからも寒い日があり、結果、長く楽しめることとなった。家からすぐのところにある磯路3丁目の桜並木(数百メートルにおよぶ通称さくら通り)は少し散り気味だが、まだまだ満開だ。
 買い物などで毎日のようにこの桜並木の下を通るので、それとなく観察することになった。不思議だなと思って気づいたことがある。それは、ソメイヨシノは木の下の方から開花するということだ。下半分は5分咲きなのに、上の方は1分咲きくらいというのを見て、日当たりのよい上の方からなぜ咲かないのかと思った。今、散り際になると、木の下の方から若葉がでてきている。上の方はまったくだ。
 わが家のハクモクレンは上の方から開花する。木に咲く花は上からが常識だと思っていたが、ソメイヨシノは逆だ。何故だろう。
 磯路3丁目さくら通りの100本ほどの桜のうち、10本余りが、台風21号で倒れた。かわいそうだが老木だから耐えきれなかったのだ。その後、根から切られて、ちょっと寂しいぽっかり空間になっている。
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桜田五輪相、ついに辞職

2019年04月10日 21時23分05秒 | Weblog
 桜田義孝オリンピックパラリンピック担当大臣がついに辞職した。もっと前に辞職、いや罷免すべき大臣だった。任命責任を問わなければならない。
 「オリンピック憲章は読んでいない」のにオリンピック大臣がどうしてできるのか。戦後日本の出発点の基本中の基本文書である「ポツダム宣言はつまびらかに読んでいない」安倍晋三が総理大臣なのだから、桜田氏がオリンピック憲章を読んでいないとしてもちょうど釣り合いがとれている。
 桜田氏は、さらに、水泳の池江璃花子選手が白血病で闘病すると表明した時に、「ほんとうにがっかりしている」といった。4月9日の参院内閣委員会の答弁で、東日本大震災の被災地・石巻を「いしまき、いしまき」と3回もいった。びっくりの常識。
 くわえて、今日10日、自民党高橋比奈子衆院議員のパーティーで、岩手県出身の高橋氏への支援を呼びかける中で「復興以上に大事なのは高橋さんだ」と発言した。これでおしまい。自民党の仲間・高橋さんが復興上に大事だというのは彼の本心だろう。でも判断力に掛ける桜田氏は被災地を傷つけることを平気で言う。仲間内のパーティーだからと。それにしても何度と問題発言してきたのにかばい続けてきた安倍首相の責任は重い。
 つい先日は塚田一郎国土交通副大臣が辞職した。福岡知事選の自民候補の集会(1日)で下関北九州道路計画を「総理とか副総理が言えないので、私が忖度した」と述べ、、さらに参院自民幹事長と面会した時「これは総理と副総理の地元の事業だよ」といわれ、「私は物分かりがいいすぐ忖度する。分かりましたと応じた」と説明した。
 この塚田事件の報道で、びっくりし、腹が立ったことがあった。関西のどこかのテレビで、出演していたふたりの芸人が、この塚田は、身内の集まりで笑いを取ろうと忖度を言ったが完全にすべっている、もっとうまくやらんとあかん、という趣旨の「解説」をした。とんでもない解説だ。民主政治否定の重大事件を身内でのふるまい方の指南の問題にすりかえている。最近はやたらと芸人が報道ワイドショーにでかでかとでている。ほとんど学識や見識を持たないのに、口先だけは滑らかなのを重宝がられて多用されている。テレビ局はいい加減にしてほしい。このテレビの問題は桜田・塚田問題と同程度に重大だ。
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松井ら維新のフェイクを放置できない

2019年04月05日 13時59分41秒 | Weblog
 有名人であることを利用して、選挙の私物化、脱法行為に及んだ松井らは、あいかわらずフェイクをふりまいて、10年来の信者をつなぎとめる作戦を全開している。
 「大阪市はなくなりません」これがフェイクの中心だ。大阪市をなくして特別区をつくる、これが都構想の核心なのに、それを反対に描く。ヒトラーといい勝負のウソをつく。信者はまだ信じ切っているから、たちが悪い。都構想で4000億円の経済効果は、さすがにもう言えなくなっているが。
 「子ども教育予算が7年で8倍」そのグラフを見ると、40度近い角度で急伸し、537億になっている。他の教育予算を削って、維新の目玉政策に上乗せしたものだ。急伸グラフは総予算の30%に達したかのように見せているが、その単位はじつは⁰/₀₀だ。%ではない。パーミルといって千分の1を表す単位だ。グラフと単位が全く合わない。インチキグラフだ。このインチキグラフを維新は何度批判されても使い続ける。信じる人がたくさんいるからだ。これだと、10%を表すグラフは垂直線を越えてしまう。
 「カジノで経済発展の起爆剤に」維新は、カジノから府市に年間700億円の納付金や家賃が入り、社会保障の財源に充てるといいます。韓国政府の発表ではカジノ利益の5倍の不利益・支出があるといいます。そもそも何の価値も生み出さず、人の金をまきあげて、不幸を積み重ねれば重ねるほど、経済が発展する?悪夢の経済理論だ。政治がそんなことをかかげていいのか。賭博は犯罪だ。夢洲はゴミの最終処分場だ。まだ何十年も使える。有効に使い続けるのが21世紀の環境対策に不可欠だ。
 「大阪の成長をとめるな」たしかにインバウンドだけは拡大している。だが維新とは無関係の動向だ。一人当たりの府民所得は全国よりも大きく落ち込んでいるのに、貧困率も沖縄に次いでいるのに、維新はバラ色に言う。理解しがたい。GDPでも、可処分所得でも、75歳以上の高齢者の所得でも全国平均よりも下回っている。生活の実態には成長などない。
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イチロー、国民栄誉賞辞退。気骨ある!

2019年04月05日 13時34分12秒 | Weblog
 イチローが国民栄誉賞を辞退したという報に接し、イチローは気骨があるなあと感心した。これまでも辞退したそうだが、今回は現役引退後だから受けるかと思ったが、ちがった。権力からのご褒美や栄誉にへつらわない姿勢をつらぬいたということだ。
 送る側の安倍首相からすれば、ここで受けてもらえれば、元号発表の政治ショーに続くクリーンヒットとなって、さらなる政権浮揚となるはずだった。だがイチローは、権力者からちやほやされたら、しっぽを振るような人ではなかった。人として信頼できる。
 イチローに比してどうかなと思っているのが、ノーベル賞の山中伸弥教授だ。安倍首相の依頼に乗っていくつかの審議委員になっていることだ。元号でもそうだ。ノーベル賞受賞者でも、政府のとりまきになる何人かの人とそうでない多くの人があるが、現役の研究者の山中教授がそんなに暇があるとは思えないし、権力とお友達になるのはどうかと、わたしは常々思っている。
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大阪12区衆院補欠選挙、宮本たけしさん頑張れ!沖縄3区と手をたずさえて

2019年04月02日 06時02分46秒 | Weblog
 3月31日(2019年)共産党の宮本たけし衆院議員が辞職して、大阪12区の衆院補欠選挙に立候補すると表明した。無所属で。4月21日には沖縄3区で玉城デニーさんが知事に出た後の補欠選挙で野党統一候補が勝つか、安倍自民が勝つか注目されてきた。同日もう一つ大阪12区の衆院補欠選挙があった。こちらははっきりとした野党統一の旗が立っていなかった。維新も含む保守反動乱立に対し、共産党の吉井よしこさんが出馬表明したが、沖縄のように闘う状況ではなかった。宮本さんの決意を読み、深い思いに納得した。沖縄のように、安倍政治に対決する野党統一の旗をかかげる政治状況をつくるということだ。それには、自らの職を辞して、退路を断って、しかも無所属で立つ。
 宮本さんは、森友問題を国会で最初に取り上げ、追及の先頭に立ってきた人だ。国会にはなくてはならない人だ。日本の民主主義政治の要をなす人だ。それが職をかけて挑むということは本人にとってはもとより、日本の民主政治にとっても重大な挑戦だ。この12区補欠選挙を、日本の民主政治の進路をかけたたたかいに押し上げて勝ちとるという表明だ。宮本さんの森友国会追求は、市民運動家、ジャーナリスト、法律家などさまざまな人々、専門家が支えてきた。それらの人々や野党の協力を得て、まったく新しい形の野党統一候補として、安倍政治の根幹に挑む選挙にしようということだ。沖縄3区と相たずさえてたたかう。宮本さんの秘書でもあった吉井よしこさんは、この新しいたたかいに力を尽くすため立候補を取り下げた。
 安倍政治の膿=現代の国有地払い下げ事件追及の世論と運動の力を宮本当選の運動に向けようではないか。
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