百田尚樹は沖縄侮辱発言の翌日27日、ツイッターで、「私が本当につぶれてほしいと思っているのは朝日新聞と毎日新聞と東京新聞です」と追加発言をした。また同日、福岡で講演し、「公開されていない内輪の席での会話を報道された。テレビやラジオの発言なら言い訳は通用しないが、飲み屋でしゃべっているようなもの。飲み屋では何でも言う。『あいつ殺したろうか』って。これ殺人未遂になるのか」などと弁明した(『毎日』28日付)。
自民党本部で青年局長が中心になって開いた「文化芸術懇話会」が飲み屋なのか。政権中枢の人間、あと国会議員ばかり。冒頭部分だけかもしれないがテレビカメラも入って撮影している。国会議員を相手にに発言することが公の発言でなくて何なのか。一般人が入場していないからといって、無責任に誹謗中傷に及ぶ、あるいは言論弾圧を推奨する発言が責任を問われないわけがない。NHK経営委員という公職にあったときも、今回と同レベルの発言をくりかえしていた。下手な弁解をするな。
こんなこともいっている。「もともと普天間基地というのは田んぼの中にあった。周りに何もなく、民家はあったが、田んぼの中にあった。基地の周りにいけば商売になるということで、みんなどんどん年十年もかかって基地の周りに住みだした。もういまや街の真ん中に基地がある。だからもちろん騒音がうるさいのはわかるが、『そこを選んで住んだのは誰やねん』といいたくなる。」
妄言もはなはだしい。もともと普天間基地の地域には多くの人が住んでいた。集落があり、学校もあった。銃剣で排除され、基地のために土地を奪われたが、戻ってくるのはあたりまえだ。その後人口が増え基地をぎっしり民家が取り巻くようになった。基地がなければもっとゆったりしているのに。基地の中には今も墓がいっぱいある。宜野湾市は、基地内に宅地が620、墓地が542あったことを確認している。集落を描きこんだ古地図も残されている(『赤旗』28日付)。「そこを選んで住んだのは誰やねん」というが、もともと住んでいた人が住んで何が悪いねん。あんたの妄言のネタ元はどこか、明らかにしろ。
百田はこうもいう。「基地の地主さんは年収何千万円。だから、その基地の地主さんが六本木ヒルズとかに住んでいる。だから基地が出ていってしまったらえらいことになる。」
1000万を超す地代を受け取っている人はいるだろう。ヒルズに住んでいる人がいるかもしれない。だがそんな確かかどうかわからない情報を百田はどこから仕入れるのか。可能性としては反基地闘争を敵視している公安警察が違法な手法で情報を入手し、それが安倍の側近民間人・百田に提供されたとしても不思議はない。
百田はまた「沖縄は本当に被害者なのか。そうではない。例えば左翼がうまいことをいう。沖縄の米兵がレイプ事件を犯したことが、過去何例もある。だが沖縄に住む米兵が犯したよりも、沖縄県全体で、沖縄県自身が起こしたレイプ犯罪の方がはるかに率が高い。こういうことは絶対言わない。」
米兵のレイプは何件ではない、何百件だ。沖縄県民のほうがレイプを起こす率が高い、はるかに高いと、どうしていえるのか。沖縄県警の発表でもあったというのか。証拠を示せ。とんでもない中傷だ。
百田の「文化芸術懇話会」での妄言は、文化や芸術とは縁もゆかりもない。安倍自民党のお友達の文化人とはこのレベルだということだけは、あらためて確認できた。
安倍首相は、「党の正式な会合ではない」といって何の責任も取らない、知らぬ存ぜぬを通そうとしている。だが党の役員が政権幹部や議員をあつめてやった会合に首相・党首がなんの責任も感じないということがありえようか。自民党は木原・青年局長(熊本1区)を更迭して、沈静化を図ろうとしている。
27日放映のテレビ朝日系「朝まで生テレビ」で戦争法案を討論する予定が、与党からは一人も出席せず野党とコメンテーターだけの議論となった。番組が30人以上の自民党議員に出席依頼をしたが、一度は承諾してもみんな取り消したという。公明党も同調した。法案を提出している与党議員が、こわくて討論できない状況に陥っているのだ。ここに戦争法案が、立法事実もなく、憲法にも違反し、立憲主義をくつがえすものであることを問わず語りにあらわしている。末期的症状だ。もう法案を撤回するしかない。
自民党本部で青年局長が中心になって開いた「文化芸術懇話会」が飲み屋なのか。政権中枢の人間、あと国会議員ばかり。冒頭部分だけかもしれないがテレビカメラも入って撮影している。国会議員を相手にに発言することが公の発言でなくて何なのか。一般人が入場していないからといって、無責任に誹謗中傷に及ぶ、あるいは言論弾圧を推奨する発言が責任を問われないわけがない。NHK経営委員という公職にあったときも、今回と同レベルの発言をくりかえしていた。下手な弁解をするな。
こんなこともいっている。「もともと普天間基地というのは田んぼの中にあった。周りに何もなく、民家はあったが、田んぼの中にあった。基地の周りにいけば商売になるということで、みんなどんどん年十年もかかって基地の周りに住みだした。もういまや街の真ん中に基地がある。だからもちろん騒音がうるさいのはわかるが、『そこを選んで住んだのは誰やねん』といいたくなる。」
妄言もはなはだしい。もともと普天間基地の地域には多くの人が住んでいた。集落があり、学校もあった。銃剣で排除され、基地のために土地を奪われたが、戻ってくるのはあたりまえだ。その後人口が増え基地をぎっしり民家が取り巻くようになった。基地がなければもっとゆったりしているのに。基地の中には今も墓がいっぱいある。宜野湾市は、基地内に宅地が620、墓地が542あったことを確認している。集落を描きこんだ古地図も残されている(『赤旗』28日付)。「そこを選んで住んだのは誰やねん」というが、もともと住んでいた人が住んで何が悪いねん。あんたの妄言のネタ元はどこか、明らかにしろ。
百田はこうもいう。「基地の地主さんは年収何千万円。だから、その基地の地主さんが六本木ヒルズとかに住んでいる。だから基地が出ていってしまったらえらいことになる。」
1000万を超す地代を受け取っている人はいるだろう。ヒルズに住んでいる人がいるかもしれない。だがそんな確かかどうかわからない情報を百田はどこから仕入れるのか。可能性としては反基地闘争を敵視している公安警察が違法な手法で情報を入手し、それが安倍の側近民間人・百田に提供されたとしても不思議はない。
百田はまた「沖縄は本当に被害者なのか。そうではない。例えば左翼がうまいことをいう。沖縄の米兵がレイプ事件を犯したことが、過去何例もある。だが沖縄に住む米兵が犯したよりも、沖縄県全体で、沖縄県自身が起こしたレイプ犯罪の方がはるかに率が高い。こういうことは絶対言わない。」
米兵のレイプは何件ではない、何百件だ。沖縄県民のほうがレイプを起こす率が高い、はるかに高いと、どうしていえるのか。沖縄県警の発表でもあったというのか。証拠を示せ。とんでもない中傷だ。
百田の「文化芸術懇話会」での妄言は、文化や芸術とは縁もゆかりもない。安倍自民党のお友達の文化人とはこのレベルだということだけは、あらためて確認できた。
安倍首相は、「党の正式な会合ではない」といって何の責任も取らない、知らぬ存ぜぬを通そうとしている。だが党の役員が政権幹部や議員をあつめてやった会合に首相・党首がなんの責任も感じないということがありえようか。自民党は木原・青年局長(熊本1区)を更迭して、沈静化を図ろうとしている。
27日放映のテレビ朝日系「朝まで生テレビ」で戦争法案を討論する予定が、与党からは一人も出席せず野党とコメンテーターだけの議論となった。番組が30人以上の自民党議員に出席依頼をしたが、一度は承諾してもみんな取り消したという。公明党も同調した。法案を提出している与党議員が、こわくて討論できない状況に陥っているのだ。ここに戦争法案が、立法事実もなく、憲法にも違反し、立憲主義をくつがえすものであることを問わず語りにあらわしている。末期的症状だ。もう法案を撤回するしかない。