山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

戦争法施行 発動許さず廃止へ

2016年03月30日 23時30分33秒 | Weblog
 29日(2016・3)戦争法が施行された。仲間とともに弁天町駅のスーパー・ライフ前で「戦争法の廃止を求める2000万署名」をおこなった。
 国会前では3万7千人もあつまって、戦争法廃止、憲法守れの訴えた。熱気には勇気百倍だ。『共同通信』(3月26、27日)世論調査で戦争法を「評価する」39%に対し、「評価しない」49・9%と発表された。予想より国民世論は健全だ。
 施行とはいっても、選挙前にはアメリカ政府も安倍内閣も、当然、派兵は先送りする。おまけに野党が2月19日に提出した「戦争法廃止法案」は審議拒否だ。戦争法の廃止が国会で堂々と議論されるのをきらったのだ。けつの穴の小さい話しだ。
 32ある参院選1人区で野党統一候補がつぎつぎと決まっている。北は青森、宮城から、長野、山梨、四国九州の徳島・高知、長崎、宮崎、熊本、沖縄に加えて、新潟、さらに山口でも。『山口新聞』3月30日付が、纐纈厚(こうけつあつし)山口大学副学長が31日大学を辞職し、統一候補として4月7日に出馬表明すると報じた。纐纈氏は政治学専攻で、近代の政軍関係史の日本一の研究者だ。わたしもずいぶんと学ばせてもらった。纐纈さんの出馬はおどろきだし、こんどの参院選が日本の未来を切り開く選挙になることを予感させる。
 自民1強、野党は分裂の選挙では、政治に無力感を感じて棄権に回る人が多かった。だが1人区でも戦争法廃止と憲法・立憲主義の回復をめぐるガチンコ勝負となると、がぜん盛り上がってくる。選挙に行って動かそうという気分が広がる。友人にも選挙行こうや、となる。去年の大阪市の住民投票のように投票率が大幅アップするのは目に見えている。面白くなる。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戦争法施行 発動許さず廃止へ

2016年03月30日 23時30分33秒 | Weblog
 29日(2016・3)戦争法が施行された。仲間とともに弁天町駅のスーパー・ライフ前で「戦争法の廃止を求める2000万署名」をおこなった。
 国会前では3万7千人もあつまって、戦争法廃止、憲法守れの訴えた。熱気には勇気百倍だ。『共同通信』(3月26、27日)世論調査で戦争法を「評価する」39%に対し、「評価しない」49・9%と発表された。予想より国民世論は健全だ。
 施行とはいっても、選挙前にはアメリカ政府も安倍内閣も、当然、派兵は先送りする。おまけに野党が2月19日に提出した「戦争法廃止法案」は審議拒否だ。戦争法の廃止が国会で堂々と議論されるのをきらったのだ。けつの穴の小さい話しだ。
 32ある参院選1人区で野党統一候補がつぎつぎと決まっている。北は青森、宮城から、長野、山梨、四国九州の徳島・高知、長崎、宮崎、熊本、沖縄に加えて、新潟、さらに山口でも。『山口新聞』3月30日付が、纐纈厚(こうけつあつし)山口大学副学長が31日大学を辞職し、統一候補として4月7日に出馬表明すると報じた。纐纈氏は政治学専攻で、近代の政軍関係史の日本一の研究者だ。わたしもずいぶんと学ばせてもらった。纐纈さんの出馬はおどろきだし、こんどの参院選が日本の未来を切り開く選挙になることを予感させる。
 自民1強、野党は分裂の選挙では、政治に無力感を感じて棄権に回る人が多かった。だが1人区でも戦争法廃止と憲法・立憲主義の回復をめぐるガチンコ勝負となると、がぜん盛り上がってくる。選挙に行って動かそうという気分が広がる。友人にも選挙行こうや、となる。去年の大阪市の住民投票のように投票率が大幅アップするのは目に見えている。面白くなる。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わたなべ結さんを励ます大阪外大関係者のつどい

2016年03月29日 23時46分57秒 | Weblog
 今日(2016・3・29)、アウィーナ大阪で「わたなべ結さんを励ます大阪外大関係者のつどい」があった。なつかしい方々に会うことができた。もちろん、外大の後輩でこんどの参院選で一発合格をめざすわたべ結さんを応援しようというつどいだ。
 スピーチはいろいろあったが、なんといっても最後に20分ほどしゃべった結さんの発言がすばらしかった。通常の演説会ではなく、外大関係者のつどいということで、解放された気分もあり、のびのびと個性が満開のお話だった。大学時代のエピソードも含め他お話も興味深かったが、タイへの留学時代に友好関係とともに、現地の学生からの「アメリカの51番目の州」だといった日本への批判的な目は、若き結さんの胸につきささった。その後の非正規労働の3年間の経験とともに結さんの土台を形づくってゆく。ふつうの選挙候補者にある公式的な話しとは違った個人の発話のすばらしさを存分に発揮したミニ講話だった。
 組合の役員の時に、同じ役員として柏原で活動していた伊藤義和さんと20数年ぶりに話をしたのもなつかしかった。伊藤さんが、わたしのブログを毎日見ているといってくれたのにはビックリだった。おまけにブログで病気で苦しんでいると書いていたが思ったより元気でよかったといってくれた。これは気合を入れて書かなければと思った。上羽さんからは、「大阪安保50年史」よかったねとねぎらいの言葉をいただき、関戸さんからはブログに関してお褒めの言葉をいただいた。森岡孝二先生の短いが思いあふれた発言は心に響いた。猪越さんの閉会のあいさつはよかった。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わたなべ結さんを励ます大阪外大関係者のつどい

2016年03月29日 23時46分57秒 | Weblog
 今日(2016・3・29)、アウィーナ大阪で「わたなべ結さんを励ます大阪外大関係者のつどい」があった。なつかしい方々に会うことができた。もちろん、外大の後輩でこんどの参院選で一発合格をめざすわたべ結さんを応援しようというつどいだ。
 スピーチはいろいろあったが、なんといっても最後に20分ほどしゃべった結さんの発言がすばらしかった。通常の演説会ではなく、外大関係者のつどいということで、解放された気分もあり、のびのびと個性が満開のお話だった。大学時代のエピソードも含め他お話も興味深かったが、タイへの留学時代に友好関係とともに、現地の学生からの「アメリカの51番目の州」だといった日本への批判的な目は、若き結さんの胸につきささった。その後の非正規労働の3年間の経験とともに結さんの土台を形づくってゆく。ふつうの選挙候補者にある公式的な話しとは違った個人の発話のすばらしさを存分に発揮したミニ講話だった。
 組合の役員の時に、同じ役員として柏原で活動していた伊藤義和さんと20数年ぶりに話をしたのもなつかしかった。伊藤さんが、わたしのブログを毎日見ているといってくれたのにはビックリだった。おまけにブログで病気で苦しんでいると書いていたが思ったより元気でよかったといってくれた。これは気合を入れて書かなければと思った。上羽さんからは、「大阪安保50年史」よかったねとねぎらいの言葉をいただき、関戸さんからはブログに関してお褒めの言葉をいただいた。森岡孝二先生の短いが思いあふれた発言は心に響いた。猪越さんの閉会のあいさつはよかった。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中小企業庁もふさわしくない

2016年03月23日 09時15分29秒 | Weblog
 文化庁を京都にとられて怒ったとわたしは勘違いしたが、文化庁に最もふさわしくないのが大阪であることは確かだ。京都が希望どおり文化庁の移転が実現したのに、大阪希望の中小企業庁、特許庁が退けられたのに怒りをあらわにしたのだった。
 だが、中小企業庁にふさわしいかどうかも検討が必要だ。大阪は全国一の中小零細企業の街であることは事実だ。日本全体でも個人企業を含む企業の99%以上が中小零細企業で労働者の大半がそこで働く。大阪はその比率が高い。そういう点で、中小企業庁が大阪に移転するのはいいことだ。
だが問題がある。ここ8年の大阪維新府政のもとで、中小企業は冷遇されてきた。とくに許せないのは、橋下知事が商店街の組合を既得権益者だと猛烈に攻撃し、わずかばかりの商店街への補助金を廃止したことだ。各商店街は府からの補助金をアーケードやカラー舗装の修理費の一部に充てていた。零細な商店街を振興するための貴重な補助金を廃止することと中小企業振興がどう両立するのか。その神経を疑う。
 だからわたしは、中小企業庁がふさわしくないのも大阪だと思う。維新政治の下では絶対に。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文化庁京都に不満の松井知事、反文化庁ならピッタリ

2016年03月22日 21時33分09秒 | Weblog
 夕方のニュース(2016・3・22)で大阪府松井知事が、文化庁の京都移転に怒りを爆発させて、わけのわからんことをいっていた。
 わたしは、大阪に文化庁は最もふさわしくない、文化庁を大阪に是非といわれても、ここまで文化破壊をやった大阪は恥かしくて身を隠したいというべきだと思った。松井知事の厚顔無恥にもほどがある。
 橋下・松井の大阪維新府・市政の最大の特徴は、文化を嫌悪し、文化人を軽蔑し、文化行政を極限まで縮小し、大阪の文化を破壊した。大阪の歴史上前代未聞の、野蛮極まる8年間だった。

 橋下府政が発足してすぐに破壊の対象にされたのが、森之宮の府立青少年センターだ。高校生や青年の演劇や音楽の発表のメッカだった。高校の芸術文化祭典の会場だった。安い会場費で借りられ、大阪若者文化の拠点だった。そこを情け容赦なく、文字通り破壊し、更地にし、売った。おなじ府立の堺・臨界スポーツセンターも破壊しようとした。ここは中高校生の室内運動競技のメッカで、ここがなくなると競技ができなくなると抗議が噴出した。橋下は、しぶしぶ継続に応じた。しかし、能勢の山中の青少年野外活動センターは破壊された。小中高校生に野外活動を経験させる上で欠かせない施設だった。万博公園内にある大阪国際児童文学館を廃止し、70万冊の蔵書を府立図書館に移した。世界にもめずらしい児童文学専門の研究と普及の文学館だった。児童文学者の鳥越信さんが12万点の蔵書を寄付したあこともあり発足にこぎつけた。鳥越さんらは、壊すなら返せと声をあげたのは当然だった。さらにえげつないのは橋下が、職員の働き方を調べるとして秘密のカメラで撮影をしたことだった。民間では当たり前とうそぶいたが、どこの民間企業が隠しカメラで撮影しているか例を挙げることはできなかった。
 橋下が市長になった大阪市では、大阪市音楽団が廃止された。吹奏楽団では日本トップで、公演のほか中高校生の指導にも大きな役割を果たしていた。今は貧窮にめげず自主運営をしている。文楽協会とその技芸員に対する橋下の仕打ちは、常軌を逸するものだった。重要無形文化財、ユネスコ無形文化遺産でもある文楽は大阪で生まれ育った伝統文化だ。それを商業的に成り立たなければつぶせばいいと脅しをかけた。彼は歌舞伎、落語を見よ、客を呼ぶための努力が足りないといいつづけた。条件の違いを無視して、文楽そのもの、技芸員に対し攻撃をし続け、補助金を廃止した。これには赤川次郎さんや、ドナルド・キーンさんら多くの文化人が批判したが、文化を嫌悪する橋下は強行した。クラシック音楽への無理解と軽蔑がはなはだしい橋下は、大阪フィルハーモニーへの補助を削減し、府が運営していた大阪センチュリー交響楽団への補助を打ち切った。こんなことで橋下は溜飲を下げるのだ。ほかにもあるが、橋下と大阪維新の反文化行政は、大阪の歴史でも前代未聞、全国的にも例がないだろう。オーケストラ・アンサンブル金沢は石川県と金沢市が設立した交響楽団だ。文化への理解、心意気がちがう。文化に対し、悪罵をなげつけ、たずさわっている人を侮蔑する首長は橋下以外に例を見ない。
 こんなところに文化庁など天地がひっくりかえってもありえない。
コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ショーンさん、経歴詐称で残念

2016年03月21日 22時11分22秒 | Weblog
 「報道ステーション」と「特ダネ」にコメンテーターとして出ていたショーン・マクアードル・川上さんが、経歴詐称で4月からのフジテレビの新番組の出演もオジャンになった。報道ステーションでは、他の解説者に比べて、視聴者が聞きたいことにズバッと答えるのではなく持って回った言い方をしてなんかよくわからない印象を与えていた。それというのも、例えば戦争法、集団的自衛権行使容認についても基本は賛成の立場だったから、どうしてもごまかしの解説になっていた。
 でも、いい声で、男前、ハーフっぽいということで人気はあったようだ。ところがハーバード大学大学院修了とかバリ第1大学留学とか全てウソだったようだ。ちょっとした講習に入ったとか2,3日の公開講座みたいなものに参加した程度だったようだ。でも英単語はとても流ちょうに発音した。MBAを取得して経営コンサルタントをやっているというのが触れ込みだったが、崩れた。
 架空の学歴でよくここまでのしあがってこれたものだ。ラジオを15年やっていたそうで、そこが足場だったのか。ラジオやテレビは学歴が前提ではないので、べつにそれでコメンテーターをやっても問題はない。でも架空の学歴をひけらかしてやるのはいけない。
 テレビで高校時代の写真が映った。今と比較したら、輪郭は同じだが、鼻がまるでちがう。昔の写真は日本人らしいのに、今は鼻が額から出ている。まるでギリシア人みたいだ。あきらかに整形をしている。相当大掛かりな整形だ。この鼻でショーン・マクアードルだと思わされてしまった。ところがショーンでもマクアードルでもなかった。アメリカ生まれだというがどうなのか。純粋日本人のようだ。
 本名は川上伸一郎でショーン・マクアードルというのは、いうなら芸名だ。芸名なら許される。整形も否定されることではない。でも学歴詐称でひとを惑わすのは許されない。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安田純平さんの救出を

2016年03月20日 21時53分07秒 | Weblog
 フリージャーナリストの安田純平さんが拘束されて9カ月たった。去年(2015)7月初めに、ジャーナリスト・西谷文和さんの講演を聞いたときに、誰かの質問に答えて6月に安田さんがシリアでアルカイダ系の組織に囚われていると教えてくれた。ISと違ってすぐ殺したりしないとはいうものの、それ以来心配していた。このたび犯行グループは映像を公開してきた。
 日本政府は、後藤さんの時と同じく、接触も交渉もしないという態度だ。アメリカ政府のこの種の問題に対するやり方と同じだ。人命第一ではない。口では言い、後藤さんの時には中山副大臣を派遣したりしたが、交渉はしないというのだから、何の役にも立たない。立たなかった。人命第一を実践しない。交渉は決着するかどうかはわからない、やってみないと。でもやる気がない。一方で、自己責任を宣伝して、お前が悪いという。アフガニスタン人道支援でまねのできない活動をしてきたペシャワール会の伊藤和也さんが殺されたこともあった。日本がアメリカに追随してアフガニスタン戦争に手を貸してきた結果だ。シリアのテロリストも元はといえば、一片の道理もない正真正銘の侵略戦争・イラク戦争が生みだしたものだ。そのイラク戦争を全面的に正しいといって、自衛隊を派兵した。テロリストを生みだす片棒を日本も担いだのだ。
 伊藤さんはもとより、後藤さんも、安田さんも、人にはできない貴重な活動をしているのだ。内戦状態の現場の姿を、人々の生活、子どもがどんな状況に置かれているかを世界に、日本に知らせる活動は、民主社会には不可欠なものだ。そんなものいらないというのは安倍一党くらいのものだ。シリアからは周辺国に400万も難民が流入し、去年からはヨーロッパにまで押し寄せる事態になっている。人権壊滅状態だ。この姿を知らせなければ、イラク戦争いや9・11以後のアフガン戦争からの無差別大量殺戮の罪悪を知ることはできない。知らなければいけないことだ。
 その活動で不幸にも拘束された安田さんを、勝手に行って日本政府に迷惑をかけるそんな奴は助ける必要がないというのは、人道にはずれる。
 政府は14億の官房機密費と30億の外務機密費という領収書なしで自由に使える金を持っている。沖縄の名護や宜野湾などの選挙にこの機密費を使ってあからさまな買収をしてきた。自民党の演説会にきた人に5千円入りの茶封筒をわたす、飲み屋を回って酔客に金を配る。しかし人の命を救うためには、一円も出さないというのは人の道にはずれる。日本が国連安全保障委員会の非常任理事国になるにあたって、アフリカ諸国をはじめ発展途上国の政府関係者に莫大な金をここから支出して日本に投票をしてもらった。
 身代金交渉をして支出するのは政府として当たり前のことだ。だから支出先を明らかにしない、金額も明らかにしない外務機密費というものがあるのだ。その必要性もある。人質の交渉は、ヨーロッパ諸国はやっているではないか。交渉で救い出しているではないか。
 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

教科書の国定化きわまれり

2016年03月19日 23時55分51秒 | Weblog
 高校の教科書の検定結果がでた(2016・3・18)。地歴と公民の教科書の中身はますます国定許可書化している。文科省が14年1月、社会科と高校地歴公民の検定基準を改悪していた。近現代史で通説的な見解がない数字などの事項については、通説的な見解がないことを明示せよ、政府の統一的な見解や最高裁判例がある場合には、それらにもとづいた記述にせよというものだ。
 関東大震災や南京大虐殺での殺害は通説がないと書かなければ不合格にするというのだ。まともな歴史学者のあいだでは通説はできあがっている。ところが学者でない、あるいは専門外の論者の歴史修正主義的見解が右翼雑誌にあふれているのをとらえて、通説がないという。集団的自衛権や安保法制、「積極的平和主義」、領土問題では政府の見解をなぞることがもとめられる。これでは「政治経済」「現代社会」の教科書は政府見解解説集になってしまう。政治経済や現代社会を探求的に学ぶのとは正反対の、安倍政府の考えを刷り込むことが目標になってしまう。
 最高裁判決にもとづいた記述になってしまうと、たとえば生存権運動の金字塔である朝日裁判も正しく学ぶことができなくなる。憲法25条の生存権を個々の国民が求めることができるとした1審判決ではなく、これをくつがえした最高裁判決にもとづいて朝日裁判をまなぶと、社会保障運動の流れをつかむことができない。個別の学習課題を学ぶためにどんな教材が必要かは、教科書であればその専門分野の執筆者の良心にゆだねるべきものだ。政府見解やそれと一体の最高裁判例でさまざまな社会問題を学ぶとなると、学問の自由に裏打ちされた教育の独立性が破壊される。教育が国家目標に従属させられた苦い経験から戦後教育が出発したのに、いまふたたび戦前へ回帰しようとしている。安倍首相や稲田朋美、高市早苗ら歴史修正主義者の頭に生徒の頭を限りなく近づけようとしている。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

肩の荷が降りた

2016年03月18日 23時54分01秒 | Weblog
 今年(2016)に入ってから、このブログに書くのがおろそかになって、読んでくださっているみなさんにはがっかりさせて申し訳ありませんでした。
 前にもちょっと書きましたが、安保破棄大阪実行委員会が結成50年を迎え、ひとつのけじめをつけるために、『大阪安保50年史』をつくることになり、2012年10月から動きを始めました。イラク戦争前後に教職員組合代表で安保破棄実行委員会の役員をした関係から、執筆編纂作業に加わるよう故・竹馬稔代表委員(元事務局長から)言われ、編纂委員会の事務局長ということで作業に従事してきました。
 はじめのうちは、構想を語り合ったり、戦後史の本を紹介し合ったりして、のんびりすごしていました。ところが13年5月、大阪実行委員会の創立直後から中心だった竹馬さんが亡くなり、みな茫然自失となりました。生き字引の編纂委員長がいなくなり、執筆の柱がなくなったのですから、この事業はとん挫の危機に面しました。でもここで逃亡しては面目が立たない、がんばろうと、植田保ニ事務局長を編纂委員長にして、再出発しました。しかし原稿執筆まではまだまだでした。
 植田さんは60年安保の活動家からの聞き取り調査をおこないました。わたしは、2014年4月以降、大阪安保発足からの第1次原稿を出し始めました。15年には、椎間板ヘルニアで地獄?に投げ落とされるなどのハプニングもあり、大変でしたが、実質2年くらいで何とか完成しました。分担して作業をすすめた協力のたまものでした。
 3月15日、第2次校正もおわり、別冊の年表の目処もつき、17日にはうめだ印刷の工場で印刷がいっきにやられました。はっとするような歴史的写真も60数枚収録し、なかなかの出来栄えとなりました。自画自賛ですが。連休明けには製本所にまわり、25日にはできあがる予定です。
 2月末には全ての入稿を終えるというのも1週間遅れるという、ぎりぎりの日々でした。じつは、12月からは必死のパッチ、1月からは3日ひとくくりの目標を決めて執筆し、2月は長すぎる原稿の削減に追われました。
 そんなこんなで、ブログに手を付ける心の余裕がなく、みなさんには失礼をしました。これから通常に戻りますので、お付き合いの程をよろしくおねがいします。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「攻められたらどうするんや」という勘違いをときほぐして2000万署名をすすめよう

2016年03月17日 13時38分37秒 | Weblog
 今日、快晴の昼前の1時間、スーパー前で4人で戦争法廃止をめざす2000万署名を訴えた。わたしはハンドマイクで訴え、3人が署名をあつめた。26筆あつまった。
 2,3人の男の人が、「あほ、あほ、あほ」といって通り過ぎたり、すこし酒の匂いをさせた白髪の人が、「お前ら、攻められたらどうするんや」といいながら激しくくってかかってきた。
 去年の9月19日強行させられた戦争法は、この3月末に施行となる。動きだすのだ。7月の参院選があるから、安倍内閣もアメリカ政府も、アフガンに自衛隊派兵をとは言わないだろうが、選挙が終わればアメリカは派兵をいう可能性がある。4月から新しい段階に踏み込むのだ。
 ハンドマイクで強調したのはこうだ。
 国民のなかには、戦争法は日本の防衛のためのものだと勘違いしているが多いが、違います。尖閣にどこかが攻め込むことが万が一あっても、それは旧来の専守防衛の自衛隊法で対処できることです。去年の戦争法は、日本の防衛ではなく、アメリカが行なう戦争に自衛隊を駆り出し、米軍といっしょに殺し殺される戦争をさせるためのものです。いつでも、どこでも、どんなときでも、地球の裏側まで自衛隊を差し出すための法律です。どうみても憲法に違反しています。だから若者も、お母さんもこぞって反対したのです。日本が攻め込まれた時のための法律だと勘違いしてはいけません。自衛隊員は、日本人の命を守りたいと思って入隊したのに、アメリカ軍といっしょによその国に攻め込むなどさせてはいけません。野党5党は戦争法廃止法案を国会に提出しています。7月の参院選に向け、5野党は2月19日、協定をむすび、統一候補を立てて安倍内閣と真正面からたたかいます。すでに熊本、長野、宮城では統一候補がきまり、関西でも和歌山、奈良、滋賀で話し合いがおこなわれています。衆議院の補欠選挙でも統一候補が立てられました。5野党と市民の協力が日々すすんでいます。2000万署名はすでに多くの人に協力をいただいています。まだの方はぜひお願いいたします。戦争法を廃止して、憲法を取りもどす、立憲主義をとりもどすために、力をあわせましょう。
 戦争法は日本の防衛をしっかりするためのものだと勘違いしている人が、たくさんいる。じつは違うのだということを解きほぐすことが大事だ。くってかからないまでも、勘違いして署名に応じない人が相当いる。だいじなポイントだと思う。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きじ鳩が白木蓮の花の中で交尾

2016年03月12日 23時15分38秒 | Weblog
家の玄関わきに白木蓮の木がある。植えて30年以上もたつので大木に成長している。10メートル以上にもなる。今ちょううど満開だ。花の数は千、二千という単位だ。
昨日カーテンの陰から見ていると、花に囲まれた空間で、きじ鳩が二羽並んで枝にとまっていた。カーテンを開けて脅かしてはいけないとそっと見た。すると、二羽はくちばしのつつきあいを始めた。攻撃するのではなく、キスをするかのように、口の中にくちばしの入れあいをした。
ひとしきりキスをすると、少し体の大きい方がもう一羽の上に乗った。おそらくオスだ。メスのほうは、羽をほんの少し広げる格好をし、尾羽根をバッと広げた。交尾だ。交尾は一瞬で終わった。初めて見た。
交尾が終わると、また並んで、こんどは毛づくろいを始めた。およそ20分ほど胸から背中までくちばしでつついて毛づくろいをした。どういう意味があるのかはわからないが、二羽とも同じ行動をつづけた。そのあと、いっしょに飛び立っていった。
10何年も前、きじ鳩が巣をつくって卵を産んだことがあった。脅かさないようにドアを開けるのもそっと気を使ったりした。でもヒナがかえったのを見ることはできなかった。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3・11にむけ高浜原発運転差し止め

2016年03月10日 22時57分01秒 | Weblog
  大津地裁(山本善彦裁判長)が9日(2016・3・9)、関西電力高浜原発3、4号機の運転停止を命じる仮処分の決定を出した。判決の内容とともに、3・11の直前に判決をだしたことにも裁判長の気持ちが現れている。昨年4月に福井地裁が3,4号機の差止をしたのにつづく決定だ。
 弁護団長の井戸謙一弁護士は、2006年に北陸電力志賀原発2号機の運転差し止め判決を金沢地裁判事だった時に出した人だったことにもおどろきを覚えた。井戸弁護士は、今は裁判官の考えも変わってきているので、こういう判決がつづく可能性があるとテレビの質問に答えていたのが心強かった。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金澤翔子さんの『愛の物語』を買った

2016年03月03日 09時20分27秒 | Weblog
 2月末の新聞に、ダウン症の書家・金澤翔子さんの『愛の物語』の発売の知らせが載った。欲しいと思い、先日さっそく買った。
 金澤翔子さんの書は、『女性のひろば』に毎月、母親で書家の泰子の文章とともに載っていた。わたしは、心臓の薬を処方してもらうために、月1回、大正民主診療所にいっている。そこでこの『女性のひろば』を見ていた。金澤翔子さんの書と、椎名誠さんの「おなかがすいた腹ペコだ」を読むのを楽しみにしていた。なんと力強い字なのだろうと思っていた。
 あらためて本を手に取ってみると、すばらしい。太い筆で無心に、全身で書いている姿とかさねあわせて鑑賞すると、「和」「魂」「愛」「笑」などがぐっと迫ってくる。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする