安倍首相にまるごとのっとられ、公聴会で「今は亡き内閣法制局」と皮肉られた法制局が、実際「今は亡き」状態になっていたことが証明された。
昨日(2015・9・28)の『毎日新聞』の記事がそのすべてを語っている。昨年7月1日に閣議決定した集団的自衛権の行使容認のための憲法9条の解釈変更について、内閣法制局が内部での検討過程を公文書として残していないことがわかった。6月30日に審査を依頼され、7月1日に「意見なし」= 合憲だとの回答を電話で伝えたのだ。こんな重大な案件を電話で済ます異常さにあきれる。
通常ならば法制局が内閣や省庁の担当者と直接協議し、文書を残す。この案件ならば天井まで積みあがる文書と1年近くの時間が必要だという。ところが即日OKだ。思考停止、機能停止状態だ。内閣法制局は死んだ。だが、横畑法制局長官は与党協議で使われた資料を継続的に受け取り、検討を加えていたと国会で答弁していた。だが、審査を依頼されて「法の番人」として仕事をするという本来すべきことをしていない。安倍首相の意図を推し量って、それに付き従い、審査依頼の翌日、何も問題はございませんとばかりOKを出したのだ。「法の番人」どころか「独裁者の茶坊主」だ。横畑氏の国会答弁の顔をテレビで何度か見たが、じつに人相が悪い。あわれな姿だった。
公文書管理法は、意思決定にいたる過程を文書で残さなければならないとしているのに、なにもない。あるのは与党協議の資料などだけだ。肝心の法制局の審査過程をしめすものが何もない。「今回残さなかったのは意図的ではない」と言ってるようだ。意図のない行政行為があるか。70年の歴史を覆し、憲法を破壊する閣議決定の審査を、何の意図もなく、ぼんやりして、あるいはささいな案件だったから、審査過程を文書で残さなかったというのか。本当は、残せなかったのだ。専門家の検証に耐えない哀れな実態だったから。
同じ『毎日』の7月7日の夕刊に、作家の平川克美さんのインタヴューが載った。そこで平川さんは、安倍首相がやろうとしていることはソフトなクーデターだと断定した。今は亡き内閣法制局がやったことは、そのクーデターの手助けだ。クーデターの手助けの過程はどんなに非難されようと残せない。
昨日(2015・9・28)の『毎日新聞』の記事がそのすべてを語っている。昨年7月1日に閣議決定した集団的自衛権の行使容認のための憲法9条の解釈変更について、内閣法制局が内部での検討過程を公文書として残していないことがわかった。6月30日に審査を依頼され、7月1日に「意見なし」= 合憲だとの回答を電話で伝えたのだ。こんな重大な案件を電話で済ます異常さにあきれる。
通常ならば法制局が内閣や省庁の担当者と直接協議し、文書を残す。この案件ならば天井まで積みあがる文書と1年近くの時間が必要だという。ところが即日OKだ。思考停止、機能停止状態だ。内閣法制局は死んだ。だが、横畑法制局長官は与党協議で使われた資料を継続的に受け取り、検討を加えていたと国会で答弁していた。だが、審査を依頼されて「法の番人」として仕事をするという本来すべきことをしていない。安倍首相の意図を推し量って、それに付き従い、審査依頼の翌日、何も問題はございませんとばかりOKを出したのだ。「法の番人」どころか「独裁者の茶坊主」だ。横畑氏の国会答弁の顔をテレビで何度か見たが、じつに人相が悪い。あわれな姿だった。
公文書管理法は、意思決定にいたる過程を文書で残さなければならないとしているのに、なにもない。あるのは与党協議の資料などだけだ。肝心の法制局の審査過程をしめすものが何もない。「今回残さなかったのは意図的ではない」と言ってるようだ。意図のない行政行為があるか。70年の歴史を覆し、憲法を破壊する閣議決定の審査を、何の意図もなく、ぼんやりして、あるいはささいな案件だったから、審査過程を文書で残さなかったというのか。本当は、残せなかったのだ。専門家の検証に耐えない哀れな実態だったから。
同じ『毎日』の7月7日の夕刊に、作家の平川克美さんのインタヴューが載った。そこで平川さんは、安倍首相がやろうとしていることはソフトなクーデターだと断定した。今は亡き内閣法制局がやったことは、そのクーデターの手助けだ。クーデターの手助けの過程はどんなに非難されようと残せない。