8月12日(土)の朝、ケヤキの大木のあるマンションに行くと、さぞうるさいと思って近づいたのに何とセミの鳴き声がまったくない。その1週間前の朝はあまりのうるささに頭が変になりそうだった。もちろん大阪はクマゼミだ。じょじょに減っていくのは体験的にわかる。だが、ただの一匹も鳴かないのだ。
どうも気温が35度を超えるとセミは鳴かなくなるらしい。1週間から2週間しか地上では生きないのに、この暑さではその2週間も全うできない。何年もの地中生活から順に穴を開けて這い出して、さあ大声で鳴いて交尾して卵を産み付けてと思っていたのに、遅れて這い出したセミはあわれ、異常な暑さにやられた。