山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

ガザの死者、もう7000人

2023年10月24日 16時01分35秒 | Weblog
 ガザ保健省によると、10月26日時点で死者は7028人に達した。負傷者は1万8千人だ。イスラエルによる地上戦が引き延ばされているにもかかわらずだ。
 地上戦突入が延びているのはイスラエルの軍事作戦にとってけっして不利ではない。10月7日以降、徹底したガザ空爆がおこなわれている。中低層の建物がことごとく破壊されている。障害物をなくして地上戦をやりやすくしている。
 国際法違反のガザ北部からの民族移動強要によって100万の人が家をなくし、家を捨てて南部に移動した。彼らにはもう戻る家はない。1948年のイスラエル建国とイスラエル戦争による70万のパレスチナ難民の再来だ。
 報道ステーションでイスラエル政府高官のインタヴューを見た。そこには復讐への強い怨念のみでガザの民衆lへの思いはみじんも感じられなかった。70年におよぶパレスチナへの排外的侵略主義はパレスチアアラブの歴史への配慮がまったくない独善的なものだと、インタヴューで思い知った。
 ハマスによる越境攻撃が予想しない衝撃だったことはわかる。それと同じ恐怖をパレスチナアラブの人々は何十年も経験してきた。
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ガザ侵攻をやめよ!即時停戦を!

2023年10月23日 12時05分15秒 | Weblog
 ハマスがイスラエルに越境侵攻して2週間がすぎた。武力では雲泥の差があるのに、あとのことを考えずに10月7日、数千発のロケット弾を撃ち、壁を壊してイスラエル領内に地上部隊を送り込んだ。1400人のイスラエル人と外国人を殺害した。200~250人の人質をとった。75年におよぶイスラエルによる侵攻、占領、抑圧封鎖への怒りはよく理解しつつも、いくら武装過激集団だとはいっても、越境攻撃すればその何十倍の反撃を食らい、パレスチナ住民の命の犠牲は計り知れず、塗炭の苦しみを及ぼすことは十分に予測できた。
 長年の民族的苦難は十分に同情を買うものだが、武装侵攻、民間人殺害、人質は断じて許せない。双方の死者はイスラエル1400人、パレスチナ3785人に達した。
 イスラエルは本格的な地上侵攻を予告している。そのための戦車部隊を境界付近に展開し、ミサイル攻撃はすでに無数におこなっている。一時の越境侵攻の自衛措置だとしてイスラエルがいま準備を整えたのが、ガザのパレスチナをせん滅し地上から消し去ってしまうことを目指した作戦なのだ。まさにこの世の地獄だ。そのために、少しは人道的だと装うためにガザ北部の住民は南部に避難せよと勧告してきた。北部にとどまって無差別爆撃で命を落としても、通告したのに従わなかったのはそちらが悪いというのだ。イスラエルに正当防衛的な権利はあるとしても、新たに侵攻して無差別に爆撃し、そのあとに地上戦で根絶やしにするという正当防衛などこの世のどもにもない。国際人道法違反の戦争犯罪だ。くわえて、自分の命が惜しかったら勧告にしたがって南部に集団で避難せよというのは民族強制移動で国際法違反だ。当然のように、宿泊施設や、水、衛生施設、食料を提供する気など全くない。
 国際社会が今言うべきは、イスラエルはガザ侵攻をやめよ!イスラエル・ハマスは即時停戦を!だ。
  



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細田衆院議長の卑怯な態度

2023年10月17日 18時11分16秒 | Weblog
 埼玉県の自民党県議団が提案し、批判に押されて取り下げた「虐待禁止条例改正案」には、この党の質の劣化が手に取るように現れていて、ああそうなんだと変に納得した。安倍以後の自公多数政権の我が世の春に精神的な腐敗がすすんでいるように思われる。
 もうひとつ、ここまで来たかと思わされたのが、細田衆院議長の記者会見だ。議長公邸で、1時間に区切って、許された若干名のクラブ記者だけの質問。いろいろ批判されたが旧ジャニーズの記者会見と比べると雲泥の差だ。だいたい入れる記者の縛りがとんでもない。クラブの忖度記者しか入れない。ジャニーズ会見では、当てられなかったが鈴木エイトさんや当たった赤旗記者、日曜版記者も堂々と入れる。記者クラブという貴族制度がないだけ真実に迫れる。
 忖度質問に対する細田議長の答えがひどかった。統一教会にずぶずぶの関係だったにもかかわらず、表情一つ変えずに、呼ばれたら行くだけで何の関係もないと平然と答える。だらしない記者は徹底追及をしない。政府が統一教会を調査し解散請求をするという決定をしたことについて、わかりませんと、究極の無責任逃亡を決め込んだ。ハラスメントについてもそんなことを訴訟も起こされてませんと平然と逃げた。この人の精神の堕落は想像を超えたものだ。もしかしたら痴ほうが入ったゆえの受け答えかと一瞬思った。いやそうではない。安倍と一心同体の極右政治家の本質暴露の会見だった。こんな人物が首相派閥を率い、衆院議長をやっているのかと思うと、日本国民として寂しい思いにとらわれる。しかし、逃げ得を許してはいけない。

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自民党の本質あらわした埼玉・虐待禁止条例案

2023年10月10日 22時50分50秒 | Weblog
 子どもだけでの登下校、遊び、留守番などを虐待だとして禁止する条例案が埼玉県議会で採択されようとしていたのを、10日自民党が取り下げをした。委員会では自民党と公明党が可決し、本会議に持ち込んでいた。
 関西のテレビでも2日前の夕方のワイドショーで報じられた。変な条例だと話題になった。前の週の金曜日(6日)に委員会採決された直後から大問題になり、反対運動、署名がまきおこった。
 自民党代表は取り下げの理由を、「私の説明不足」で、内容に瑕疵はないとしているがとんでもない。子育て中の親の生活実態、事情を考慮せず、じゅっぱひとからげに虐待だと断定して親を追い詰める内容だ。内容に瑕疵満載だ。
 自民党の古臭い家庭観、子育て観がもろに出たものだ。条件整備への取り組みこそが政治の役割なのに、それを放置して、親の姿勢を問い詰めていく。おそろしい社会が待ち受けている危ないところだった。自民党とともにこれに賛成した公明党という政党の責任も大きい。

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「しんぶん赤旗」主催の囲碁将棋新人王戦を正しく報道

2023年10月03日 11時37分40秒 | Weblog
 昨日(2023・10・2)の「朝日新聞」夕刊に「悲願の登竜門 21歳上野愛が突破 囲碁女性初の新人王」という見出しのわりと大きな記事があった。
 新人王を女性が獲得したのは今回の囲碁の上野愛咲美女流名人が初めてだ。女性が勝ったのは画期的なことだ。なにしろ、新人王のタイトルは7大タイトルへの登竜門だからだ。あの藤井聡太将棋名人も2018年の新人王だ。女性は女流戦の枠の中だけというのが過去のことになる、その突破口を開こうとしている。
 ところでこのブログで女性新人王を取り上げたのは、「朝日新聞」が「第48期新人王戦(しんぶん赤旗主催)」と書いたからだ。2018年の藤井聡太将棋新人王誕生のとき、「朝日」も、「東京新聞」以外のすべての新聞もしんぶん赤旗主催であることを隠したからだ。わたしはこのとき、これは真実を隠蔽する不当な扱いだと批判した。新人戦の主催者を書かないのならば、その直後にやられた「名人戦」も朝日新聞主催と書いてはいけなかった。しかし「名人戦」といえば朝日新聞、切っても切り離せない。この時の朝日はじめとした各紙の扱いは、悪意と偏見が土台にあった。朝日はじめ各紙の将棋記者はわたしの名もないブログを見ていたにちがいない。
 このたび、上野愛咲美さんが囲碁新人王を獲得したのは、もしかしたら藤井聡太将棋新人王に匹敵するくらいの大きな出来事に違いない。7大タイトルに食い込むことを予期させる。
 新人王の主催が「しんぶん赤旗」だと当たり前の書き方に是正されたのは、19年から22年までの間だったと思われるが、今回節目となった新人王記事で確認できたのはうれしい。


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「人権侵犯」常習の杉田水脈をそれでも重用する自民党

2023年10月02日 11時25分58秒 | Weblog
 杉田水脈自民党衆院議員のあいつぐ差別発言にはほとほといやになる。批判されても何の反省もない。公の職に就く資格がない。にもかかわらず、所属の自民党も基本的にはこれに同調し、処分もせず辞職もさせない。
 2023年9月7日、札幌法務局は杉田水脈自民党衆院議員のアイヌ民族に向けたツイッター投稿を「人権侵犯」だと認定し、啓発をおこなった。2016年にスイスでの国連女性差別撤廃委員会の参加者について、杉田水脈氏は「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」と投稿した。これに対し関係者が人権救済の申し立てをしていた。
 憲法、国際人権法を先頭に立って守るべき国会議員が、これを真っ向から踏みにじる行為をしたことは、国会議員の地位とは両立しえない。だが、法務局から指摘されても記者会見もしない、無視を決め込んでいる。
 驚くのは自民党のふるまいだ。人権、民主主義を尊重する政党ならば、議員を辞職させるなどの措置をとるべきだ。ところがその正反対の行動をとっている。自民党は9月29日、杉田氏を党環境部会長代理に就任させた。同じ安倍派に所属する党の重鎮・萩生田政調会長がすすめた人事らしい。岸田首相は昨年、杉田氏を総務政務官に起用するなど杉田氏重用はずっとつづいている。だが昨年は、同性カップルは生産性がないという問題発言で辞任させられた。
 自民党は2013年以後、もう法も倫理も通用しない集団になり下がったといえる。杉田氏は日本維新の会をへて、その極右歴史修正主義発言が安倍晋三氏に見染められ、比例上位で現在3期目だ。安倍以後の自民党は杉田氏流の人権認識(人権侵犯)、歴史認識(歴史の偽造)が党全体に浸透してしまった。これは世界的に見ると異常な状態だ。フランスでもオーストリアでも極右が伸長し、イタリアではついに極右女性が首相にまでなった。だが日本ではどのマスメディアも今の安倍以後の自民党政権が極右政権だとは言わない。しかし私から見れば、安倍以後は、ヨーロッパの極右政党をはるかにしのぐ極右政党、極右政権だ。このような人権侵犯や歴史の偽造を公然とやることはヨーロッパ的な政治倫理では見られない。人権侵犯も歴史の偽造もヨーロッパでは政治家、政党、政権がやってはならない最低限の常識だ。それがもともと日本では弱いが、安倍以後は意図的にこれを覆し、政治の世界だけでなく社会一般に浸透させるたくらみがやられている。日本政治を世界的な、国連人権規約のレベルでたえず検証するようにしなければならない。
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