山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

新年の準備

2012年12月31日 23時27分27秒 | Weblog
 娘夫婦が元日、2日と来るのでそれなりの準備をと、いろいろ作った。市岡の繁栄市場の、少なくなったお店の漬物兼八百屋で野菜を買い込んだ。大きいカブがあったのでそれも。ゆずと昆布を入れて薄塩の千枚漬けにした。レンコンやニンジンなどの根菜や乾物は煮しめに。
 前に鶴橋の市場を歩いていたら、身欠きニシン5本を輪ゴムでとめてあるのをみつけて買った。4日ほど前から水を替えながらもどして、日高昆布で巻いた。初めての昆布巻きだ。
 黒門市場で買った大きい有頭エビ10尾は足をはさみで切って煮た。色よく、見事に腰が曲がった。黒門ではブリの5枚おろしの腹側も買った。麹と味噌に漬けた。それを焼いたのだが、うっかりして10枚のうち3枚も黒焦げにした。焦げたのは包丁で削って大晦日のテーブルに乗せた。
 日本の砂浜ではハマグリが減っているそうだが、国産の大きいのがあったのでこれも買っておいた。細い火の湯せんにしてハマグリにじんわり熱をくわえた。食べる前に煮汁を煮詰めてかけよう。合鴨ではなくほんとの鴨に初めて出会ったのでこれも買っておいた。さすが黒門。
 ゴボウとニンジンの市松模様の牛肉巻もつくった。NHKで10日ほど前にやっていたものだ。牛のブロックを値上がりしないうちにと3日も前に買っておいたら、消費期限切れになった。タタキにするのをやめて、棒状に切ってオイスター炒めにした。近所の関ス(関西スーパー)で買った豚バラを八角も入れて角煮にした。テレビでおいしいお取り寄せとして紹介していたサケの親子和えを正月用にまねてつくった。刺身用の鮭とイクラ、それに似た食感の甘海老を醤油であえ、卵黄もくわえた。なかなかいける。
 生協で頼んだ無漂白のカズノコが30日朝に届いた。遅い。塩抜きの時間が足りないではないか。それでも塩抜きをし、だし汁につけた。味見したが、どうもよくない。えぐみが残っている。
 そのほかいろいろつくった。キンカンのあまり甘くない甘煮も。この3日間は買い物と仕込みと調理、合間に新聞、テレビ、やりのこした作業を交互に入れて過ごした。
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ホームレス支援に立つ人

2012年12月30日 22時36分14秒 | Weblog
 10日前、大阪安保破棄実行委員会の忘年会が鶴橋であり、わたしははじめて参加した。二次会をやろうということで環状線沿いを歩いて玉造に向かった。ずっと向こうに玉造の日の出商店街のアーケードが見えるあたりでのことだ。大阪市役所労組の浜ちゃんこと浜田さんが、ある居酒屋の前にいる男の人に近寄った。何か話しかけた。ほかの者は、道でも尋ねるかのように近寄って行ったのをいぶかしがった。
 振り返ると、浜ちゃんはまだその人のところにいる。距離はどんどん離れた。
 すると、浜ちゃんが私たちを抜いて、日の出商店街の方へ走っていった。えっ? 浜ちゃんは何をしてるんだ。何があったんだ。
 5分ほどで浜ちゃんは、走って戻ってきた。何か抱えている。
 あっ! 寝袋をかかえているではないか。
 そうか、わたしにはわからなかったが、浜ちゃんはぽつんといる人を見て、すぐに事情をきいて行動にうつったのだ。
 
 聞けば、商店街の近くに家か事務所があって、そこに寝袋をとりに走ったようだ。浜ちゃんは年末、困っている人に寝袋を贈る活動をしているということだ。ひょうひょうとしている浜ちゃん。素晴らしい活動だ。
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無責任の極み、あおった責任も 「未来の党」分裂

2012年12月27日 15時15分57秒 | Weblog
 日本未来の党は執行部人事をめぐる対立から分裂が決定的になった。滋賀県知事で党代表の嘉田由紀子氏が明らかにした(12・26)。結成から1か月、選挙がおわって10日で分裂。太陽の党など5日くらいで維新になったからまだましな方か。いや、選挙で公約を訴え、票をもらったにもかかわらず、脱退する、分裂するというのでは、あまりにも無責任ではないか。非常識にもほどがある。
 また、これを第3極の星とばかりに天までもちあげたマスコミ各社の責任も大きい。マスコミはこんどの選挙を、民主、自民公明、そして第3極の維新・みんなの対抗関係に判断のカギがあると打ち出した。これ以外は報道の対象外。国民の目をくらませる策略をめぐらした。共産党・社民党の革新政党は選択の対象外、革新政党が掲げる国政の論点は考慮に値しないものという報道で一貫した。原発問題でも、民主・自民・維新・未来の4つしか検討の対象にしないという枠組みで一貫した。原発問題で共産党を除外して議論するのは虚報といってさしつかえない。
 ところが新聞各紙、テレビは、1、2、3極報道に終始した。未来の動きがあらわれると突如これを第3極のエースとばかりにもちあげた。そのフィーバーぶりはすごかった。いまから2、3週間まえの新聞をみると恥ずかしい内容だ。小沢氏の生活が第1は、第3極扱いされていなかった。マスコミでの扱いは共産党・社民党並みで無視がつづいていた。だから支持率は1%あるかないかで低迷していた。ところが策士の小沢氏、嘉田知事に目をつけて工作し、いっぽう上昇志向の強い嘉田氏もこれに乗って未来の党をたちあげた。するとマスコミは第3極の星と持ち上げた。変じゃないか。実体は小沢グループで、これまで第3極扱いせず、無視、排除し続けてきたのに、嘉田という包装紙がつくと、マスコミは態度をコロリと変えた。これによって、投票結果は大躍進とはならなかったが、生活が第1のときの1%にくらべれば大いに前進した。
 未来の党の結成から分裂の一幕ものの田舎芝居とともに、マスコミの意図的な世論誘導にきびしい目を向けなければならない。
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やったね!首都圏青年ユニオン! すき家が団交拒否を謝罪 

2012年12月27日 14時33分15秒 | Weblog
 昨日(2012・12・26)の『赤旗』1面トップに、すき家が6年近くにわたって労働組合法違反の団交拒否を続けてきたことを謝罪し、首都圏青年ユニオンと和解したことが報道された。いやなことがつづく昨今だが、ひさしぶりにスカッとした気持ちになった。
 2006年すき家のアルバイト店員が組合に加入し、団体交渉を通して、店舗改装にともなう解雇撤回と残業代割増不払いを是正させた。これは全国の非正規労働者にとって希望の灯となった。わたしも、高校「現代社会」あるいは「政治経済」の授業の労働問題の項ですき家のアルバイト組合員の活躍を紹介した。アルバイトをしている高校生にとっても労働組合法を身近に学ぶことができる生きた教材だった。
 ところが、すき家は組合を忌避し、以後一切団体交渉に応じなくなった。もちろん労働組合法違反だ。違法行為もへっちゃらのブラック企業のトップに躍り出た。ブラックの大賞なども獲得した。裁判でのすき家側の弁論は、ばかにされて笑われるような恥ずかしい論をならべた。いわく、「アルバイトは労働者ではなく業務委託契約だから、残業代は発生しない」。労働委員会でも裁判でも、すき家は連戦連敗。最高裁に上告したが、これも敗北必至。ここに至って和解に応じた。
 首都圏青年ユニオンとすき家の組合員はよくがんばった!!おめでとう!!全国の非正規労働者の灯台としてこれからも行く手を照らしつづけてほしい。わたしも首都圏青年ユニオンのサポーターのひとりとして、これからも応援します。  
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維新 買収で4陣営逮捕。橋下 開き直り

2012年12月22日 08時55分48秒 | Weblog
 ひとつ前の記事で、維新大阪9区足立陣営でも買収容疑があると私が書いた翌日(21日)、足立氏の運動員が逮捕された。これで維新4陣営(京都1区田坂幾太、大阪7区上西小百合、愛媛4区桜内文城、大阪9区足立康史)になる。これからもどんどん出るだろう。
 橋下氏が何というのか注目していた。
 「いろんな人が運動に入ってくるので、経歴とか全部管理しきれないケースもある」「個別の運動員が何をやっているかまではわからない」「違反を全部管理して止めるのが非常に至難の業」と開き直った。
 橋下氏は常日頃、マネジメントがなっていないと、人に対しては厳しいことをいい、時には罵倒してきた。今度は、マネジメントがなっていない自分に対してどういう態度をとるのか目を凝らして見ていこう。たばこ1本吸った地下鉄職員を懲戒免職にするとうそぶいた橋下氏だ。買収などというおぞましい犯罪に対してどう責任をとるのか。
 橋下氏は自分に甘いから、おそらく知らないだろう。議員辞職を勧告し、党を除名するのが責任の取り方だ。
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維新候補の運動員逮捕、この1件だけでいいのか

2012年12月20日 14時34分44秒 | Weblog
 日本維新の会の京都1区田坂幾太陣営の運動員が逮捕された(12月18日)。日当を払う約束で女性アルバイトを雇った公職選挙法違反の罪だ。アルバイトの仕事は電話で投票を呼び掛けることで、自給1000円だ。維新の陣営関係者は、「間違って日当の約束をしたが、その後報酬は払えないと謝ったと聞いた」と話しているという(『毎日新聞12・19)。あとで、謝って払わなかったとは、明らかなごまかしで信用できない。
 逮捕されたのが、落選した田坂候補の運動員だけで、維新の他の候補の運動員は見逃されている。大阪でも、当選した維新の陣営(例えば大阪9区・足立康史陣営)から、明らかにアルバイトと思われる女性による投票依頼の電話がかかったということをいくつも聞いた。維新の政策について説明を求めてもまったく答えられないことから、にわかに集められたアルバイトであることは疑いない。
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野田首相は労働者の死活的課題を葬ることで財界・自民党に奉仕

2012年12月19日 21時52分48秒 | Weblog
 2012総選挙は民主党の解党的敗北で特徴づけられた。野田首相は、松下政経塾1期生として、労働者国民のためではなく、財界・アメリカのための決断で、反動政治家として名を刻んだ。また民主党ではなく自民党を助けるためにその任期を捧げ、自分の党を崩壊に導いた。日本の政治史上にのこる迷政治家だ。
 民主党の公約違反の犯罪的役割は、消費税ばかりが注目されている。だがわたしは、製造業への派遣労働を禁止するといっていたのを裏切ったことが最大だと思う。2004年4月からの製造業派遣こそが日本を格差社会のどん底に突き落とした鍵となるものだ。小泉・竹中によるものだ。小泉竹中構造改革による格差社会への抗議、転換こそが、2009年総選挙での民主党政権樹立への労働者国民の要求だった。その核心が派遣問題だ。ここに格差・貧困・若者の雇用・少子化などあらゆる今の社会問題の核心がある。これをネグレクトしたことが、民主党が財界の手のひらの上で踊る政党でしかなかったことを証明した。
 野田首相は、さらに消費税10%とTPPへの道をひらいたことで財界に奉仕した。
 これでぼろもうけしたのが安倍自民党だ。民主党に消費税増税をやらせ、原発問題で一番責任があるのに卑怯な態度をとりつづけ民主党を消耗に追い込んだのが自民党だ。だが自民党も、票を減らしながら議席は大幅増ということだから底は浅い。安倍自民党への国民の信用・信頼度は大したことはない。ご祝儀相場も思ったより低い。すぐに批判に耐えられなくなるだろう。
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橋下市長は給与、ボーナスを返還せよ

2012年12月11日 08時05分50秒 | Weblog
 12月10日、大阪市は冬のボーナス(期末・勤勉手当)を支給した。ちゃんと働いた職員に支給するのは当然で、ボーナスの多くは消費支出として大阪の経済を支える。
 見過ごせないのは、橋下市長にもボーナスが222万払われたことだ。勤勉手当を払うすじはない。なぜならこの1か月ほど、市長の職務に専念せず、もっぱら政党の代表代行?として選挙活動に専念しているからだ。
 11月分、12月分の給与、冬のボーナスをいさぎよく返還すべきだ。職員には、たばこ1本で懲戒免職にするとまで脅しをかけたのだから、職務を放棄している自らに対してもいさぎよい態度をとるべきだ。(だけど、人には厳しく自分に甘い、ずるいことにかけては人一倍の彼には響かないだろうが。)
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 日本を戦争する国に変える危険な潮流を見逃すな

2012年12月11日 07時24分12秒 | Weblog
 いま、日本の政治が危険な方向に向かっている。
 自民党は、党内きっての右翼政治家・安倍晋三氏を総裁にし、選挙公約に憲法をかえることを掲げている。とりわけ自衛隊を戦争できる「国防軍」に変え、「交戦規定」までつくるといい、さらに、集団的自衛権の行使ができるようにするといっている。
 憲法9条は、絶対に戦争しない、戦争する軍隊も持たない、国の交戦権は認めないという徹底したものだ。この憲法を持って以来、日本は一度も戦争をすることはなかった。この憲法のもとでつくられた自衛隊も、専守防衛に徹し、けっして自ら戦争してはいけないことになっている。
 また日本は、憲法9条に反して、アメリカと安保条約という軍事同盟をむすんでいる。これによってアメリカの戦争に多大な協力をしながらも、9条の歯止めによって、戦争に直接くわわることはできなかった。集団的自衛権の行使容認とは、この歯止めを取り払い、日本が攻撃されていなくても、世界中どこでもアメリカといっしょに戦争できるようにするということだ。
 ところが問題の重大性は、この憲法つぶしの路線に、民主党、維新の会、みんなの党、未来の党まで同調していることだ。とりわけ維新の会は、これにとどまらず、軍事費の歯止め(GDPの1%)を取り払い、核兵器の保有まで主張している。公明党は、こんな自民党と維新の会との協力関係を結んでいる。
 戦争できる憲法に変われば、何ごとも軍事中心の国になる。国家統制が強化され、暮らしも自由も圧迫される。戦争反対が憲法違反にされかねない。
 すでに国会には、改憲原案をつくる「憲法審査会」が設置され、改憲原案を国民投票にかける手続きまで決められている。だから、こんどの選挙の結果しだいでは、一気に戦争をする国に突っ走る危険がある。歴史の重大な曲がり角だ。
 何としても、この危険な流れを止めなければならない。
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安斎育郎さんの講演から 原発政策

2012年12月04日 23時57分33秒 | Weblog
 12月8日、箕面で安斎育郎さんの講演を聞いた。「人はどうしてだまされるのか ―安全神話のウソ― 」と題し、手品もまじえて息もつかせぬ90分だった。えーも、あーもなく、実質2時間分の中身だった。
 講演の柱は、1、心配な近年オカルト事情 ―非科学に身を寄せるのは危うい
       2、人はなぜ騙されるのか? ―4つのだます:騙・瞞・詐・欺
       3、「国家による信用詐欺」としての未曾有の福島原発事故
 安斎さんは、原発を告発否定しつづけたため、東大ではずっと助手におかれつづけ、研究費はあたえられなかった。東京電力から来たTという人物が隣の席にいて安斎さんの発言・講演・行動のすべてを東電に報告していた。つまりスパイが配置されていた。
 「安全神話」をつくった原子力ムラ=電力会社・経済産業省・御用学者・マスコミの一角の東大がいじめ・アカデミックハラスメントを貫き通した事実も語られた。
 マスコミも「安全神話」と利権の一角を構成していた。マスコミのながす原発問題、とくに選挙にからむ原発報道は、私からすれば虚偽報道といっていい。人を誤った認識に導くために意図的に虚偽の報道をしている。恥を知れといいたい。
 安斎さんも、講演の締めくくりとして、選挙に当たってどの政党の原発政策を支持するかは、口先で判断するのは危険だ、その政党が(離合集散しているからその前も含め)、原発について何をしてきたのかという事実を見極めて判断しなければ、だまされるといっていたのは、まったくその通りだと思った。
 今、マスコミは、何をしてきたかは一切知らせず、口先だけを誇大に報道し、ひとを誤った方向に導こうとしているから。
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嘉田・小沢新党(未来)たちまちメッキはげる

2012年12月02日 14時52分04秒 | Weblog
 嘉田滋賀県知事が党の顔になったことで、いちやく「第3極」の片方としてマスコミが異常な持ち上げをしている。『朝日新聞』などは中身もはっきりしないものを、さも日本政治の中核を担うかのごとく大々的に推奨している。えっ、『朝日新聞』は公正のふりをしながら特定政党を支持をひろげる活動を始めたのかと思わざるをえない。この第3極推奨の撤退した紙面構成は、民主党への幻滅がまかりまちがっても共産党などにいかないための「2012年椿事件」なのだ。記者クラブ主催の党首討論会の報道(21・1)でも、原発政策では民主党、日本未来の党などが脱原発に積極的姿勢を示す一方、自民と維新は慎重姿勢を唱え、違いが鮮明になったという報道だ。そこには共産党が原発即時停止をかかげより積極的にとりくんでいることは、完全に視野の外におく。意図的だ。だいたい、3・11以前に共産党吉井英勝議員が政府・東電に、津波で電源が失われるから対策をとれと何年も前から詰め寄ってきたにもかかわらず、かれらは対応しなかった。さらにふりかえれば、共産党は60年代から全国で原発建設反対運動にとりくみ、中止に追い込んだものたくさんある。筋金入りの脱原発なのに、これを朝日新聞はこれを無視する。紙面からはそんな運動も、警告も存在しなかった、2039年までになくすという民主や昨日今日旗揚げした未来こそが頼りになり、共産党など取り上げるに値しないという態度だ。『朝日』は自分自身が原発広告マネーにどっぷりつかって汚染され、原発を推進してきた事実を懺悔して報道に当たるべきだ。
 嘉田新党は1日、さらなる原発再稼働をみとめる発言をした。これをもってふらついているというが、大飯原発再稼働でも関西広域連合で認める方向をとったのだから驚くにあたらない。
 嘉田新党のいちばんの問題点は、別のところにある。小沢一党の政策を丸呑みしたことだ。すなわち安全保障基本法ををつくることで自衛隊が海外でアメリカ軍といっしょに軍事行動をするという集団的自衛権を政策化したことだ。旧小沢党のメンバーが、嘉田「未来」の看板のもとで、自衛隊の海外での戦争のための法整備をいい、9条改憲を主張している。
 「卒原発」の一枚看板の裏にとんでもないものを隠していることを見逃してはいけない。嘉田氏はそれをわかったうえで、清潔イメージをふりまいているのだけに責任が重い。
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最低賃金制を廃止して「21世紀奴隷制」をつくる維新、それでも支持しますか

2012年12月02日 14時23分07秒 | Weblog
 石原維新代表によれば、維新の政策は大阪でつくっているそうで、21世紀格差社会の扉をひらいたあの竹中平蔵が主導している。もちろん橋下と考えは完全に一致している。骨太と称する選挙政策のなかでもその労働政策は、日本に「21世紀奴隷制」をつくりだすものだ。
 製造業派遣もフリーの現在、非正規率は35%に達している。製造業派遣をなくすと公約していた民主党の最大の犯罪はこれを裏切ったことだ。非正規の生活は最低賃金制があっても生活保護水準だ。橋下維新はこれをとりはらって底なしの21世紀型の奴隷制社会にしようというのだ。
 人を人とも思わず、人の苦しみに思いを馳せることもない橋下維新のような政党をそれでも支持する人がいるのが不思議だ。支持する人はさぞかし年収何億円という大金持ち、大企業経営者なのだろう。でも大阪では一般庶民、貧しい人たちまでが橋下にだまされている。橋下にだまされて公務員の賃金が高い、これを下げてくれる橋下さん頑張ってという人たちだ。わたしの子どもも非正規で働いている。橋下にだまされて入れ込んでいる人たちも子どもがあるいは自身も非正規かもしれない。その賃金の下限をなくすのだ。そんな自由が許されていいはずがない。
 橋下維新を支持してきた人たちはそれでも、これからも支持するのですか。もし支持したら最低賃金制廃止に賛成したことになるよですよ。
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背筋も凍る橋下・維新、首切り自由・最低賃金制廃止

2012年12月01日 01時23分42秒 | Weblog
 維新が11月29日発表した選挙公約には恐ろしいことが書かれていた。全体が恐ろしい政策ばかりなのだが、特に問題にしたいのが「労働市場流動化」というやつだ。「非正規・正規の公平性、解雇規制緩和、最低賃金制廃止」とある。
 非正規・正規の公平性とは意味不明だが、あとで最低賃金制廃止をいっているから、同一労働同一賃金ではなさそうだ。正規を非正規なみに落とすということだろう。
 解雇規制緩和は解雇自由だ。財界が大歓迎。橋下氏は少し前に、年金改悪との関連で、老人の雇用をつくるために解雇規制を緩和すべきだといっていた。正規は首切り自由の世の中にしようというのだ。ここで、非正規と正規が公平になるのだ。恐怖の納得。
 制定賃金制廃止は、背筋が凍る。小泉・竹中路線でワーキングプアが大量につくられたのをいっそう拡大しようというのだ。低い県で600円台、高い県でも800円少しの歯止めがなくなるのだ。非正規で働いている2000万以上の労働者を奴隷状態におとしめるものだ。
 橋下いわく「最低賃金というハードルを課して、それを出せない企業とかは、本来ならあと2人も3人も雇えるのに1人しか雇えないとなってしまう」さらに「あまりにも低すぎて生活できない部分は、公が生活を保障してあげる」
 むかつく。大阪のこの10月からの最低賃金は800円だ。これを400円や300円で働かす道をつくろうというのだ。それで2人分の雇用ができたと橋下はいうのだろう。800円でも生活できないのに、これが切り下げ自由になったら、どう生きていけばいいのか。死ねというのか。
 生活できなくなったら公が面倒を見ると橋下は言う。バカなことを言うな。誇りを持って働いている人を奴隷状態におとしめて、面倒をみてやるだと。バカにするな。
 だいたい、正社員は首切り自由、非正規は底なし賃金の世の中にして、所得税が集まるのか。今の世の中、共産党がさんざん指摘しているように、所得が1億円を超えるにしたがって税率がさがって、限りなく10%に近づいている。金持ち減税にくわえて、所得税引き受けの中心になっている労働者が貧困にあえいで所得税を払わなくてもよくなって、どうして税収を確保するのか。生活を保障する?どこに財源があるのだ。まったく人をバカにし、国を滅ぼす最悪の「政策」だ。
 
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