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黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

みやこ伊良原学園

2017-10-17 | 日記・エッセイ・コラム

 「みやこ町伊良原学園」

ここは伊良原ダム建設に伴う移転が決定し、新校舎の構想に

着手して、4年の年月を経て 平成28年2月に竣工。

 ご存知、世界的に有名な安藤忠雄氏による設計です。

完成前にみやこ町で安藤氏の「伊良原学園」についての講演があり

エピソードの数々を巧みな会話で聴衆を楽しませてくれました。

関西系の方の話って、直球なんで、分かりやすく、面白い。

 その時の言葉に「地域の皆さんの前で 大変失礼だが

こんな田舎町でよく建てるなぁ~」…と

当初の計画段階での話に。

著名な建築家にとっても、これにはびっくりした と。

大方の人は そう思うだろうね。

 しかし、誰にも真似のできない…やっぱり 凄い人ですね。

  

完成した 校舎は それはもう「一瞬、唸るような」

 素晴らしい校舎です。

国の計画で立ち退きになると…相当な「ふるまい」の額に?

 

まず、使用した木材は、地元産をふんだんに使ってます。

校舎に入ると、「木」の香りが…

また 使用した「板」にはくっきりと「木目」が。

それは 匠が 磨き上げた芸術品を思わせるような。

 これが随所に それも無垢のまま…

 

 まず、入って 目に飛び込んでくるのが… どこもピカピカに磨き上げられています。

 新築だから では ありません。

 ちょうど、伺った時にも、数人の生徒さんが 床をモップで磨いていました。

 説明では、全員が 日課なのです~ 自分たちの「場所」だから。

 私たちがドアーを開けて入ると、元気よく、挨拶してくれました。

 ほんとにみんなきちんと礼儀作法が行き届いています。

 迎えられる私たちも、「笑顔」で応える。

 

 校舎は 明るく、随所にオープンスペースが配置されており、開放的です。

  どうです、この明るさ、開放感。

この床の 上を見て下さい…なんて デザインでしょう。

 青い空が、丸見えなんです。そう、「吹き抜け」の構造です。

 この冬の初めには…雪が この下の スペースに ずいぶん高く積もりましたと、先生。

 

 この下に立って 円形の吹き抜けを静かに眺めていると…不思議な感じです。

ガラスに映った 「雲」が すべて 映し出され パノラマ? うっとりの映像です。

 もう少し、アングルを下げてみると

  どうです、この感じ。  えっ、ここ学校 ? と間違えてしまいます。

2階に上がってみましょう。

 階段もモダン

ここは オープンスペースの「図書ルーム」 でも、ドアーはなし。

いつでも、誰でも、自由に 本を読むことができます。 

まぁ、僅かの数の生徒さんですからね。

 

 ただいま、勉強中 ちょっとドアーの隙間から

  このクラスは中学生のようです。

 

 IC教育も充実、タブレットPC・無線LAN いつでも使えます。

 「英語」も外国人講師により、1年生から英語学習は開始です。

  「英検」にチャレンジも積極的に。

 「体験学習」で楽しく 自ら学ぶ生き方を見つける

  ・デイサービスの高齢者の方と交流

  ・特別支援学校の生徒と交流

 

「自然に触れ合い」地域の「ひと・もの・こと」を学ぶ。

  ・茶摘み、味噌づくり、柚子こしょうづくり、門松づくり等

 

ここでの生活を体験した生徒さん

「自分の夢」を見つけ、 きっと 将来 叶えられるような気がしました。

 

1教室 最大で10人の席しか 用意していません。

部屋は、もちろん冷暖房完備、先生は2人つきます。 テレビも各教室に。

  

 

 また 「体育館」

  全校合同体育や、低学年~高学年まで 発達段階別の体育授業も行われ 各種メニューが。

その体育館  これ全部 地元産の「木」  広さ、明るさ、設備 もう申し分ありません。

 

 

気分転換には 2階の ベランダに…すぐ目の前に山が、そしてダムの雄姿が(これは もうすぐですが)

春にはこの校舎の周囲には「桜」が、秋には「紅葉」が山に。

冬には真っ白な雪が積もり~

ここからは」そんな雄大な景色が眺められます

 

 

 現在では、地元の生徒さんより、地区外の方が多いとか…

 列車やバスで通う生徒さんの為に、スクールバスが拠点に。そして町内を巡回します。 

 低学年の生徒を高学年の生徒が面倒を見る。

 高学年の授業が終わるまで、コミュニティセンターで待機して、宿題や自主学習、読書

 をしたり、もちろん遊んだりと過ごし 16:30に一緒に下校する。

 いたれりつくせりの学校です。

 

 校舎の外観も素敵です。

 

 ここ この環境なら

 「次世代を担う子どもが育つ」 間違いないよね。

 

 最後に先生に質問しました「先生、転勤したくないでしょうね」

 「はい、ここで 思いっきり 生徒と一緒に…」の言葉でした。

 

見学が終わって 玄関を出る際にも…元気な掛け声に送られて 後にしました。

  「清々しい気分」って、こんな時ですね。

 こちらも 「さようなら、ありがとう!」の言葉を返して。  

 

 


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