黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

「東京美術館めぐり」その3

2013-06-26 | 日記・エッセイ・コラム

箱根の余韻を残して、東京の美術館めぐりを。

以前から、この美術館の魅力は何と言っても日本画の収集にある。

それが特定の画家に偏ることなく、名品揃いであること。

何度足を通わせても飽きない美術館である。

今回は、これもラッキーなことに、「川合玉堂 特別展開催中」であった。

川合玉堂美術館も以前に行き、静かな佇まいの中の美術館でゆっくりと

過ごしたのは、もう20年も前になるが・・・・。

山種の凄いところは、その所蔵品。

重要美術品が目白押しなんです。

この1枚の名画だけを見に行っても、それだけの価値はあるのですから。

まず何と言っても、私の好きな 竹内栖鳳も「斑猫」 重要文化財指定。

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この自然な仕草・・・青い目は、ぞっくとしてきます。

同じく、速水御舟の「炎舞」 これも重要文化財指定。

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この絵を最初に見た時の感動・・・忘れることはありません。

作者の情念を肌に焼き付けられた。 そんな強烈な印象。

変わって、静かで、艶やかで、気品が漂う・・・上村松園の1枚。

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そして、この奥村土牛の「醍醐」

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そして、今回の川合玉堂の 切符のデザインにもなっている作品

「早乙女」

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この日の東京は暑かった。

朝、ホテルを出て地下鉄日比谷線恵比寿駅

軽い朝食をサンドイッチとコーヒーで済ます。

(ホテルはいつも素泊まり、安いホテル探しに時間を

かけて、他の費用を捻出するのが、また、楽し。)

それから、朝の坂道を歩いて美術館へ。

もう、それだけで汗ばんでくる。

開館10:00 土曜日の朝 入場者もまだ少なく、ここもゆっくりと鑑賞できました。

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「山雨一過」

心が清々しくなるような絵ですね。

玉堂の手法は、四季に彩られた自然と人々の暮らしを市場豊かに描き出す。

いわば、今は完全に失われつつある「日本の原風景」を写しだした作品が多い。

また、その作品の1枚、1枚が私たちの心を癒してくる。

今回は、美術館所蔵作品70数点のすべてが見られるという大おまけつきの幸運にも。

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玉堂の「紅白図」 (玉堂美術館蔵)は、ご存知尾形光琳に挑戦した?

これも見る者を圧倒させる。

金地に彩色された梅の枝のしなり、緑青の変化は光琳とはまた別の趣が。

この企画展は1200円、普通常設展なら800円

日本画を楽しむならここが落ち着く素敵な美術館である。

今日も、幸先良いスタートです。

今日は、この美術館前で待ち合わせ・・・・・。

久しぶりに再会を約束し、一緒に山種の時間を過ごす機会を。

館内のコーヒーショップでひと休み。

抹茶と和菓子(季節の紫陽花の1品)で

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ガラス越しに見る庭園もなかなかの風情です。

美術館を出て、腹ごしらえに・・・彼女ご推薦のイタリアンレストランまで歩く。

こ綺麗な構えの比較的庶民的な雰囲気の明るい店。

先ずは、ボタン海老のカルパッチョ。

ルッコラの香りが生の海老の味を引き締めてくれます。

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食べるだけじゃ・・・・ということで、昼間から素敵にワインを。

いいねえ~、白がぴったりでした。

話も弾み、心地よい時間が過ぎていきます。

そう、彼女とは、9年ぶり? の再会でした。

現在も、外資系の化粧品会社で独身のキャリアウーマン。

「まだ、結婚しないの・・・・」の問いかけにも・・・笑みだけで。

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楽しい時間はあっと言う間に。

彼女も次の予定があり、ここでお別れです。 またの機会を約束して。

さぁ、私も次の美術館へ急がなくては・・・・・。

途中まで、彼女の誘導で・・・・

田舎爺さんも、大きく変わりゆく街にはついていけない。

位置が変わると、自分の身が今、どこに?

目指す美術館はすぐそこに。

次は、「根津美術館」です。

今回の企画展は、「やきものが好き、浮世絵も好き」

さぁ、どんな出会いと、感動が待っているのでしょうか・・・。

それでは、美術館めぐり NO,4 を楽しみに。


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続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。