オヤジの弁当箱

日々の手作り弁当だけが生甲斐のしょぼくれオヤジ。弁当メニューと併せて日々の雑感を付記。

鯛とモーターボート

2016-06-13 | Weblog

6/13(月) 朝から大雨になった。東京の水瓶が干上がり心配をしていた向きもいるようで、これで一安心か?こっちはそんな高尚なことは思いもしなきゃ考えもしてなかった。

今朝の大雨で気になったのは、午後から久々の客先訪問だ。一体なにを着てきゃいいのかだった。高価なスーツは雨に弱くてグズグズになっちまう、かと言って夏の定番スタイル、アロハじゃ寒い。こんな日は、秘書・車・個室が付く大物の経営者が羨ましいねェ~。オイラなんぞは、その三役すべてに加え、掃除や案内役掛かりの五役だと云うに?

『雨が降ったんで、今日の訪問は取り止めさせて頂きます』なんてことが、サラリと言いたいもんだが・・・・。夜は、銀座の喫茶モナリザで定例開催されている異業種の集まり「モナリザ会」に参加する。それまでには、上ってほしいもんだ。八代あきの姐さんに、今日だけは「雨の慕情」は唄わないでくれと言いたいね。

週末の土曜日のことを記すと、久々に築地市場に行ってきた。弁当用の鮭が無いのでそれを買うのが主目的。かといって、折角築地に行くのに鮭だけじゃあな、となる。色々考える中で、思い当たったのは、最近「鯛」を喰っていないような気がする、五月、産卵で浅場にくる乗っ込み鯛。これも喰ってないし、桜鱒も買わなかった。

そんなことで、遅ればせながら「鯛」にした。鯛刺し、鯛茶漬け、鯛ご飯、潮汁と楽しめる。他にも料理方法はあるだろうが、うちでやるのはこんなもんだ。

商売人が仕込みを終えた頃合い、遅めの時間帯に行くのが常だ。仲買の店も決まっている。十時前、場外市場の前は歩けないほどの人、人・人・・・。場内市場へと向かう歩道には、黄・褐色・白に混じってオバサンたちがちらほら。場内のヤッチャ場を抜けながら、野菜のチェック。そして、目的の魚「鮭」を先ずはゲット!

鮭の「北田」のはす向かい「原秀」のオヤジが、「よう!金持ち。今日は何にするんだね?」と声を掛けてくる。何時もの通りだ。『金持ちなら、こんなとこへ来やあしねえよ!』と切り返しはするが、大向こうから声が掛かりや無下にもできん・・・・。鯛とシロイカ、柳カレイを贖った。隣のマグロやから声が掛かるが、丁重にお断りをした。そうそう魚ばかりは喰えんのだ(財布も薄いし)。

魚を買った後は野菜と、ヤッチャ場で「アスパラ」と「山葵」を買う。魚には、生山葵がよく似合う・・・・、太宰の、富士に月見草の捩りだが。

場内市場の寿司屋は相変わらずの大行列、人の波が押し寄せていた。この時間帯は暇なはずの「愛養」のカウンターも、お隣の国のネエチャ達でほぼ満席状態だった。『ケンチャン、繁盛してるね』と声を掛け、端っこに潜り込んだ。築地に来れば、ここでコーヒーを飲まなくちゃ。それだけここのコーヒーは美味い!

                            

                     場内は店仕舞いだ     寿司屋の前は・・・

そんなことで、土曜日の夕食は「鯛刺し・イカ刺し」に加え、当日の午後から干した柳カレイを焼いた。鯛茶漬けに潮汁も、食したことはいうまでもない。

この夕も、過食大将となってしまった・・・・。

 

明けた日曜日、今日は久々に水遊びに興じようと渋谷のオッサンに電話。『平和島が二日目だけど、行くの行かないの?』と。気の弱い私は、お金を投じて遊ぶような場所には、独りではいけないのだ。蚤の心臓、シラミのキンタマだ。

「おうそうか、今日は二日目か。久しぶりだな、電話するよ」との応え。電車に乗って平和島まで行くような熱心さはない。オッサンが家のそばで拾ってくれるからこそだ。行きや、乏しいお小遣いが減るだけのことだからネ。それでも行くのは、日常からの脱皮と気分転換さ。決して日常からの逃避、と云う訳じゃないよ?

平和島へは一月振りぐらいになるのかな。オッサンの車が着いたとの電話を受けた時は、朝飯(昨夜の鯛刺しの残りでビールを飲み)後の一休みで、寝惚け眼だった。大急ぎで顔を洗い、乏しい軍資金を懐にして車へと向かった。

そう云えば、オッサンの店「奈加野」へは半月も顔をだしてないことに気付いた。電話では時々話をする。そんなことで、それほど長く空いたとは思っていなかった。そんなことで、はじめに聞くのは『客の入り具合はどう? 』と、商いの様子である。オッサンの気のない返事からすると、良くも悪くもない、そんな状況らしい。

オイラの方は、桜家の鰻・修善寺温泉・沼津港と、旅話に、郷里の安田川の鮎は少ないらしいぜと、鮎のことなど。同郷なので、先月合った町長選挙のことなど。四方山話をするうちに、平和島競艇場だ。

場内に入ると、これから第一レースが始まる処だった。どうしたことかと思いきや、夏時間でスタート時間が繰り下げられていたのだろう。そんなことで、第二レースからの参戦となってしまった。場内に最近若いペアの姿が多いようだ。夏だから?それとも、PR・広告の効果? ・・・・。どっちでもいいけど、老若ともにマナーの悪いのが多い。予想紙や舟券、空き缶や食い物の空箱、これらを平気で座席や周りに散らかしたままで居なくなるのだ。

こういう姿や物を見ると・・・・バカヤロー、ちゃんと始末をしろ と、言いたくなるわな。日本人のマナーやエチケットもここに極まれり。そんな思いがするね。人のふり見て、わがふりを振り返る。そんな教育的時間でもある。だからネ、舟遊びも勉強になるのよ・・・・。

久しぶりにエンジンの弾ける音を耳にし、疾走するボート・ターンで競り合い抜ける巧みさ、そんなものを楽しんだのだ。舟券が当たると外れるとか、そう云う次元の違うことには・・・・やっぱ一喜一憂するわな     と云うように。それはそれで、また楽しさ。11レースも買って、五当六外だった。当たりと言っても、その中には外れたのもあるので、そのレースの収支はトントンと云うのが二レースだからネ。

十レースから十二レースまでの、上りの三レースに命運を託したが・・・・、10・11レースと微妙なところで来ない。とうとう諦めて、最終十二レースは棄権・退場をしようと思った。持ち金すべてを注ぎ込んで外れても、オッサンの車で帰ればいいのだが・・・そんな勇気はないし、持ち金も知れている。

されど、我も男。老いたりと云えども、土佐武士(鰹節じゃねえよ1)の名に懸けて、このままでは済まされぬ。憎い吉良に、財布握ったその手放して今一レース、打たせて下され梶川殿・・・・。と、頑なな梶川ならぬ我が胸に懇願した。と、手を放してくれた。さあさあ、おやんなさい!と。

最後に残ってた二枚の小札を握りしめ、手に汗を握る思いで最終レースの行方を考えた・・・・。決まった、否。決めた。一枚づつの二点買いだ。それも三連単で勝負 

                             

半ばやけくそ、半ばこれまでのレース結果を見極めての展開予想だ。と云えるほどのことでもないか・・・・。それまでは、三階の席から見ていたが、最終レースだ。レース場のフェンスに胸を預けて食い入るようにレースを見よう。と、下に降りた。本当は、帰りの駐車場に近い方へと向かうのだが・・・まあいいや。

レースは第一コーナーを廻ったところで先頭はオイラが買っているボートだ。二・三・四着は凌ぎを削って差し合い押し合い、押しクラ饅頭だ。第二コーナーを廻って、二・三着の行方が見えたきた。どっちが入ってもいい  。で、オッサンは「帰ろうぜ、早く帰ろう。見てもしょうがないだろう」と、帰りたがる。その気持ちは分るよオッサン!、と言ってやりたかったが。レースの展開を見つづけた。ゴールに入るまで、何があるか判らんのが勝負毎だから。

かくして、その手放してくれた梶川殿のお蔭で、 となったのである。

そんな次第で、この夜は「鯛めし」でバンザーイである。そうか、最終レースで女神が下りてきたのは、オイラが「良い男」ってわけじゃなく、目出たい鯛を前日から食した成果か?毎回これでいくか・・・・・。

 

そんな今朝の弁当は「鯛のソテー」残りの鯛だが、それだけ大きな鯛だった。メインは「肉じゃが」、牛小間とアスパラ・ピーマン・椎茸の中華味炒め。オムレツ風の卵焼き。以上である。

                   

 

 

 

 

 

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