徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

常在戦場―ああ、国会の一日経費3億円!―

2010-11-19 09:00:00 | 雑感
冷たい北風が、身に染みる季節の訪れだ。
寒々とした青空に、葉の落ちた枯れ木の梢が鋭く伸びている。



いま、国会が異常な状態だ。
官房長官から、閣僚の面々までもが、失言やら謝罪やらで、政治家としての資質を問われている。
どうしたものか。
菅首相の国会答弁にも、全くと言ってよいほど、覇気が感じられない。
その目もうつろである。

先日の、菅総理と中国の胡錦濤主席との、短い挨拶程度の会談でさえも手元の原稿を見ながらというお粗末なものだった。
テレビで見ていて、はらはらした。
することなすこと自信なげで、稚拙に見える。
総理は、石にかじりつても頑張ると言い切ったが、それで国民生活のほうは本当に大丈夫なのか。
どうも、菅政権は政権末期前夜の様相に見えてならない。
内政、外交のあらゆる面での失態を露呈し、景気もよくならないし、雇用も回復の兆しからは程遠い。

北沢防衛相は、「民主政権は長くは続かない」などと、不埒な発言も気になる。
民主政権は、まだ発足1年だ。
自民政権が50年も続いたことから考えれば、民主党には数年先を見据える気概がなくては、何ひとつよくはならない。
でも、今の閣僚を眺めていると、やることなすことがお粗末で、国会が十分機能しているとは思えない。
もう、脳死状態だ。

ここへきて、国会では、政府提出法案は、たった2本しか成立していないというではないか。
それだけで、内閣の無能ぶりがわかろうというものだ。
それというのも、国会対策が機能マヒ状態に陥ったからだ。
知っていました?
国会を開くと、一日3億円(!)の税金がかかるそうだ。
そうだとすれば、臨時国会が10月1日に開かれてから、この会期末は12月3日だから、ざっと180億円(!)の経費がかかることになるのだ。
えっ、それだけの税金を使って、1本か2本の法案しか成立しないのか。
悲しいかな、これが、今の日本の政治だ。

菅内閣は、いつまで持つだろうか。
この調子だと、早期の衆議院解散(破れかぶれ解散)もありうる話だ。
もし、選挙になったらどうなるのだろうか。
このままいくと、自民党も勝てないし、民主党も勝てない。(多分)
さあ、戦前の日本みたいに、危険極まりない道を進むのではないかと、危惧されてならないのです。