徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

古いテレビが映らなくなったら?―ひとつの終焉―

2009-12-07 20:00:00 | 雑感

古いテレビが映らなくなったら、どうしますか・・・?
多分、いやおそらく、ほとんどの人は、きっと新しい地デジに切り換えることだろう。
ところが、そうはしないという人がいる。いるんです。
長年使ってきた、古びたブラウン管テレビが壊れてしまい、いよいよ映らなくなってしまった。
ところが、この機会(?)に、もうテレビなんか要らないという人がいるのだ。
その分、ラジオで十分だと言うのだ。
ラジオは結構楽しいし、生活に役立つ情報や話が一杯だというではないか。
これは、確かに事実だ。
だから、地デジなんかも要らない、思い切ってテレビよさようならだというのだ。

本当かと思ったら、どうやら本当らしい。
さらに、ある新聞の投稿記事欄では、同じような意見を述べている、中年夫婦の記事が掲載されているではないか。
 「テレビ?そんなもの、なければないでいいよ。何も不自由はしないよ」
う~む、そうか、この話にも一理あると思った。

大分前のことだが、民間から皇室へ嫁入りした、どことなく気品のある(?)あの方の家には、テレビがなかったそうだ。
確か、学習院大学の教授をしていた、その方のお父君の嘘偽りのない、言葉である。
「ウチには、テレビはありません」と、あのとき記者に答えていた。
へえ~っと思い、意外な気がしたものだが、まてよそれもあるかなと・・・。
それは、もしかすると、テレビはあってもほとんど見ていないということを、そのように極端に表現したのかも知れないけれど・・・。
もしそうだとすれば、裏を返せば、見るべき番組もないということにつながるのではないか。
テレビはあっても、無きが如しと・・・。
う~む、いやぁ、本当にあの方の家には、テレビはやっぱりなかったのではないか。
んで、まぁ、そんなことは、どうでもよろし!

どうも、最近のテレビは、ネタ切れというか、息切れというか、良質な番組が少なくなったような気がする。
おそらくそう感じている人は、多いのではないか。
ごくたまに、本当にたまに、いいドラマにお目にかかることはあっても、魅力ある大人のドラマはぐっと少ないし、歌やバラエティ番組にもあきてしまったという声をよく聞く。
事件もの、どうでもいいタレントの結婚、離婚、スキャンダル騒ぎを各局競作で、どこの局もいっしょだ。
そうでなければ、古いドラマの再放送かおなじみの旅番組で、まずくてもああ美味しい、すばらしいの、ひたすらよいしょよいしょで、これにはもう辟易、お手上げだ。
お笑い番組にしても、決して全部が全部とは言わないが、まるでプロとは思えぬ学芸会がヤタラと多く(?)、限りある電波の無駄使いに見えてならない。
それに便乗するスポンサーも・・・。
ワイドショーは、これはと思ったドキュメンタリーさえもが、局のヤラセだったりで、危ない危ない!
一体、どうなってるのと言いたい。

ニュースだけなら、ラジオでも結構役に立つ。
(あのね、もっとも、このニュースってやつが、大したくせものなんで、何がって、とにかく政府、官僚寄りで、公正中立の報道かどうかは、大いに問題があるっていうわけなんだ。大新聞だって、おんなじだよね。だから、なおのこと始末におえないのだ。)
そう、昔は、テレビなんてなかった。ラジオしかなかった。
いまのラジオは、心を癒してくれる番組もあるし、おやっと思うような情報もあったりで、この際ラジオを見直す、いい機会なのかもしれない。

 「うちでは、テレビってほとんど見ないわよ」と言う人が、実際にいるのだ。
人の世は進化すると、確かに、いろいろと限りなく便利になる。
いま、そんな時代の豊かさを良しとしない人たちも、ちらほらと・・・。
だからといって、別に不思議でもなんでもない。

礼儀やしつけを重んじる家庭では、食事をしながらテレビを見ることは、行儀が悪いとしてうるさく禁じているところもある。
同じように、新聞を読みながら、食事をするお父さんもいる。
忙しい時代とはいえ、本当はあまり感心できることではない。
幼い子供への影響も・・・。
食事って、家族で話し合いながら時を過ごす、貴重なコミュニケーションの時間のはずだからだ。
といって、たった一人での食事というのも・・・。
相手のいない食事では、テレビに頼らなければならないか。
いや、いや・・・。
分かる気はする。

しかし、毎日地デジ、地デジで、いい加減もううんざりですね。
何ですか、鳩山総理の家はまだ地デジではないと、ご自分で言っていました。
ひょっとして、総務大臣から、何か言われていませんか。
大手の家電売り場をのぞいてみると、地デジの売り場がたいそうにぎわっているようだ。
第一、販売員が張り切ってる!
いまが、売り時とばかりに・・・?!

この際古いテレビを地デジに買い換える人、買い換えをしない決断をする人、この世は様々、人もいろいろ、人生もいろいろだ。
デフレの世の中にあって、家電販売店だけは、笑いが止まらない・・・?!
でも、よく考えよう。
いや、考えたって仕方がないか。もう、決まっていることなのだから。
決めたのは、国家だ!
世の中の流れには逆らえない?!
智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
いや、関係ないか。
ない。ない。