徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

ー雑 感ーガソリン高騰、暮らしは、医療は・・・?

2008-05-31 22:25:00 | 寸評

本当に、スーパーにバターを見かけなくなった。
農水省の指導で、酪農家が減産したから?
代わりに、マーガリンというと、トランス脂肪酸とやらが含まれているから、動脈硬化を促進してよくないなどと言われる。
どうすればよいと言うのか。
中国餃子は、どうなったのか。
とにかく、近頃の日本の食事情には、あれこれと心を惑わされるばかりだ。
それは、それとして・・・。

4月の国内のガソリン販売高は、前年同月比17%も増えて、576万キロリットルとなって、4月としては過去最高を記録したことが分かった。
ガソリン税の暫定税率(1リットル当たり約25円)の、一時失効に伴う価格低下で、需要が急増したからだ。

世界的な原油価格の高騰で、1バーレル100ドルの大台を突破して、現在は1バーレル135ドルを超えている。
原油価格の高騰で、国内の石油元売会社も、卸価格を引き上げざるを得ないようだ。
これによって、小売価格はいよいよ170円台へ突入しそうな様相になってきた。

・・・日本だって、豊富な地下資源が欲しい。
だからと言うわけで、福田総理は、アジア諸国との会談は積極的だった。
横浜で、3日間にわたって開かれた「アフリカ開発会議」で、アフリカ諸国の首脳40人と、次々に会談した。
会談の時間は、一人15分から30分だったそうだ。
はるばる遠来の、各国首脳との会見が、回転寿司をつまむような忙しさだ。
通訳をはさむと、話すのは、正味数分間だ。
それで、相手国をどこまで理解できるのだろうか。
欧米諸国を相手にしたら、このような会談はとても出来ないだろう。
そこには、アフリカという後進国を相手にしていることへの思惑もありありだ。

日本は、自国の産業のためにも、地下資源が欲しいし、 国連安保理の常任理事国入りに賛成してもらいたいのだ。
人は、これを“札ビラ外交”と言うのだそうだ。
数分間の挨拶で、巨額の援助が期待できるのだから、アフリカ諸国も、表向きは感謝の意向だ。
しかし、本心はどうか分からない。
アフリカ諸国には、中国やインド、ロシアなど、多くの国が資金援助を申し出ている。
中国も、積極的に動いているようだ。

どこの国も、原油は欲しい。
アフリカの首脳たちも、その辺はよく分かっている。

日本は、常任理事国入りを目指したが、アフリカ諸国50ヵ国の支持が得られなかったので、挫折した経緯がある。
言わずと知れた、中国がアフリカ諸国に支持しないように働きかけたのだった。
中国は、何を考えているのか。

福田総理は、「アフリカ開発会議」で、ODA(政府開発援助)2000億円、円借款4200億円、金融支援2500億円・・・と、大盤振る舞いである。
総額約1兆円のカネが、生活苦に喘いでいる日本国民の頭の上を素通りしていくのだ。
1兆円あったら、後期高齢者医療の財源不足で、1300万人のお年寄りが泣かされることはない。
福田総理は、アフリカに対するODAを、5年間で倍増すると言っているらしい。
内政で行き詰まった福田政権が、外交で延命を図ろうとしている。
札ビラをきって、政権浮揚ですか。

解散も総選挙もしない。
世論調査の支持率が下がれば下がるほど、この政権は、いろいろな理由をこじつけて、来年9月の任期いっぱいまで、居座るつもりでいる。
民意など、どこ吹く風なのだ。

このままでいくと、財源不足を理由に、消費税が大幅にアップされ、後期高齢者保険制度が継続され、さらに、医療改革の名のもとに、病院が潰されていく。
何が、一体改善されるのだろうか。

国民の暮らしは、じり貧になって、沈みゆく難破船だ・・・。
後期高齢者医療制度は、欠陥だらけで、改善策と言ったって、小手先の変更ですませようとしているのだ。
自民党の重鎮、中曽根元総理でさえ、この制度は、はじめから見直しをした方がよいと言っているではないか。
それでも、75歳以上のお年寄りを、既存の保険制度から切り離して、行政の都合だけで「隔離」する「姥捨山」の発想は、温存すると言うわけだ。
誰もが、悪政だといっているゆえんだ。
金持ち優遇ばかりを考えているので、普通のお年寄りには恩恵なんて何もない。


医療制度までガタガタで、存続さえ危ぶまれている。
どの病院も、社会保障費の大幅削減で、経営が立ちゆかなくなっている。
それは、やがて医療崩壊を意味する。
病院が倒産する。
それで、財源が足りないとくれば、消費税を大幅にアップさせるのだ。
どちらに転んでも、国民には、過酷な結末が見えている。
政治は、一日も早く変らなければいけない。

6月に入ると、沖縄県議選がある。
ここで与党が惨敗すれば、福田政権の足元は揺らぐ。
なりふり構わぬ自公政権が、どういう選挙戦を行うか。
厳しく、見守らねばならない。