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徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

つれづれ談義―筆のすさびの、あれこれ―

2009-05-28 17:00:00 | 雑感

  1955年製作の、日本映画「浮雲」を観る。
フィルム状態により、一部見苦しいところもあったが、巨匠・成瀬巳喜男の代表作だ。
原作は林芙美子で、「めし」「稲妻」「妻」「晩菊」と続く作品群とともに、世界映画史にまで名を残す名作だ。
水木洋子の脚本もいい。
起伏の激しい物語の展開だが、成瀬監督の冷徹な対象凝視の姿勢が一貫していることを、うかがい知ることができる。
高峰秀子、森雅之、岡田茉莉子ら、なかには今は故人となった俳優も名を連ねていて、半世紀以上も経たいまでも、その細やかな描写は、さすがに名匠ならではのものです。
小津安二郎が、「俺にもできないシャシンは、溝口の『祇園の姉妹』と成瀬の『浮雲』だ」と言った話はあまりにも有名だ。


  ドキュメンタリー映画「雨が舞う~金瓜石残照」(林雅行監督)もよかった。
かつて、東洋一の金鉱と言われた台湾北部の金瓜石・・・。
日本の植民地でもあった、1930年代の全盛期をしのぶ作品だ。
1987年に閉山したが、そこで生きた日本人と台湾人の哀しみがあったのだった。
川のせせらぎ、風の音、鳥や虫の鳴き声、そしてこの地をかつて通り過ぎた人々の声が聞こえる。
文部科学省選定の名編は、まるでニュースフィルムを見るようであった。


  第62回カンヌ国際映画祭では、コンペテイション部門で、シャルロット・ゲンズブールが最優秀女優賞を受賞した。
パルムドール(最高賞)には、ミヒャエル・ハネケ監督のオーストリアの白黒映画「白いリボン」が選ばれた。
期待された、菊地凛子主演のスペイン映画「マップ・オブ・ザ・サウンズ・オブ・トウキョウ」は、技術賞を受賞したが、主要な賞は逃した。
まあ、いつかこの二本の映画が日本で公開されるときは、是非観たい。


  ノーベル賞経済学者で、プリンストン大学のクルーグマン教授が、日本政府の定額給付金を採点すると0点だと、吐き捨てるように語った。
こんなものを日本が実施することが理解できないとし、アメリカや他国ではほとんど貯金にまわり、使われていないそうだ。
また、省エネ家電への買い換え優遇のエコポイントなる制度についても、よく解らないと言って切り捨てた。
日本の経済政策が、嘲笑を買っている。
恥ずかしい話だ。


  日本郵政の、西川社長のかんぽの宿の疑惑を理由に、鳩山総務相が怒りを爆発させている。
辞任を迫る勢いだが、西川社長をかばい、続投圧力をかける小泉一派に揺れている麻生総理の構図だ。
このトップ人事、どう決着するのだろうか。
それによって、政局は大きく動きそうだ。
鳩山総務相は、辞任覚悟で正義の剣を振り下ろしそうな気配だ。
結果如何では、西川問題がこじれると、麻生政権は持たないかもしれない。


  さいたま市長選で、自公推薦の現職が大敗し、民主推薦の47歳の新人が、何と6万票近い差をつけて当選した。
名古屋に続いて、民主党は、鳩山新体制発足後二連勝だ。
益々勢いづいて、自民党はショックだ。
景気対策だ、やれサミットだと、ダラダラと解散、総選挙を引き延ばしているが、国民の怒りが最高潮に達している証ではないか。
政権交代が、現実化してきた。
党首討論も、麻生総理は同じことの繰り返しで肝心のことに答えていないし、時間が勿体無い。
しかも、この期に及んで内閣改造で解散引き伸ばし、などという噂も永田町を駆け巡っているらしい。
いよいよ、自民党も末期的な症状か。


  漢検協会の背任事件、容疑者の前理事長父子がデタラメ私物化で逮捕された。
その大久保ファミリー企業で、実際に働いていない、前理事長の娘まで、毎年600万円の役員報酬を払っていたそうだ。
無茶苦茶ではないか。
何もしていないのに、ひどすぎる話だ。


  韓国の盧武鉉前大統領の自殺は、衝撃的だった。
韓国の政治的報復の凄まじさが、透けて見える。
確かに、大統領が潔白だったなどとは思わない。
でも、時の権力者が、検察という捜査権をほしいままにすれば、何でも出来ないことはない。
過去、韓国の大統領は、政治報復の歴史を重ねてきている。
検察当局は、前大統領のみならず、夫人、息子、娘、実兄、親戚と、魔女狩りのように、大統領周辺を攻め立てたようだ。
一方的に検察情報を流し、どこかの国でも同じようなことが起きてはいませんか。
権力と検察、マスコミが組んだとき、その恐怖はどんなに増幅されることか。
対岸の出来事だからと言って、安心してはいられない気持ちになる・・・。


  前代未聞の大掛かりな法要が、国立競技場で行われるそうだ。
その名も「石原裕次郎二十三回忌」だそうで・・・。
・・・法要の当日は、競技場に総持寺風の建物をしつらえ、ご本尊の釈迦如来像を‘出張’させるのだそうだ。
集まるのは20万人ともいわれ、その費用たるや総額5億円、5万人に抽選で記念品に贈られる芋焼酎についての問い合わせが、放送局やプロダクションに殺到しているといいます。
テレビ、音楽業界もこれに便乗するというから、スゴい!
そういえば、石原裕次郎のパチンコ機が登場するそうだ。
その名も、いまなお「嵐を呼ぶ男」とは・・・。
いやいや、恐れ入りました・・・。


自粛どこ吹く風―インフルエンザ騒動―

2009-05-23 01:00:00 | 雑感

近くの主婦が、ふたりで立ち話をしている。
母親は、そこを通り過ぎるとき聞こえた話に、複雑な気持ちになった・・・。
 「・・・だから、先生も先生、学校も学校よ、ねえ」
 「まったくだわ」
 「アメリカへなんか、行かせなくてもよかったのに、ねえ」
 「自己責任で、すむ問題じゃないわ」
 「結局、多くの人に迷惑をかけているんですもの」
 「こういうときだから、自粛できなかったのかしら」
どうやら、娘の通っている学校の話のようだ。

いそいそと帰宅すると、高校生の娘が唇をとがらせて、何か呟いている。
 「お母さん、学校が一週間も休みになったのよ。おまけに、楽しみにしていた修学旅行も中止になったわ」
 「あら・・・」
 「さんざんだわ」
 「クラスのお友達が、インフルエンザにかかってしまったのだから仕方がないわね」
母親は、そう言ってなぐさめるのだが、
 「アメリカに行かなければねえ」
 「そんなこと言ったって・・・」
 「・・・」
 「私たちや学校まで、皆から白い目で見られているのよ」
 「ええ」
 「批難や中傷の電話が、学校や先生はもちろん、入院した友達の家にまでかかってきてるのよ」
 「まあ!ひどい話ね」
 「ひどい話だわ。校長先生も、全員集会で申し訳ないって謝ってたけど」
 「・・・」
 「電車やバスに乗り合わせた人からも、電話があったんですって」
 「まあ!」
 「お父さんかららしいわ。うちの子供が、もし感染したらどうするんだって」
 「心配だとは思っても、そういうことはなかなか言えない話よ」
 「私だって、色眼鏡で見られているのよ。だから、制服着て電車やバスに乗りたくないの」
 「そんなこと言ったって・・・」
母親は、ますます困惑した表情になった。

 「周囲の、そうした過剰な反応にも困ったものねえ」
 「本当だわ。インフルエンザにかかって入院した生徒だって、まるで犯罪者みたいに扱われているのよ。お母さん、わか
  る?ひどい話でしょ」
 「よくわかるわ」
 「インターネットにまで、先生も生徒もバカだって中傷する書き込みがあったのよ。ちゃんと責任とれって」
娘は、悔しそうに言った。
 「中傷や誹謗は、いいことじゃないわね」
 「担任の先生がね、タクシーに乗ろうとしたら、乗車拒否されたんですって。それから、生徒がインフルに感染してもいない
  のに、家族までが病院の予約を一方的にキャンセルされたり・・・、もう、ひどいよ。ひどすぎるよ」
娘は声をふるわせた。
 「それで、ほかの生徒さんは、休校になってどうしているの?」
 「どうもできっこないでしょ。外出しないようにっていうことだし、それでも出かける子は出かけるけどね」
 「出かけるって、どこへ?」
 「カラオケとかゲームセンターとか・・・。でもね、休校の生徒とわかると入れてくれないのよ」
 「不安過剰ね。わからないことはないけれど」
 
夜遅く、白いマスクをしたままで、商社マンの父親が帰ってきた。
 「来月、出張が決まったよ」
 「どこへ?」
 「ニューヨークだ」
 「あら、まあ」と、母親は目を丸くして、
 「こんな時に、どうしても行かなくてははいけないんですか」
 「ああ。上からの指示だからね。気をつけて行ってきてくれと・・・」
 「ビジネスマンはつらいわね」
 「仕方ないさ」
 
 「私も、神戸のおばあちゃんのところへ行くのやめたわ」
 「・・・」
 「おばあちゃん、元気だから心配しないでいいからって」
 「へえ、そうか」
 「今度の騒ぎで、神戸の街は死んだみたいだそうよ」
 「そうか。ひどいことになったなあ。あんまり大騒ぎもなんだが・・・。ここは、じっと我慢だな」
 「そうねえ。有馬温泉は臨時休館を決めた旅館もあるというし・・・」
 「キャンセルも?」
 「そのキャンセルなんだけど・・・」
 「・・・ん?」
 「修学旅行も中止らしいわ」
 「・・・?」
 「それでね、旅行会社からキャンセル料払えですって、学校に」
 「そんな馬鹿な!」
 「・・・でしょう?学校では全額はとても無理だから、生徒の家庭からいくらか払ってほしいと・・・」
 「何だって!ふざけるな、そんな馬鹿な話があるか」

新型インフルエンザ騒動、一家にまでいろいろと物議をかもし出しているようだ。
終息どころか、騒ぎの余波は、いたるところに広がりつつある・・・。
翌日、長い休みにうんざりしている高校生の娘は、あたふたと玄関に立つと、
 「どこへ行くの?」という母親の制止に耳もかさないで、
 「映画でも観て来るわ。友だちと約束してるの。いいでしょ!夕方までには帰るから。じゃあね」
 「・・・!」


傀儡と言うなかれ―民主党新体制―

2009-05-19 08:30:00 | 雑感
鳩山民主党がスタートした。
人事を見ても、現時点では、これが妥当な顔ぶれかもしれない。
ところが、新聞、テレビの民主党報道は少し異様だ。
やたらと、民主党批判が目立っている。

鳩山代表では、小沢傀儡だ、院政ではないかと騒ぎ立てている。
親小沢と反小沢の対決だとか、人事が決まる前から、どうも公正中立な報道姿勢とも思えない。
一体、何なのだろう。

国民の多数が、いまや政権交代を望んでいることは確かだ。
60年も続いた自民政権に‘否’を突きつけているのだ。
一日も早く衆議院を解散して、総選挙を待ち望んでいる。
でも、麻生総理は頑として動く気配はない。
時だけは、過ぎていく。

滅茶苦茶な(?)予算のバラ撒き政策で、世論の支持を挽回しようとやっきになっているが、どっこいそうはいかない。
緊急世論調査の結果では、民主党の鳩山代表に軍配が上がった。
次の衆議院選挙で勝って欲しい政党に、民主党を挙げた国民は多い。
毎日新聞によれば、民主56%、自民29%だった。
ほかの各社の調査でも、鳩山氏リードだ。

このままでは、麻生総理のいい加減な政権戦略は水泡に帰すかも・・・。
景気対策の補正予算を成立させ、支持率挽回を狙い、解散を打つつもりだったのではないか。
おそらく、相手が小沢前代表であれば、勝機もあると見ていたふしがある。
しかし、突然の辞任、鳩山新代表への期待の高まりで、麻生戦略は大きく狂ったのでは・・・?
かくて、早期の解散は難しくなった。(?!)

小沢傀儡などと、軽々しく言うべきではない。
そんなことばかり言っていると、心ある有権者の反感を買うばかりだ。
悪政の限りを尽くしてきた自民政権の延命策は、国を滅ぼすだけだ。

世界の先進各国は、常に政権交代を繰り返しながら、国民生活の安定をはかってきた。
日本のように、一党独裁みたいに半世紀以上もやりたい放題の政権は類がない。
民主党に肩を入れるつもりはないが、敢えていえば、いろいろ言われていても、政治の裏も表も知り尽くした小沢前代表が、裏からバックアップしなければ、いまのこの腐敗だらけの官僚政治は打破出来ないかも知れない。
オーストラリアは、昨年11月に、11年ぶりで与野党が逆転して政権交代を果たした。

自民党政権の失政を改めるには、もはや政権交代しかない。
そこで、しがらみを断ち切り、この閉塞した日本社会を打開するしかない。
院政だ、傀儡だ、やれ呉越同舟だなんて、ちっぽけなことを言っている場合ではないだろう。
だからどうしたというのだ。
新聞、テレビは、野党をたたくことにしばしば血道をあげているようだが、政権交代に反対ではないのか。
もしかして、自民政権の‘居心地’のよさを失いたくないのではないか。
そんな気さえしてくる。

地デジ普及など、テレビ局は麻生政権と利害も一致しているようだ。
だから民主党政権になったら、自分たちの既得権益だってどうなるかわからない。
それゆえに、日本の政治が劇的に変わるのを怖れているのだろうか。

大勢の政治家が、金権にまみれている。
自民党の、あの大物政治家の政治資金捜査はどうなったのだろう。
限りなく黒い政治家は、与党にもわんさかいるのに、小沢前代表秘書の捜査と比べものにならないではないか。
検察までが自民寄りで、その上マスコミまでも・・・?

いずれにしても、またとない政権交代の時は、着実に現実に近づいている。(!?)
何だか、嵐の予感がする。
民主党の動きから、がぜん目が離せなくなってきた。
まずは、近く行われるだろう、麻生・鳩山党首討論に注目だ。
日本の国の大掃除に、国民の期待はいやがうえにも高まっている。

新型インフルエンザ騒動(続)―トンだ災難!―

2009-05-07 17:15:00 | 雑感

テレビは、ゴールデンウィークが終わっても、相変わらず、連日インフルエンザ報道のオンパレードだ。
映像メディアというのは、ときにインフルエンザそのものより怖ろしい。
高校生が入院している病院の前で、白いマスクをつけたリポーターが絶叫している。
一体、誰が犯罪者だというのだろうか。

海外へ、幾度も出張で出かけている、親しいビジネスマンの話を聞いた。
現地でマスクをしているのは、日本人だけで、恥ずかしいと言っていた。
感染源のメキシコでさえ、マスクをしている人を見かけない。
欧米人は、だからといって、危機意識がないわけではないのだ。
むしろ、日本人以上に危機意識は持っていて、日本人ほど騒がないだけなのだそうだ。
そういう話であった。
欧米人は、マスクをするくらいなら外出はしない。
日本のパニックぶりは、まことに奇異に映るそうだ。
それも、そうだろう。

厚生労働大臣の興奮ぶりを見ると、うなずける。
 「国民が一丸となれば、見えない敵であるウィルスとの戦いに勝てる。
 だから、オールジャパンで力を合わせて戦いたい」
・・・この言葉を、一般の人々はどう聴いただろう。
いよいよ戦争でも?と思ってしまうほどだ。
感染の疑いのあった高校生が、犯罪者扱いされるのも仕方がないというのか。

ともあれ、感染者は世界で2400人を超え、「フェーズ6」に引き上げる条件としての「パンデミック(世界的流行)」も、時間の問題となってきた。

海の向こうのエジプトでは、感染拡大に伴って、国内すべての豚35万頭(!)の処分を決めた。
これもまた、ひどい(!)話だ。
先祖代々からの、唯一の収入源を断たれた人たちは大変だ。
驚くべきことに、国内には一人も感染者が出ていないと言うではないか。
ああ、それなのに・・・。‘運命’の皮肉と言ったらいいか。
哀れなのは、豚たちである。(?!)
これは、もうトンだ(!)災難でなくて何だろう。

これは余談になるけれど、エジプト人の9割は熱心なイスラム教徒だ。
この国では、豚は不浄な動物とされ、主にキリスト教の一派が飼育していると言われる。
国民の間では、このことでパニックが起きたり、キリスト教徒への反感も根強いものがあることは事実らしい。

幸い日本では、今日現在一人の‘真性’感染者もまだ出ていない。
世界的に急増中の感染は困ったことだが、戦前から変わらぬ日本の国民性(日本人はきれい好きで、神経質が美点?)もさることながら、メディアの狂騒ともども、一日も早く終息へ向かってほしいものだ。


新型インフルエンザ騒動―「豚ファイター」まで登場―

2009-05-04 08:00:00 | 雑感
世をあげて、ゴールデンウィークのさなかで、騒ぎは起きた。
新型インフルエンザの疑いで、幾人もの人たちが、「水際作戦」で検査を受けた。
 「国民の皆さん、落ち着いて行動してください」
厚労相の、未明の緊急会見には驚いた。
こころなしか目も血走っているし、早口で、何か異常だった。

新型インフルエンザかどうかが、まだはっきりしていない段階での会見だった。
結果は、幸いなことに陰性だった。
横浜市とのコミュニケーションも充分ではなかったようだ。
どうやら、厚労相の勇み足だったらしい。
検査の結果が完全に出ていないのに、一方的に国が会見を行ってしまった。
そのことが、パニックを引き起こした。
大臣は、もっと落ち着いてほしい。
一時、日本中が振り回される結果を招いた。

集団感染をおそれて、卒業式シーズンを迎えた外国の大学では、卒業証書の授与の際の握手をやめることにしたなど、教育現場にまで影響が出ているそうだ。

今回の感染騒ぎで、多くの専門家は「弱毒性」だと言っている。
感染しても、軽症ですむ可能性が高いということだ。
ならば、いたずらにパニックになることはない。
大臣の言動が、あろうことか危機感を煽っているかのような印象すら与える。

政府は、成田空港での検疫を強化するなどして、「水際対策」にやっきとなっている。
聞くところによれば、こうした水際対策を重視しているのは、世界中でも日本ぐらいだそうである。
WHOも、集団発生の封じ込めは現実的ではないと言っている。
同じ島国のイギリスも、SARSのとき、こうした対策はあまり効果はなかったとして、空港でのチェックはしていないそうだ。

ここ数日の様子によっては、WHOも「フェーズ6」への引き上げを慎重に考えていると言われる。
感染については、最低でも三世代まで確認する必要もあって、2週間や3週間は経過を見ないと完璧にはわからないとしている。

新型インフルエンザ騒ぎで、マスクが飛ぶように売れ、なんと、早くもこの騒ぎを笑い飛ばそうとするネットゲームまで登場した。
「豚ファイター」と言うのだそうだ。
世界地図を背景に、マスク姿・白衣の医者が、空飛ぶ豚を大きな注射器で撃ち落して点数を競うらしい。
反応もまずまずだというから、商魂のたくましさ、まざまざだ。

この騒ぎのさなかで、国内最多の感染者が確認されているアメリカ・ニュヨークでは、皮肉なことに(?)いまだにマスク姿の人はほとんどいないと言うではないか。
この期におよんで、手指の洗い方まで親切に(!)テレビニュースが教えている。

警戒を怠ってはいけないが、騒々しい、連日の感染報道もほどほどにしてはどうか。
マスコミの過熱報道にも困りものだが、こんなときだからこそ、落ち着くことも大切だ・・・と、あくまでも個人的には思う次第です。

「戦争ゴッコ」のようだ―ミサイル発射騒動―

2009-04-07 08:00:01 | 雑感
桜満開のさなかに、新聞の「号外」が舞った。
誤探知だ、やれ誤報だと、何という騒ぎだろう。
日本列島が、まるで戦争が始まったかのような、上を下への大騒ぎだ。
日本の大失態は、これまた世界中に発信されてしまった。

北朝鮮のミサイルは、予定より遅れたが、間違いなく発射されたようだ。
どうやら、日本への落下物もなく、心配された被害はなかったらしい。
大山鳴動、何とかである・・・。

しかし、この間の日本政府とマスコミの騒ぎようは、異常としか言いようがない。
日本が騒げば騒ぐほど、喜んでいるのはおそらく北朝鮮ではないか。

人工衛星だろうが、テボドンだろうが、今回の打ち上げが成功であれ失敗であれ、北朝鮮は、政治的、外交戦略的には大成功を収めたと見ているだろう。
そのことは、自国の国威発揚とか、金正日体制強化のアピールなど、様々な狙いもあったと思われる。

専門家によれば、北朝鮮の発射物が、日本に落ちる可能性はほとんどなかった。
それなのに、麻生内閣の尋常ならざる騒ぎ方はどうだろう。
これでは、いやがうえにも国民の不安を煽り立てるばかりだ。
こうした危機感の煽り方は、落ち目の政府がやることで、国民にとってこんな迷惑なことはない。

イージス艦だ、PAC3だ、やれ迎撃だと騒ぎ立てて、まるで有事のデモンストレーションのようだった。
防衛省のミサイル防衛システムには、巨額の利権が絡んでいると言われる。
8076億円という、税金がつぎ込まれているというから恐れ入る。
防衛省、政治家、軍需産業が、ここに群がっているわけだ。
ここぞとばかりにPRをする。
しかし、防衛省の今回の対応は、日本の無能と未熟を世間に、いや世界に喧伝したにすぎないのでは・・・。

北朝鮮の、にやにやしている姿が見えるようだ。
この不快さは、何だろう。
日本が騒げば騒ぐだけ、「北」の思うツボではないのだろうか。
狂気と恫喝の北朝鮮の誘発に、いたずらに踊らされてはいけない。
この数日間の日本政府、マスコミの異常なまでの狂騒は、とにかくただごとではなかった。
国民も、慌てふためいてばかりいないで、もっと冷静にならなくては・・・。

これというのも、政権の無能によって、マスメディアをハシャギまわす結果を招き、自治体、総国民が踊らされたという、何とも馬鹿馬鹿しい顛末である。
・・・見るがいい。
美しい満開の桜の花は、あんなにも凛として咲き誇っている。
花見の宴は、まだつづく・・・。

日本人は「民度」が低い?!~えっ、ほんとに?~

2009-04-01 19:00:00 | 雑感

春の夜風に、桜の花は満開に近い風情だ。
ふと立ち寄った居酒屋で、会社員らしい男性二人が、森伊蔵で一杯やりながら、口角泡を飛ばして気焔を上げていた。

 「よう、タレントが知事だろうが、市長だろうがかまわないけどよう・・・」
 「そうだな」
 「大体、千葉県知事に森田健作ってのはどうだ?」
 「どうだって?」
 「だってさあ、あいつはもともと自民系の男だ」
 「それがどうかしたか」
 「無所属といったって、自民の県議の支援を受けているんだぜ」
 「税制や税金の無駄使いなんてことは、メスの入れようもねえ」
 「変革なんて、期待出来っか!」
 「期待なんて、無理にきまってる」
 「自民党の議員を一度でもやると、その悪弊が身についてしまってどうにもならないぜ」
 「それで、今回も無所属で・・・、ってわけか」
 「自民の支援者をなめてるな」
 「そうさ。ひでえもんだ」
 「県連の支部長だったそうだ。慌てて事務所を閉じたとよ」
 「へえ~」
 「‘青春’の売りとはきいてあきれるぜ。100万票を超える得票で勝利できたのは、だれのおかげだ、ええ!」
 「う~ん、・・・千葉県民の民度を疑いたくなるな」
 「・・・だろ?なあ、日本人の民度なんてあんなものなのさ」
 「外国のジャーナリストも、そんなことを言ってたな」
 「日本も、堕ちたもんだな」
 「このご時世を見りゃぁ、わかるだろ」
 「いまの、だらだら続いてる内閣見ろよ」・・・

民主推薦の候補に、約38万票もの大差で圧勝した森田健作新知事の話は、麻生内閣の「民度」論に及ぶ。
森田新知事は、元気一杯、ヤル気一杯、見栄えがいい・・・などなど、一応は大もてだ。
タレント国会議員だった森田氏は、してやったりと大はしゃぎだ。
それは、それは結構なことだ(?!)
タレントが政治家になったっていい。
誰がなってもいいが、要は何が出来るか、何をしたかだ。
そうだ。結果こそがすべてだ。

森田健作氏の政治活動を思い浮かべても、あまりぱっとしたものは思い出せない。
最初は参議院で当選し、このときは民社党の推薦だったが、すぐに自民党に移った。
そのあと、東京4区の補欠選挙で、衆議院に鞍替え当選した。
2000年の総選挙では、公設秘書が、買収の申込みに当たる公選法違反で略式起訴されたと思ったら、03年に突如埼玉県知事選に名乗りを上げた。
それも何故か撤回、その責任をとってかとらずか、03年の衆院選には出馬せず引退してしまった。

その間、文部政務次官を二度経験したらしいが、目ぼしい活躍があったのか。
森田健作と言えば、‘青春’が売りものだ。
政治家としての節操、実績もない。
それでも、人気タレントともなると、やたらとチヤホヤされて、彼もその流れに乗ることができた。
大いばりで、「千葉ブランド・セールスマン」になったつもりに違いない。

かつての元東京都知事・青島幸男、元大阪府知事・横山ノックら、テレビで顔を売ったタレントは、そのあと大阪府の橋下知事、宮崎県の東国原知事と、続々スターが誕生する。
そこには、言って悪いが、明瞭明快な政治理念、政策も哲学も見えない。
いや、必要ない(?!)のだ。
当選するためには、人気度、知名度さえあればいいのだから。
日本人の、褒められない「民度」にあまりにも馴染んだ(?)この風潮、一体いつまで続くだろうか。

「民度」とは、広辞林によれば「人民の生活や文化の程度」とある。
政治が貧困だから、民度が低いのか。
民度が低いから、政治のレベルが低いのか。
善政は、遠くなりにけり。
小沢民主党総裁の問題で、内閣支持率がほんの少しだけ上昇したそうだ。
これが、日本という国の国民の政治水準なのか、政治意識なのか。
だとしたら・・・?

・・・居酒屋の二人は、こう言った。
 「でもよ、いいよなあ、有名人はタレント生命がなくなっても、ちゃんと受け皿があるもん・・・」
 「そうだなあ、再就職口が県知事だなんて、ふざんけんじゃねえよ。~ったく!」

花咲く春が訪れても、景気や雇用情勢は最悪だ。
これでは、人心の荒廃は進むばかりだ。
生き残りをかけた、老獪な政治家、既得権益にしがみつく官僚たちは、いま何を思うのか。
今年は、確実に総選挙が行われる。
次元の低い国民と嘲笑されないよう、覚めた清新な眼でよく人間を見極め、本当に将来を托せる人に一票を投じたいものだ。


憂うべき失望の日々―一日も早く民意を問え―

2009-03-20 22:00:00 | 雑感

テレビ放送で、麻生総理が、下がりっぱなしの内閣支持率について、あまり気にしていないと述べていた。
もともと、民意など無視して、何かと言えば、景気対策だとか言って平然と居座り続けている。
国民にとっての優先順位の第一は、景気対策だといって憚らない。
だから、当然解散どころではない。
この調子だと、任期満了までなんていうことにもなりそうだ。

世界中が経済出動を言っている時代だから、きちんと対応していかなくてはならないと繰り返し述べている。
これは、怖くて選挙もできない、非力な政権の呆れた居直りとしか見えない。
亡国の政治などという言葉すら、ささやかれ始めているのだ。
世の中に、不平、不満が充満しつつある。

国民の信任を得ないまま、麻生政権の迷走続きで、政党政治への不信、閉塞感がかつてないほどに高まっている。
麻生総理は、そのことを十分ご存知だろうか。
そこに、経済恐慌が襲いかかってきている。

英雄待望論、強権政治待望論が生まれる。
そういうときに、ファシズムにつながりかねない、暴力的な動きが出てくるものだ。
歴史は繰り返すというではないか。
誰もが、いま政党政治の危機を嘆いている。
物騒な世の中になってきたから、何が起きても不思議ではない。

民主党の小沢代表は、政権交代のために献金を集めたと言われている。
日本の政治には、カネがかかる。
それを賄うには、政治資金をもらわないとやっていけない。
(共産党は政治資金などもらっていないのだが)
この言葉に嘘はないだろう。
同じことをやっている政治家は、与党だって大勢いるのに、小沢代表だけがどうして検察の捜査を受けているのか。
どうも釈然としない。
多くの人が、不快な恐怖を感じている。

小沢代表秘書の逮捕は、前代未聞のできごとで、どう見てもかなりの無理がある。
国家権力の持つ、底知れぬ何かを感じざるを得ない。
異例ずくめのことではないだろうか。
そして、この逮捕劇をめぐって、総選挙が迫っている日本の政治情勢を一変させてしまった。

民主党はガタガタとなり、国民だって検察の捜査に不信が強まった。
では、6000万円もの「裏ガネ」疑惑が浮上している、二階大臣の捜査はどうなっているのか。
小沢代表側の話は「表ガネ」で、二階大臣の方が「裏ガネ」なら、悪質なのはどっちか誰が見ても明らかだ。
それなのに、どうも、二階大臣側の捜査はなされていない(?)ような雰囲気だから、これもおかしい。
お咎めありというなら、双方の立件をすべきで、そうでないと公正、公平とは言えない。

小沢代表は、とことん検察とやり合う姿勢を崩していないように見える。
野党側が逮捕され、与党側が無罪放免では納得できない。
いまはまだしも、いずれテロや暗殺が横行するような、いやな社会になることが怖い。

そんなときに、何故か一時死んだふりをしているように見えた麻生総理が、どうやら元気を取り戻しているらしいのだ。
え~っ!どうして?
何か、ラッキーなことでもあるというのだろうか。
誰も鈴をつける人がいなくなって、麻生降ろしもなく、ボンボンは桜の花の開花を待って勢いづいてはいませんか。

でも、一国の首相が、消費者行政の‘みかじめ’やりますなんて、平気で暴力団用語を公言するなどもゆゆしいことだ。
字が読めない、書けない。
言葉の正しい使い方も・・・。
漢字能力はおろか、言語能力まで問われる。
いや、そんなことより、一日も早く総選挙を行って、日本の政治を正常な状態に戻していただきたい。


疑問だらけの献金―怪しい(?)捜査―

2009-03-06 21:00:00 | 雑感

西松建設から、十数年で約三億に上る巨額献金・・・。
小沢民主党代表の公設第一秘書が、政治資金規制法違反容疑で逮捕された。
このあと、奇妙な動きがあった。

森元首相、山口首相補佐官、加納国土交通大臣、それに二階経産相らが大慌てだ。
一体、何でだろう?
政治献金、パーティ代などを、我先にと返すことにしたのだ!
いや、いや、どうしたんですか。
自民党二階派は、西松建設OBが代表を務める政治団体が購入したパーティ券代(838万円)を、突如全額返還することを決めたのだ。
いまになって、何をバタバタやっているのだろうか。
この慌てふためきようは、いささか滑稽だ。
言い分がいいではないか。
手続き的には、何ら瑕疵はなかったが、道義的な観点から判断したと言っている!

今回の逮捕劇に、政治的なにおいを感じている国民もいる。
今の状況だと、政府自民党を利する捜査に見えるからだ。
小沢秘書の容疑報道については、自民党議員は、鬼の首でもとったようなはしゃぎようだ。
あれは、一体何なのだ。
政治家の良心が問われる問題だ、あるいは自分の党であれば職に留まることは許せないとまで、自民党議員は小沢党首に批判的だ。

西松建設から「迂回献金」を受けた議員は、自民党にだって大勢いる。
金額が多い少ないは、問題ではない。
違法、違反行為に大きいも小さいもない。
犯罪だというなら、みな犯罪だ。
それなのに、おかしなことを言う政府高官がいる。
西松建設の、違法献金事件について、
 「自民党側は立件できないと思う」などと述べているのだ。
これは、何なのだ?
実に奇怪、奇妙な話ではないか。

これだから、国策捜査などと騒がれるのだ。
デキ捜査だという人までいる。
何故だ。
どうして、自民議員の立件はないと断言できるのか。
疑ってみれば、国家権力の介入があったと思われても仕方がない。(そう思いたくないが)

小沢民主党の秘書のケースでは、西松建設の請求書があったことをその理由としているらしいが、それだけのことで、検察の人間でもない、官房副長官が捜査の見通しまで語れるのか。
請求書自体、その存在は事実なのか。事実とすれば、どういう内容なのか。
何か、解っているのだろうか。
何も解らないうちに、「自民への波及はない」などと言い切ることができるのだろうか。
官房副長官は、元警察庁長官だからだろうか。(な~るほど)

二階経産相の政治団体についても、東京地検特捜部が捜査に着手する方針を固めた(?)と、ある新聞は報じている。
少なくとも、事情聴取ぐらいはあるかも知れない。
そうでないと、検察批判は必至だ。
小沢サイドの強制捜査だけで、終わらせるのはおかしい。

6日(金)の参議院予算委員会でも、二階経産相は、野党から矢つぎばやの質問攻撃にたじたじとなっていた。
民主党小沢党首に次ぐ、金額838万円のパーティ券も大いに問題だ。
さらに、西村建設が、北陸新幹線工事にからんで、森元首相に続けたダミー献金といい、もう誰もかれもが金まみれではないか。
検察は、やるなら全部徹底的にやるべきだ。

堅実でまじめを売り物にしてきた、西松建設はどこから狂っていったのか。
自民党元副総裁、故金丸信の時代らしい。
2000年ごろから西松建設は、当時金丸信の秘蔵っ子だった小沢代表を頼りにするようになっていったらしい。
西松建設の石橋社長は、献金時期に副社長だったはずだ。
その人が、裏金の存在は知らなかったと、とぼけた発言をしている。
そんな、笑止千万な言葉が通るだろうか。

風雲急を告げる、混迷の永田町・・・。
東京地検は、民主党小沢党首の参考人としての事情聴取も検討していると言われ、小沢氏もこれに応ずる意向だ。
このあと、どういう展開が待っているのか。
目が離せない。
この時期、強制捜査で一番喜ぶのは、一体誰なのだろうか。

閑話休題・・・
今年のサクラ前線、例年よりかなり早まりそうだといいます。
本格的な、春の訪れが待ち遠しい。
もう、すぐだ。
あ、そうか。
5日は、暦の上では啓蟄だったではないか。
これまで、惰眠を貪っていた(?)虫たちも、一斉に目を覚まして、にわかにがさごそと音を立てて動き始める季節だ。
どうりで・・・。


「もらわない、いやもらう」―定額給付金成立―

2009-03-04 22:00:00 | 雑感

 「僕は受け取りません」
 「おれはもらわない。最初から受け取らないと決めている」
 「私としては受け取る」
一体、どうなってるの~?
二転三転、七転八倒、定額給付金はさんざんブレまくったあげく、圧倒的過半数の三分の二で再可決、成立した。
またしても、衆議院で・・・。
良識の府、参議院はどうなっているのか。
憲法で認められているからといって、こんなことが毎回毎回、常套化(!)してしまっていいはずはない。
二院制の危機だ。

麻生総理は、一旦は辞退を明言していたのに、方針転換した。
何というみっともなさだろうか。
受け取って、直ちに使って、消費刺激に充てたいと述べ、最終的に受給する考えを明らかにした。
理由について、生活給付の部分よりも、消費刺激の比重が高くなって、地元で消費に充てるのに、自分も参加するのはいいことだからと説明している。

当初、高額所得者が給付金を受け取ることについて、「さもしい。矜持の問題だ」と批判していたのではなかったか。
そのあとも、「受け取る意志はない」と明言していた。
この言葉のブレ・・・!
いかに、政治家の言葉が軽くなったことか。
論理の矛盾はないのか。
政治なのだから、大きく状況が変化し、いままでの政策を変えることは当然だ。
さもしいと言う男が、実は最もさもしかったのではないか。

定額給付金は、その目的も効果も、全くあいまいなままだ。
だから、国民の多くが反対を唱えてきたが、
 「これで、電子レンジが買えるから助かるわ」と、歓んでいるお年寄りがまたいるのも事実だ。
期待をしている人たちだ。
はじめ、豊かなところに出す必要はないとされたが、結局は全所帯支給に逆戻りだ。
しかし、麻生総理のブレは尋常ではない。
驚くばかりだ。
この人、一体何を言っているのだ、と思うことしばしばだ。
自分の言っていることが、どこまで分かっているのだろうか。理解に苦しむ。

この定額給付金だが、日本一早い(?)ところは、青森県の西目屋村だそうだ。
26日には現金で支給されるというから、早い、早い。
羨ましいと思う人もいるに違いない。

ただ、どう考えても、麻生総理が前言を翻したことは、いかにも軽い。
こんなことでいいわけがない。
これこそ、きわめてさもしい。
この言葉は、そっくりそのままご本人に当てはまるのではないか。
最後まで、自分の矜持を示されるべきであった。
その矜持を捨て去って、給付金を受け取ることにした。
とにかく、定額給付金関連の第二次補正関連法案は、再議決されて成立した。

給付金の支給を歓迎する人も、もちろんいるだろう。
反対する野党のうち、民主、社民、国民新党の三党は、党所属の国会議員が給付金を受けないとしている。
筋の通らない給付を拒否する姿勢は、大いに理解できるところだ。

当分の間、政府の丸投げを受けて、全国の市町村は、支給事務手続きをめぐって、超多忙な日々を迎えることとなる。
それでなくても、いま民主党党首秘書の逮捕で、政局はてんやわんやの大騒ぎである。
この一件、どういう展開をたどるのか、しかと見届けたい。
こっちも、あっちも、何だかとんでもないことになってきた。
永田町はいま、風雲急を告げている・・・。