goo blog サービス終了のお知らせ 

徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

万歳三唱!衆院解散―暑(熱)き決戦へ―

2009-07-22 17:00:00 | 雑感

  ( 7月23日 一部追記 )
本降りになって出て行く雨宿り・・・、とはうまいことを言ったものだ。
とにかく、長かった・・・。
ようやく、衆議院が解散した。
これまで、いくどもその機会はあった。でも、やらなかった。
・・・麻生内閣の支持率は、時すでに15.9%にまで落ち込んでいた。
何が何でも、最後の最後まで「解散は、俺がやるんだ」と言って、周囲の声には一切耳を貸さなかった。
その気迫には、威圧するような凄みさえあったそうだ。
あの与謝野財務相も、結局麻生総理への進言はかなわなかった。
権力にしがみついた人間の執念というものは、いつも狂気と隣り合わせだ・・・。
盟友(?)といえども、手は出せない。どうにも始末におえないということだ。
人は、それを妄執とか妄念と呼ぶこともある・・・。

解散といっても、9月の任期満了間近だから、本来の解散とは少し意味合いが違う解散劇だ。
解散詔書が読み上げられ、一斉に万歳三唱とは・・・。
それは、「マンセー!マンセー!」という北朝鮮の議会の様相にも似て、奇異な光景であった。
解散の時に、何故万歳三唱なのか。
古くからの「出陣式の万歳」といった意味合いの習慣らしく、これをやると、また国会に戻ってこられるというジンクスがあるのだそうだ。
選挙戦に突入していく「気概」を、表しているとも言われる。
由来はとなると、「やけっぱち」「ときの声」「天皇陛下への万歳」などさまざまだ。
専門家筋によれば、どうも根拠は薄弱だ。
国会が解散となって、失職するのに「何が万歳か」という議員もいる。

昔は、天皇陛下の衆議院解散は、天皇の国事行為のために、天皇陛下に対して万歳を唱えたという話もあり、確たる根拠はよく分からない。
衆議院を解散することは、天皇に決められた国事行為のひとつだ。
そう憲法第7条第3号に決められている。

1953年3月に、故吉田茂首相の「バカヤロー解散」というのがあって、今回の解散を、俗称「バカタロー解散」だと呼ぶ政治家だっている。
‘解散’のネーミングも、見るとなかなかの秀作ぞろい(!)である。

いろいろあったが、解散を宣する本会議に先立って開かれた両院銀懇談会は、結局公開で行われた。
その席上で、麻生総理は、「私の願いは、立候補予定者は、全員そろって帰ってきていただくことであります」と、締めくくった。
二度と、同じメンバーが、一堂に会することはないかも知れないとの想いがよぎったのか、涙目になっていた。
政治決戦の初日に、陣頭指揮をとる麻生総理が、反省とお詫びを表明し、反麻生勢力も世論を意識したのか、誰もが口を固く閉ざしていた。
「一致結束」を見せようとする演出か、自民政権の「超逆風」へ打つ手のない戸惑いを感じさせる一幕だった。
解散のときになって、いまさらお詫びと言われても・・・。

解散後に行われた麻生総理の記者会見では、あらかじめ用意されたと思われる質問に、始めから用意された原稿を棒読みするだけだった。
それは、自民党の議員向けで、両院議員懇談会の時とほとんど変わらず、国民に向けたメッセージとは思えぬしろものだった。
ここでも、国民は不在だった。
白々しい、会見であった。
何ですか。こんな会見ってありますか。

時折りしも、山口県で豪雨、土石流が発生し、特別養護老人ホームで死者、行方不明者多数との惨事がニュースで報じられていた。
ああ、無情、無残・・・!
麻生総理は、悲惨な事態を知ってか知らずか、そのことに一言も触れることはなかった!
そういうものですか。
この国の、権力の頂点に立つ宰相の目は、御自分の足元しか見ていない。
いつだってそうだ。
こんなことで、自身が国民に大きな声で約束している「安心社会の実現」は、本当に果たせるというのだろうか。

選挙戦を前にして、この夏自民党の長老、大物議員が続々と引退しそうな気配だ。
連日、30度とか35度とか猛暑の予想される中で、40日を超える選挙戦を戦うのは大変なことだ。
そんな中で、まめに街頭演説に立ち、選挙民と握手をし、集会には顔を出すことは、若手だってこたえる。
老いの身に、こんなつらいことはない。
選挙より、自分の命の方を大切にしたい。そうではないだろうか。
麻生自民党で、命を懸けて頑張ってみたところで、勝ち目はない。
犬死にの可能性の方が大きいとなれば、御身大事ということになり、自民党で70代、80代の議員は27人もおられるというから、引退と聞いても驚かない。
どうか、無理は禁物、撤退が無難です。
くれぐれもご自愛下さい。

衆議院議員の定数は480人、過半数は241人だ。
8月の、真夏の総選挙は107年ぶりだそうだ。
8月30日の投開票日まで40日、長い戦いを制して、第一党に躍り出るのは民主党か、それともまた自民党か。
いよいよ、暑い、熱い戦いが始まった。
・・・漢字の読めない首相と烙印を押され、まさに百年に一度の「未曾有」の危機のなかで、政権を選択する選挙を迎えることとなる・・・。

 


謀反!敵は本能寺にあり―自民内紛劇―

2009-07-17 05:00:00 | 雑感
どうも、負け犬の遠吠えが、喧しい。
自民党が、迷走の上に迷走を続けている。
大混乱の様相を呈している。
もう、国民は誰もがしらけきっている。

中川秀直元幹事長らの求める両院議員総会は、党大会に次ぐ議決機関だ。
「麻生降ろし」につながるとされる、この両院議員総会については、執行部が難色を見せているのだから、開催は難しい情勢だ。

両院議員総会の開催を求める署名活動が、規定の三分の一を超える133人に達したということだ。
注目すべきは、この中には麻生総理が最も頼りにしてきた閣僚二人がいて、彼らが敵に回ったことである。
与謝野財務相と石破農水相だ。

与謝野氏は、「署名が集まった以上、きちんと開催するのは、民主的手続きをほこる自民党がやらないといけないことだ」と述べた。
その通りだ。
さらに、両院議員総会で、麻生総理が地方選敗北などの総括をしないならば、最終的には、解散書類に署名しない可能性まで示唆しているのだ。
さあ、どうなるか。

与謝野氏は、自らの進退を懸ける覚悟で、都議選の総括が必要だとの考えを伝えたといわれる。
麻生総理は、この提言に真剣に耳を傾けることはしなかった。
側近、盟友の諫言を無視することは、いつものことだ。
このことに、与謝野財務相は大いに失望感を強めた。
謀反、これにあり(!?)。
平成の明智光秀をめぐる動向が、今後の焦点だ。
いやいや、どうなる?自民党・・・。

国民不在の内粉劇にはうんざりだ。
ごたごた続きで、自民党が内部崩壊してしまうようでは、自民、民主の堂々とした論戦も期待できない。

自民党の歴史の中で、これほど不人気な首相の下では選挙は戦えない。
自民議員たちの、無念の危機感、不信感は尋常ではあるまい。
麻生総理はどうするのか。
両院総会を見送りたいとする執行部と、反麻生グループの対立のまま、間もなく21日の解散の日を迎える。
結局は「時間切れ」となるか。
往生際の悪い、自民議員たちの悪あがきは、結局世間を呆れさせるだけのことだったのか。
いい加減にして欲しい。

両院議員総会の開催は微妙だ。見送りになる公算も強い。
議決のない「懇話会」、或いは「緊急集会」といったかたちで開催されても、麻生総理が出席すれば、怒号渦巻く大荒れとなることは間違いないだろう。
どちらに転んでも、波乱は避けられそうにない。
永田町は、風雲急を告げている・・・。

沈みゆく内閣―自殺集団とまで言われても―

2009-07-14 20:00:00 | 雑感

東京都議会議員選挙で、大方の予想通り自民党が大敗を喫し、民主党が第一党に躍り出た。
・・・そして、その二日後、まるで待っていたかのように、長かった梅雨がやっと明けた。
本格的な、夏の訪れだ。

いよいよ、衆議院解散の日が近づいてきた。
その日を、ずっと待っていた。
いまごろになって、国民に信を問うなどと、遅きに失した感は否めない。
福田前首相のあとを受けて、さあ解散、総選挙と思いきや、延々10ヶ月もずれこむとは誰が思っただろうか。
麻生総理の、迷走、失言、盟友と言われた閣僚の不祥事が相次いだ。
総理大臣の指導力とは、こんなにも弱弱しいものだったのか。

自民総裁選を前倒して、本の「表紙」を取り換えたところで、何も変りはしないのだ。
この二年間で、4人目の首相なんていうことになったら、何をかいわんやだ。

自民党の、沈みかけたドロ船から、一目散に逃げ出した男がいる。
 「馬鹿馬鹿しくて、もうやってらんねえ!」
地方選、都議選の大敗を受けて、麻生内閣の古賀選対委員長が、その責任(?)をとって辞任を表明した。
東国原宮崎県知事を担ぎ出そうとしたり、しなくてもいいことまで手を伸ばして、この人一体何をしたんですか。
駄目な自民党を、さらに駄目にしたようなものではないか。
あれこそ、とんだ茶番だった。
お笑いタレントになめられて、それでも未練があったのか。
何でもやるのが、落ち目の自民党だから、ちょっとやそっとのことでは大して驚かない。
しかし、辞任とはまたお粗末な・・・。
衆議院選挙で責務を全うするのが、筋ではないのか。
選対委員長、それこそ、自ら選んだ道ではなかったのか。
それなのに、もはやまずいと思ったのか、さっさと逃げ込みをはかったのだから、醜態だ。
解散をめぐって、いま自民党内は議員が右往左往し、すったもんだの大変な騒ぎになっている。
さて、どうなりますか。

都議選のさなかで、自公与党は、民主党の小沢、鳩山両氏の献金問題を攻め続けた。
相手の敵失を待って、麻生内閣の人気浮上をうかがっていた。
しかし、逆効果だったようだ。
惨敗の結果を見れば、よく分かる。
献金問題をどんなにがんがんやろうが、麻生人気や自公人気は前に戻るはずもない。
「さもしさ」は、むしろ逆効果なのだ。

確かに、献金問題がダメージを与えるとすれば、それは検察が動いたときだ。
東京地検が、民主党鳩山代表や秘書の家宅捜査をやるとか、小沢前代表の事情聴取に踏み切るとか、今はそういった動きはないようだ。
だからといって、勿論今後絶対にないとは言えないかも知れないが・・・。

いじめや嫌がらせをしたところで、そうした姑息な与党の攻撃は、自民党離れを逆に加速させただけだ。
戦いが負けるときは、大体そんなものだろう。
悪あがき、居直りは醜悪この上ない。

麻生総理による解散と聞けば、自民党は歴史的な敗北へ向かうのみで、誰かの言うように、それは自殺集団みたいなものだ。
選挙をやる前から、惨敗の結果が目に見えている(?!)。
都議選惨敗の結果を受けて、自民党の‘液状化現象’はさらに進む一方だ。
生きるか死ぬかの瀬戸際にいるのだから、自民党300議席の半数以上は死にもの狂いだ。
自民党の内戦だって、まだ始まったばかりだ。
これから解散までの間に、一体何が起きるか分からない。
ただ、どう見ても、選挙の前から自民党が駆け足で瓦解へ向かっていることは、まぎれもない事実のようである。

これが、終わりの始まりだ。
麻生総理の任期満了まで、泣いても笑っても、あとわずかだ。
ことあるごとに、執行部や閣僚の中からも、手におえない、始末におえないとの声は高まるばかりだった。
散々側近たちを困らせてきた麻生総理は、民主党鳩山代表の言うように、最後だけはブレなかったか。
痛烈な皮肉である。

いよいよもう待ったなしの、本当に沈み行くドロ船の上で、いまなお口をすっぱくして叫んでおられますが、さあ麻生総理殿、あなたはそれでも‘逃げず’に、‘国民のために’(?)戦うのですか。戦うことができるのですか。
ここにきて、なにやら‘麻生降ろし’も一段と激しさを増しているようで、衆議院の解散、総選挙の近いことは確かだが、ぎりぎりまでまだまだ不透明な部分は多い。
多くの国民の目から見れば、怨念に満ち満ち、妄執に彩られた舞台は、皮肉にもやがて大団円を迎える・・・。


格差社会の片隅で―夢破れて、救いなき若者たち―

2009-07-09 17:00:00 | 雑感

鬱陶しい梅雨は、まだ明けそうにない。
不況が長引いている。
不本意ながら、高校進学をあきらめたり、中途退学する生徒があとを絶たない。
そうした高校生の内、奨学金を申し込んでも、家庭の年収などの資格を十分満たしているのに、不採用となった生徒が400人以上にのぼった。
神奈川県の話である。
このままでいくと、奨学金を受けられない生徒が、神奈川県内でも過去最高になる可能性が出てきた。
県教育委員会は、奨学金申請者の増えることを見込んで、これまでの3倍近い約14億円の予算を確保していたが、それも焼け石に水で、申請者を選別せざるをえなかったようだ。

神奈川県の場合、東京都や埼玉県と違って、生徒への学費補助や学校運営費の補助が極端に少ないと言われている。
これも、大いに問題だ。

高校に通えない生徒ばかりではない。
貧乏がひどくなって、仕事を探しても見つからない。
雇用情勢も最悪だ。
若いホームレスが、いま街に溢れている。

食料は、あり余るほどあるのに、餓死する人がいる。
金庫からはみ出るほどの金持ちがいるのに、貧乏で死ぬ人がいる。
社会保障が大幅に削られて、セーフティネットの生活保護に頼っても却下され、挙句の果ては、市営住宅の狭い部屋で孤独死を迎えるお年寄りもいる。

働くところもなく、住むところもなくなって、この世に絶望した若者たちは、富士の樹海か日本海の東尋坊を目指すのだ。
自分をこの世から抹殺するか、それとも破れかぶれの気持ちになって、罪なき第三者を無差別殺人する。
親兄弟を巻き込んだ痛ましい事件も、頻発している。
荒廃した、怖ろしい世の中になってしまった。

こんなになっても、いまの政治は全く無力だ。
小泉改革以来、一般庶民の生活は圧迫され続け、庶民は耐えに耐えてきた。
いま、その極限に近い状況で、なお精いっぱいの自衛手段を講じている。
それなのに、私利私欲、党利党略だけしか考えない政治屋(政治家ではない)が偉そうに生き残り、甘い汁を吸っている。
そんな世の中である。

このすさみきった時代に関係ないかのように、先頃、昭和の大スターと言われる俳優の23回忌の大法要が、国立競技場で盛大にとり行われた。
12万人の参列者がいて、驚くなかれ20億円という巨費が投じられたという話だ。
いつも、仰天のどえらいイベントをもって知られるあのプロモーションのやることだ。
このくらい、何でもない。
その派手さは、マスコミでもヨイショヨイショで取り上げるから、これには天国の故人もびっくりだ。
いや、いや、ここまでやりますか。
法要というのは、粛々と行われてしかるべきで、あくまでも儀式だが、これでは宣伝を兼ねた、やんやのお祭り騒ぎだ。

大スターと言われるその人は、石原慎太郎東京都知事の実弟だ。
いわゆる名優ではなかったが、大人気俳優だった。
演技も台詞も、お世辞にも上手いとはいえないが、映画も歌もヒットを続けたから大変なものだ。
いまや、その彼の実像を知らない世代の若者も多くなった。
法要の献花代だけでも、6000万円は下らないだろうと言われる。
行きたい学校にも行けず、定職も持てない若者は、ため息混じりに胸の内を明かした。
 「20億円かあ。勿体無いなあ。そんなお金が一日でお祭りに消えてしまうのか。あ~あ」
これもまた、いまの病める(?!)国、日本の縮図だ・・・。
天上にいる故人は、このような盛大な祭典を喜んでいるだろうか。

それだけの費用をかければ、財団のようなものを作ることも、困っている人の為の基金に役立てることもできるだろうし、どれほど多くの人々が救われただろうか。
老人ホームや病院のひとつやふたつは建つだろう。
社会福祉施設は、いま幾つあっても足りないのが現状だ。
高校生の学費ぐらいどうにでもなるだろう。
そして、末永く、故人の名誉は輝き続けるとともに、後世に語り継がれることになるのではないか。
門外漢だから、言うのではない。
当人もそうだが、我が人生に悔いなし・・・、と誰もがそう願うのではないか。

人はみな誰もが、等しく幸せになる権利が保証されているはずだ。
・・・強き者よりも、弱き者を救えてこそ、国であり、国家だ。
それもできない内閣は、必要ないのだ。
新しい日本の、新しい政治が、一日も早く始まらなくてはいけない。
どこぞの野党が言うように、本当の「友愛」に満ちた政治が・・・。

国民は、民度に応じた政府しか持てない。
そういう箴言がある。
国民として、恥じない、誇り高い日本人になりたいものだ。
誰もが・・・。
昭和の始めに駐日フランス大使を務めた、詩人のポール・クローデルは、かつて大東亜戦争の帰趨がはっきりしたときに、こういう言葉を残している。
 「日本人は貧しい。しかし高貴だ。世界でどうしても生き残って欲しい民族をあげるとしたら、それは日本人だ」


沈みゆく泥舟―政権交代のない国のどうしようもない情けなさ―

2009-06-26 20:00:00 | 雑感

独裁政権にも等しい(?)自民党が、‘崩壊前夜’を迎えて、右往左往している。
日替わりメニューのように、連日ドタバタ、ギクシャク、ハチャメチャなゴタゴタ騒ぎだ。
国民は、もう呆れかえっている。

一体、何ですか。
迂回献金疑惑が、民主党の小沢前代表に向けられていると思ったら、現内閣の与謝野馨大臣に続いて、今度は5大臣を兼務する佐藤勉総務相にも、怪しい献金が浮上した。
談合企業から、1000万円以上のカネを受け取っていたそうだ。
さらには、舛添厚労相にも与謝野疑惑が飛び火しそうな、何とも妙な雲行きとなってきた。
とどまるところを知らぬ、疑惑の連鎖である。

麻生総理は、解散は自分の手でやると力んでいたが、内閣の方がその前に瓦解しないか。
佐藤総務相は、事態の重大さに気がついたのか、慌てて献金を返すなどと言い出したが、返せばそれで済むというものではないだろう。
指摘されても、把握していない、知らない、よく調べてみたい・・・などと、そんな言いわけが通用するだろうか。
大臣を任命した、麻生総理の責任は重大だ。
佐藤総務相といえば、日歯連事件の時も、国会で確か献金疑惑が追及されたいわくつきの大臣だ。

ほかにも、河村官房長官、金子国交相、中川前財務相らが怪しげな献金を返還している。
人気の舛添厚労相も、与謝野大臣側に迂回献金した、オリエント交易との親密な関係が疑われているのだ。

立て続けに、疑惑炸裂で、2大臣は合わせて8つのポストを兼務しているから、ほかの大臣の疑惑が出てきたら、内閣の機能は心肺停止に陥るだろう。
自民党は、衆議院解散前に、内部から崩壊していく・・・ことになるかも知れない。

茨城県医師連では、すでに1256人が、自民党離党届を出したと言われる。
ドロ舟が沈む前に、下船しないと大変なことになる。
それに気づいた多くの自民党員は、いま大慌てだ。

・・・戦後、腐敗した自民党政権の下で、人々は生きてきた。
それも60年といえば、ずいぶんと長い歳月だ。
ほとんど、自民独裁政権の下で・・・。
これで、本当に民主主義国家なのだろうか?

いま、その政権交代の時が来ようとしている。
しかし、それとて、多くの国民が望んでいるとはいえ、これまで営々と築かれてきた自民政権と、それに群がる巨大な勢力の妨害なしとは言えない。
実現には、革命的な(!)エネルギーも必要だ。
とても、簡単にことが運ぶとは思えない。

もし、本格的な政権交代となれば、戦後64年で初めてのことだ。
これまで、政権交代と聞いても、絶望に近かった。
海外の先進国や民主主義の国では、政権交代は当たり前のことなのに、ここに来てやっと日本も政権交代に手が届くところに来たのだ。
半世紀以上もかかって、やっとである。
初めて、現実味を帯びた話になってきたのだから、情けない話だ。

それだけに、権力側も、焦燥と不安は大変なものがあるはずだ。
何と言ったって、役所、警察、税務署、農協、銀行、民間企業、それにメディアまでもが、自民党政権の‘王国’という構図の中で支配されてきたのだから・・・。
その生活基盤が、がらりと一変する(?!)政権交代が起きようとしている。
だからこそ、いまの自民政権を手離したら大変なことになると思っている、権力側の人間が大勢いる。
メディアだって、権力の一部だ。
大いなる危機感を持っているはずだから、自民党寄りのどんな報道だってする。
これも怖い。
一夜にして、世論が一変するようなことだって不思議ではない。
マスメディアによって、世論がいいように操作されてしまうのだ!
正直なところ、総選挙のその日まで、何が起きるかわからない。予想もつかない。

それでも、世論を無視してはいけない。
藤原正彦氏は、その著書「国家の品格」の中で、民主国家では、現実として世論こそ正義だと言っている。
かくなるうえは、一日も早く解散、総選挙を行って、民意を問うて欲しいものです。


仰天!三文芝居―なめられた自民党―

2009-06-24 20:00:01 | 雑感
自民党の古賀選対委員長が、宮崎県の東国原知事に、総選挙への立候補を要請した。
古賀氏は、沖縄県での戦没者追悼の式典予定を変更してまで、知事との会談を優先した。
いまや、政権を死守しようする、自民党の焦りである。
それは、万策尽きた窮余の策といえば、少しは聞こえはいいが、もうこうなったら、なりふり構わぬ自民党の毎度使い古された姑息な戦略(?)だ。

古賀氏は、知事の誠実さと自民党にはないエネルギーが欲しいと、甘い言葉で熱く語りかけたが、知事は自分を総裁にしてくれたらと、仰天条件を提示した。
古賀氏のラブコールに、とんでもない厳しい条件がついた。
古賀氏は、去年から知事が国政に色気を持っていることを察して、東国原氏に秋波を送ってきた。
世論調査でも、麻生内閣の惨憺たる支持率を見て、出馬要請に動いたのだった。
世論の支持ねらいのためなら、いまとなっては何でもやろうとする、追い詰められた自民党の姿だ。
こうなったら、やぶれかぶれだ。

東国原知事は、「総裁候補」の他にも、国と地方との税源配分を等分にするなどを、自民党のマニフェスト(政権公約)に盛り込むことを、立候補の条件としてあげていた。
与党内には、選挙協力はともかく、出馬要請までは知らなかったという議員もいて、一部には困惑の表情も見える。
「総裁候補」を条件として突きつけられた自民党は、足元を見られて憤りを隠せない。
自民党の値打ちも下がったものだ。
もはや賞味期限の切れた自民党、ずいぶんとなめられたものではないか。
知事が、総裁になるための、自民総裁選の規程を知らぬわけはないだろう。
でも、仮に総裁になったって、自民党が野党になってしまえば、首相になどなれるわけがない。

まあ、こんなことは前代未聞の要求だ。
お笑いさんのやりそうなことで、まともに付き合っていられない。
どこか、場末の大衆演芸場で願いたい。
ネタとしてはどうか知らないが・・・。

・・・国政は県政とは違うものだ。
知事は、自分が自民党には利用されたくないと思っていたはずだし、しかし本音はまんざらでもないといったところで、なにやら国政への意欲もちらつかせる。
自分を高く売りつけて、返事の出来ないことをぶつけたりする。
よくある手だ。
本当に出馬する意思があったら、これまた仰天(!)だが・・・。
たとえどうなろうと、国民は、いや県民も成り行きをじいっと見ている。
そして、きっと正しい判断を下すことだろう。

東国原知事だって、まだ一期目も終えていない。
それなのに、自民党を救うために、知事の職を捨てられるというのか。
また、そんなことが、県民はもちろん国民に理解されるだろうか。
知事の資質はともかく、国会議員としてふさわしいかどうかは、また別の問題だ。

知事の直談判に、古賀氏も直接の結論は出さなかった(出せるわけもない)が、苦渋の笑みを浮かべていた。
それでも、その夜ふたりだけで再び会ったりして、何をひそひそ話し合ったのか。
麻生総理は、コメントする立場にないとして、戸惑いを見せながらも、明らかに不快の色は隠せなかった。
それはそうだろう。

自民党は、野党になるかもしれないのだから必死だ。
背に腹は変えられない、
恥も外聞もない。あの手この手で、何でもやる。
お笑い芸人に、自民党が笑われている。馬鹿にされているのも知らないで・・・。
いきなり、総裁だなどと、とんだ揶揄(?)に振り回されたのは自民党だけではない。
テレビ局までが、知事ことお笑い芸人を登場させて、言いたい放題言わせて、こぞってはしゃぎまくっているから可笑しい。
これは、何なのですか。
どっちもどっちだ。
これが、日本ですか。
馬鹿馬鹿しい。あきれた三文芝居だ。
貧すれば鈍するとはよく言ったものだ。
ここまでこけにされたら、自民党は解党した方がいいと思うが、どげんですか?

大政奉還と党首討論―見たまま、感じたまま―

2009-06-18 17:12:00 | 雑感

驚きの言葉が、突然飛び出した。
鳩山前総務相の更迭を受けて、麻生内閣の支持率が17%まで急落した。
惨憺たる結果だ。
有権者は、今の内閣に完全にNO!を突きつけたのだ。

先頃開かれた自民党の代議士会で、若手の議員から、厳しい言葉が飛んだ。
主旨はこうだ。
今回の「鳩の乱」で、自民党は決定的に国民の信頼を失った。
そのことを憂え、自民党はこの際政権の「大政奉還」を決断して、国民の懐へ戻れというものだ。
それは、麻生総理の面前での、痛烈な一撃だった。
こともあろうに、政権与党の中から、大政奉還とは・・・。

これは、単なる「退陣要求」ではないとの説明まであった。
当然、民主党への政権移譲を求めたと受け取れる発言だ。
このとき、場内は騒然となったそうだ。
それはそうだろう。
麻生総理に向けられた、何と、身内からの強烈なパンチだ。

身内からの、麻生降ろしの一撃は、自民党再建への思いがこうした表現になったのかもしれない。
発言者の若手議員は、麻生総理の面前で涙さえ浮かべていたという。
当の麻生総理、そう言われて緊張感のあることをどこまで理解できたのか、
 「言葉の意味が、正直解らなかった」そうだ・・・。
え~っ、トホホ・・・、何てこった!

麻生総理と民主党の鳩山代表の、二度目の党首討論を見た。
日本郵政の社長人事についての説明は、話にもならない。
 「判断がぶれる。判断ができない。総理の器としていかがなものか」
鳩山代表の論理は、明快だ。
消費税増税についても、徹底的な無駄遣いをなくすことが大前提だと述べた。
二大政党の今回の対立軸は、どうやらこの辺にあるようだ。

今回の党首討論で、まず感じたのは、やはり麻生総理の上から目線だった。
庶民目線で鳩山代表が話しているのを、官房長官からは、お涙頂戴はよくないとの揶揄の声もあがったが、国民には解りやすい話だった。

日本郵政の闇(怪)は、とてつもなく深そうだ。
鳩山代表は、党首討論の席上で、民主党政権になったら西川社長を辞めさせると、はっきり断言した。
そうだ。やればいいのだ。
国民の財産をもてあそぶ「郵政民営化の闇」こそ、その全貌を国民の前に明らかにしなければいけない。
巨悪を、許してはいけない。

討論の時間が、あと一分しかないという時になって、麻生総理は、いきなり安全保障と第七艦隊の話を切り出した。
何なのだ。この唐突さは・・・。
場内も、一体何のこっちゃと、一瞬どよめいた。
唖然とした。

討論の時間はもっとあった方がいいし、突っ込んだ討論なら、テーマを決めて毎週でもやってもらいたい。
今回の、本格的な討論の続きは、選挙戦でということになるのだろう。
一日も早く総選挙を行って、有権者の賢明な判断で、決着をつけてもらいたい。
・・・来るべき世の中に、国民ひとりひとりの期待が高まっている。

党首討論の終了の瞬間、麻生総理の目は宙を泳ぎ、もうヤル気がないかのように見えた。
それは、「もはやこれまで」というあきらめだろうか。
そして、周囲からは、こんなささやきまで聞こえてきて・・・。
 「もう、終わったな」・・・。
総理退陣は、秒読みに入ったのか。
終わりの始まりなのか。
いずれにしても、もう3ヶ月以内に総選挙が行われることは間違いない。

梅雨のさなか、いま紫陽花が美しい。
・・・永田町は、ここにきてにわかに、与党の議員たちが、ガサゴソ、ドタバタ、忙しく右往左往しはじめた。
何を慌てているのだ。
さあ、大変だ。
いよいよ、『その時』が、確実に近づいてきたからか。


「鳩の乱」―悲憤慷慨、これにて御免!―

2009-06-13 09:00:00 | 雑感

正しいことが、通用しない。
それが、いまの日本の政治だ。
総理大臣は間違っている。
政府に、尋問の筋これあり。
鳩山総務相は、西郷隆盛の言葉を引用してこのように断じて、大臣の職を辞し、潔く閣外へ去った。

その根は深い。
日本郵政の西川社長が、2400億円で建設した『かんぽの宿』を109億円で売却しようとした。
それも、一般競争入札ではなく、企画コンペというやりかたで、入札の経緯については非常に不透明であった。
国民にも、十分納得のいく説明はなされなかった。
情報公開まで渋った。
西川社長のやってきたことは、説明がつかないのだ。

郵政民営化に群がった連中がいる。
その深い闇とは、一体何なのだ。
知られてまずいものにフタをする。そのために、社長続投にしがみつく。
国民の税金を掠め取ろうとしたのは、一体誰だ。

麻生総理の盟友とされた鳩山総務相、さらにもう一人、平沼赳夫元経産相までもが首相に、日本のために、西川社長をクビにしなければ駄目だと言って迫った。
しかし、伴食宰相は首をたてにふることはなかった。
側近の意見に耳をかさず、国民の声を無視して、いまや政権の体をなしていない総理の座に居座って、それでも居心地がよいのだろうか。

『かんぽの宿』不当売却を問題なしとした、第三者委員会を設置したのは日本郵政だ。
郵政内部に設けた委員会では、お手盛り以外の何ものでもない。
チェック機関は、外部に設けなければ何の意味もないではないか。

何故、人事権のある総務相が辞意に追いやられて、任命される側の日本郵政社長が続投となるのか。
そして、何故西川氏でなければならないのか。
かんぽ問題の不祥事を、何故固守、固持するのか。
郵政利権に群がる郵政族たち・・・。
無明の闇に、がさごそと蠢く魑魅魍魎の群れ・・・。
何を求めて、群れ集まるのか。
・・・その辺りの根は深い。

鳩山氏は、終始一貫して自身の信念を貫いた。
目立ちたがりのパフォーマンスだと、批判する人もいる。
それなら、それでいいではないか。
チャラチャラして、しょっちゅう発言がブレて、物事の判断も決断もできずに、威張りくさっている伴食宰相よりは、信念を貫くだけでもはるかにましだ。
それにひきかえ、政府与党の、あられもないオタオタぶりは、一体どうしたというのだ。
麻生政権の内部の乱れは、目をおおうばかりだ。

今回の鳩山氏の姿勢について、Gooニュース畑によれば、賛同できるかどうかを問うたところ、何と70%もの人々が「賛同できる」と答えているのだ。
ここでも、麻生総理にNO!がつきつけられているのだ。
その是非はともかく、郵政民営化が声高に叫ばれてから早くも4年、その実態は、一部の利権のために、国民の財産が好きなように何者かにおもちゃにされている。
この「郵政の怪」を、誰が納得できるというのだろうか。

民主党の、小沢前代表の政治資金にからむ説明責任どころか、「郵政の怪」の方がとてつもなく巨大な疑惑があるのではないか。
いや、きっと何かがある。
その闇を、白日の下にさらし出してもらいたい。
だからこそ、鳩山総務相は、麻生総理は間違っていると、自信を持ってはっきりと断じたのだ。

世の中、、正しいことが通用しない。
政治の世界では、それがいまや当たり前なのか・・・。
だとしたら、悲しむべきことだ。
いよいよ、麻生政権の末期が近づいている。


誰が得をするのか―会期延長55日!―

2009-06-04 16:00:00 | 雑感
国会の会期が、55日間も延長になった。
補正予算は成立したというのに、何が目的かと思ったら、今度は関連法案だなどとのんきなことを言っている。
いまの国会で、国民のためになさねばならぬ仕事など、もうないというではないか。

麻生総理は、連日連夜高いバーやレストランに繰り出しているそうで・・・。
国民願望の、景気は一向によくならない。
国会の会期延長は、本当に必要なのか。みえみえの解散先送りも困ったものだ。
3ヶ月も総選挙を延ばして、何をしようというのか。
首相の座に、めんめんと居座り続けるのだろうか。

一国のリーダーは、理想と理念の実現のために、トップに立つものだ。
理念も哲学もなく、一度なった総理の座を降りたくないだけではないのか。
誰もが頭を下げる。サミットへだって行かれる。
堂々と、威張っていられる。
もう、一日でも長く政権の座にしがみついていたい。
そんな思いだけしかないのか。
・・・だとしたら、とんでもない(?)人を、首相にしてしまったものだ。

ここで忘れていけないのが、国会を一日延長すると、日割り計算でざっと一日3億円近いおカネがかかるということだ。
これが55日間となれば、それだけで165億円の私たちの税金が使われることになる。
日本の借金は、いま800兆円もあるというのに!
ああ!
何たる税金の無駄遣いか。
ええ、~ったく、冗談ではありません。

衆参両院の、議長や常任委員長ら役員に支払われる議会雑費があるが、これが日額6000円で土日の休日も関係なく支給され、対象者は55人ぐらいいるそうだから、会期延長によって支給額は2000万円以上も上乗せされたようだ。
他にも、国会の光熱費、水道代、国会職員の残業代、ハイヤーの運転手の特別手当、衛視の費用もかかるから、出て行くおカネはバカでかいものになるのだ。

主要法案、関連法案というが、補正予算で優遇されるのは、大企業と金持ちばかりだ。
一般庶民は、関係なしである。
選挙目当ての、企業献金や浮動票の獲得にやっきになっている思惑まで透けて見える。
国民の願いは、平和と生活の安定だ。
そのどちらも無視されている。
踏んだり蹴ったりとは、このことだ。

経済の無策に苦しまされ続けている庶民は、望みもしない政権の延命に目をつむって、ひたすら耐えるだけなのか。
どの世論調査を見ても、国民の半数以上は麻生内閣を支持などしていない。
補正予算の成立に気をよくして、与謝野財務相は「賢明な支出に絞って予算を組んだ」と、誇らしげに胸を張ったが・・・。
どっこい、愚にもつかない「アニメの殿堂」建設と称して、何と117億円もが投じられるというから、もう驚天動地である!
それこそ、亡国予算ではないのか。
いくらマンガが好きだからと言って、そんなものが、いま火急に必要なのだろうか。

自民党内には、かつての党内抗争のエネルギーさえもなくなって、麻生総理に正面から毅然と立ち向かう人物もいない。
それでも、民主党攻撃に躍起になっている。
断末魔の叫びが、あちらからも、こちらからも聞こえてくる。
終わりの始まりが、確実に近づいている・・・。
その間にも、千葉市長選、静岡知事選、東京都議選と、注目の選挙が目白押しだ。
その結果次第では、総選挙で政権交代が現実のものとなるに違いない。
有権者が、どういう審判を下すか、とくと見守りたい。

西松献金報道―アウトとセーフ―

2009-06-02 20:15:00 | 雑感

どうも何かが変だ。
新聞を読んで、ああやっぱりと思った。
西松建設が、ダミー団体経由で、二階経済産業相のパーティー券を購入していた問題のことだ。
東京地検は、政治資金規正法違反の容疑で告発されていた、自民党二階会計責任者らを不起訴処分とした。
嫌疑不十分ということらしい。

憲法学者ら36人が告発していたもので、不起訴処分はその一部だそうだ。
経済産業相側に関しての、他の告発内容については、引き続き捜査する方針だというが・・・。
小沢民主党代表代行の秘書はアウトで、こちらはセーフとは、どうも合点がいかない。

献金をめぐる構図は、双方とも同じではないか。
小沢秘書のケースは、虚偽記載の疑いがあるとされ、二階側も同様の処理をしていた。
総額6000万円の‘裏金’が渡ったという報道もあった。
表と裏では、大分意味合いが違うではないか。
二階側の方が、誰が見たって悪質ではないか。

関西空港や羽田空港問題をめぐる、何やら口利き疑惑なるものまで浮上していた。
小沢前代表の献金問題以上に悪質だ。
西松側は、秘書や会計責任者が、西松に直接パー券を持ち込めばどう処理されるかといった、献金システムを理解していたのではないか。
それでも、検察が起訴を見送ったのは何故か。
やはり、政権政党に操られた、国策操作なのか。

有識者の誰もが、前西松社長が今回起訴猶予というのは話が通らないと見ている。
同じカラクリで、献金されてされているのだ。
それが、一方は逮捕・起訴で、他方は嫌疑(証拠)不十分で不起訴では、誰だって納得できない。

検察の正義って、何だろう。
そして、ただ漫然と垂れ流しているマスコミもおかしい。
「検察リークの垂れ流し」ではないのかという声が聞こえる。

ニューヨークタイムズまでもが、このことについて、メディアは言いなりだと題して、批判記事を掲載した。
それによれば、
 「小沢秘書の逮捕では、多くの日本人が権力の不正行使に抗議したが、大手新聞社やテレビ報道は、国民の声を覆い隠
 した。・・・大手メディアだけが出入りできる『記者クラブ』という仕組みがあって、このシステムが政府報道をうのみにした記
 事を書かせることにつながっている」
としている。

東京新聞の記者は、小沢前代表と同じように献金を受けた自民党員の調査記事を載せたら、東京地検から出入り禁止を受けたそうだ。
何ということだ!
検察の言う通りに書く(記事にする)方が、独自の記事で検察を怒らせる危険より簡単だと皮肉っているのだ。

確かに、いまメディアは政府の言いなり、政府広報だと思えるようなふしが一杯ある。
だとしたら、真の報道はどこへ行ったのか。
告発が不起訴になったことは、事実なのだ。
世界の目も、「西松報道」そのものを、冷ややかに笑いながら眺めている。
正義は守られているのだろうか。
本当に、公正、公平なのだろうか。
このごろ、何か、重大な疑惑と、底知れぬ恐怖を感じずにはいられない・・・。