足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
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急速にワクチンの不足が表面化

2021-01-27 17:51:27 | 投資戦略

ロイター通信によるとEU(欧州連合)は新型コロナワクチンの供給増を製薬会社に求めているが、日本、米国に比べてワクチンの製造・供給に比べて大きな遅れが出ている。

欧州では英オックスフォード大と共同開発した英アストロゼネカは1月22日に本年第一四半期のEUへの供給を減らすことを明らかにした。供給量は当初の予定から6割も減少し、米大手製薬ファイザーは1月下旬から2月上旬にかけて供給が減少することを明らかにし、各国の国民に大きな衝撃を与えた。

EU高官によると、供給量は6割減少し、頼りにしていた米ファイザー社は1月下旬から2月上旬にかけて、出荷量が一時的に減少することを明らかにした。欧州委員会は域外に輸出する場合には登録を義務付ける新制度の導入を提案した。

アストロゼネカはEUへの最初の供給は、生産不具合のため目標量を下回ると予想している。感染の拡大に一向の衰えが見られないのに、ここへきて供給が当初の予定を下回るのは国民に大きなショックを与える。

最近は生産の歩留まりの低下という問題も発生しはじめた。欧州では急に英国への供給を増加するように依頼をはじめた。

米ホワイトハウスでもワクチン需要の高まりが懸念されはじめ,富裕国にワクチンの過剰な囲い込みをやめるように要求している。当面は各国での調整が必要になってきた。

このままでは日本でも人ごとと見逃すわけには行かない。