足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ウォール街で強気人気が継続

2018-10-10 07:33:25 | 投資戦略
世界中の投資家が大きな関心をもった昨日のNY株(10月9日)だが、相場の下落も無く無事にハードルを通過した感じがする。
歴史を振り返ると2002年10月9日はインターネット・バブルの大底を記録したし、米調査会社Ned Davis によると1900年以降のウォール街では10月相場が転機になったことが多い。
最近では2007~2009年の下落相場の発端になったが、当時は10月9日がスタート台であった。
歴史の古いウォール街ではテクニカル・アナリストの手元には相場の過去のデータが豊富に保存されており、それにもとづいて相場独特の変動パターンを調べるテクニカル分析家が多い。
最近では2007年10月9日をピークとする2007年~2009年の下落相場があった。下落率は-56.8%と大幅な調整をしたが、結末は21世初めのインターネット相場につながった。
今回はトランプ相場が始まって以来、大きな波乱局面もなく、相場は上昇トレンドからは外れていない。
ウォール街でも10月相場の動きをみて先行きに安心感もでてきた。機関投資家は早くから警戒感を持ち手元資金にはゆとりがある。
東京市場でも9月中間決算の発表がはじまった。相場の大勢観,中勢観よりも、個別銘柄を物色する動きが強まるだろう。

NY株が史上最高値

2018-10-03 09:34:04 | 投資戦略
NY株は100ドル以上急騰し9月21日の高値を上回った。インテルに買い人気が集まり3.5%も上昇した。
ダウ平均株価よりも指数への採用銘柄数のはるかに大きいS&P500は小幅安、ナスダック指数も下落した。
ハイテク株のシンボル的な存在のインテルは+3.5%、ボーイングは史上最高値になった。
指数ではナスダック指数が安かったが、人気株のアマゾンが1.6%下落した。最近は個人投資家の間での人気が高まっていただけに、相場の柱が軟化すると全体の人気には影響を与える。アマゾンは労働者の最低賃金を引き上げた。新製品の好調な人気が背景にある。
人気株のフエィス・ブックは2%急落した。
政府が話し合ってきた関税問題ではメキシコ、カナダとの間で合意ができた。関税問題の決着でボーイング、キャタビラーの株価が買われた。いずれもトランプ関連銘柄である。
この2国間以外との関税問題は交渉中で、交渉はこれから山場を迎える。
株価指数は史上最高値をつけたが、先行きの相場観が一致せず、機関投資家の間でも慎重論が増加している。