足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ウォール街では慎重論が目立つ

2014-04-09 07:46:40 | 株式

 NY株は小反発した。これまで下げの先頭を切っていたナスダック指数の反騰が先導したが、市場の雰囲気を変えるほどではなかった。

 昨日は円相場が急騰したのが気になる。ウォール街では101円まで上昇した。日銀の政策会合で追加の政策が発動されず、IMFの経済見通しで日本の成長率が下方修正されたのが為替にも影響を与えた。

 ウォール街では最近、NY株の先行きに弱気見通しが目立つようになってきた。

 この日もウォールストリート・ジャーナル紙の金融・証券のウェブ版MarketWatchが「株バブルへの5つの警告サイン」と題して最近、相場に警鐘を鳴らすマーク・ハルバートのコメントが掲載された。

①IPO(新規公開)市場での第1四半期の社数が58社と2000年の123社に次ぐ水準になった。

IPOの初値は2000年には対公開価格比で+96%であったが、ことし第1四半期は+22%であった。

グロース・ストックの株価が高利回り株より43%も高くなった。

2000年第1四半期の売買回転率は89%であったが、ことしは58%まで上昇した。

企業の現預金の増加率のうち新株発行の比率は2000年には20%まで高まったが、2013年は11%になった。

 

マーク・ハーバートはこれらのそれぞれの材料を大学教授の論評から引用している。

 この種の記事がさかんに目につくのが最近のウォール街である。