ウクライナ情勢がヨーロッパ市場に暗い影を再び落とし始め、それがウォール街にも波及した。ヨーロッパ諸国のロシアへの制裁でロシアが大きな打撃を受けるだけでなく、ドイツ経済など発動側にも悪影響として跳ね返ることを懸念した。
ウォール街では決算への反応はまちまちで、この日はアマゾン(AMZN)の第2四半期の営業利益がマイナスになる見通しや、バンク・オブ・アメリカ(BAC)への損害賠償金が株価に打撃を与えNYダウ平均が大幅安になった。
S&P500が先週来6連騰しあとだけに、市場では調整局面を予想する向きが多い。
東京市場は来週から飛び休にはいる。2014年3月期の決算発表は連休後に本格化するが、これまでの既発表の企業では消費税の引き上げのマイナスの影響を問題にする企業は少なく、金融緩和を背景にしたアベノミクス効果をテコにした景気の自律回復に賭ける経営者が増えてきた。
東京市場では業種やテーマでの相場から、個別物色の相場の色彩が一段と強まり、新しい人気銘柄が出てくるだろう。
NY市場での中国ネット企業アリババのIPO人気がインターネット関連に波及するだろう。