ウォール街ではネットフリックス(NFLX)の株価が下値を着実に切り上げている。もともと郵送によるDVDのビデオの貸し出しのビジネスモデルで成功した企業であるが、ここへきてビデオをオンライン上でダウンロードするビジネスが定着し、業績の伸びが一段と加速してきた。株価はここ3年間で6倍以上に上昇した。リーマンショックの影響もほとんど受けなかった。最近は過去のテレビの番組のダウンロードもビジネスに加わり業績に寄与し始めた。
株価は一方通行の上昇で、これまでヘッジファンドや個人投資家のショート(空売り)が積み上がりウォール街でも珍しい仕手株人気で注目されてきた。
業績はサプライズ決算が続き、決算発表後にはショートカバーが入り株価の人気を盛り上げてきた。
3月中旬にはゴールドマン・サックスが目標値を$210から$300に引き上げた。
それに追随して目標値を引き揚げるほかの証券会社のアナリストがふえてきた。
ウォール街のハイテク株の代表株はアップル(AAPL)であるが、過去3年間の株価の上昇率は2.5倍で、ネットフリックスのパフォーマンスには及ばない。
東京市場でも米国で成功したビジネスモデルが、時間の遅れはあっても必ず出現するが、いまのところネットフリックスのような株は出現していない。
どこが先陣を切って成功するか?
インターネット業界での成長分野の一つである。