足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

日本株がリード

2015-12-29 08:54:16 | 投資戦略
東京市場は2015年もあと1日半の取引を残すだけになったが、ウォール街は休日なしで立会は年末まで3日間残す。
市場の関心事は今年が前年比でプラスに終わるかどうかにある。
昨年末のNYダウ平均は1万7823.07ドルであったが、昨日の引け値は1万7528.47。これまでの相場の経験則では12月最終日間の相場は79%が上昇した。この間の平均上昇率は+1.2%で、経験則通りの相場展開になれば年間ではわずかながらプラスで終わる。年末に発表される経済指標には目立ったものはなく、好調な中古住宅(11月)の販売高の指標が発表される予想。
東京市場の昨年末は1万7450.77円であった。昨日は1万8873.35円。プラスで終わり、日米の間のパフォーマンスに大きな差が出てきた。

ウォール街では、ことしの人気株で目立つ動きをしたフエィス・ブック(FB),アマゾン・コム(AMZN),ネット・フリックス(NFLX)、グーグル(GOOGL)の頭文字からFANGという言葉が生まれた。ハイテク株のリード役である。
フエィス・ブックは広告が印刷、TVからデジタル時代に移行し成長分野を築いた。株式公開した2012年の安値から5倍になり、インターネット広告の覇者になった。
アマゾン・コムは利益が出ていないが、クラウド時代の先端をいくビジネス・モデルを完成し、グーグルと揃ってNYダウ平均に採用されるという見方が有力。
ネット・フリックス、グーグルは日本にはないビジネス・モデルで米国でのハイテク業界の先端をいく。アマゾン・コムは12月第3週のプライムの会員の新規加入数が1日で300万人超と前年比で2倍になり絶好調であった。
2016年の人気業種にハイテクが上げられるが、この4社が新年もリード役になることは確実である。

有名なマーチン・フイルドスタイン教授(ハバード大)は2016年の4大地政学リスクとしてロシア、中国、中東、サイバー攻撃を上げた。引き続き今年の懸念材料が引き継がれ相場の頭を抑える。
新年の相場展開には世界的にみて楽観論は少ない。


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