足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

新興市場の続伸に援軍

2006-02-24 22:52:35 | 株式

昨日のニューヨーク市場の注目点は、これまで売られてきた検索エンジンの最大手グーグルの反発である。全体の相場の地合の悪気流の中にあって上昇した。第4四半期の利益が当初の予想に届かず期待はずれで株価は売られた。それに追い討ちをかけたのが米バロンズ誌の「グーグルは$180まで下がる」と、グーグルのロゴが水中に沈没する図をカバー・ストーリの1面に掲載した。

グーグルにしたら迷惑な話でウォール街が勝手に予想した数字に実績が届かないことを理由に売られるというのは、経営者としては腑に落ちない話であっただろう。同社は公開以来、慣例を破って業績の見通しを発表しない。whisper number(ささやき)という予想数字があって、調査機関がアナリストの予想数字を集計して出した予想の平均値だ。

グーグルの株価の下落が米国だけではなく、日本も含めて世界のインターネット株の人気に水を浴びせた。

昨日のグーグルの反騰は大手証券の推奨がきっかけになった。それに来週は西海岸の同社の本拠地でアナリストを集めて説明会がある。

賛否両論のあるネット株だが、世紀の投資家といわれるビル・ミラーが大量に投資をしているし、復活をかけて運用者の代わったフイディリティーのマジェラン・ファンドも大きなポジションをとった。私もグーグルは買いだと思う。この見方が正しければ世界のネット株の人気も回復するし、東京市場の新興市場の人気にも好影響をもたらす。

本日の新興市場の続伸は、ウォール街でのグーグル人気が影響したとみる。株価の先読みが動き始めた。

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