ウォール街では第3四半期の決算発表がはじまった。
トップバッターは恒例のごとくダウ採用銘柄のアルコア(AA)。決算発表の第1号というだけでなく、製品が産業界のあらゆる分野に関わり合いをもつだけに、景気の動向をみる上でも注目が集まってきた。
引け後の決算では減益であったが事前の予想ほど利益は落ち込まず株価は1%上昇した。
今週はあと金融大手のJPモルガン、ウェルズファーゴなどが控えている。
相場は6月初めから日米とも一本調子で上がってきただけに、ここは一休止したいところである。
それに直近では1987年10月のブラックマンディという暴落の経験がある。
この悪夢が投資家の心理には残る。
今月は世界の投資家はあまり前向きにはなりたくないという気持ちが底流にある。
今回のノーベル賞で山中教授が受賞し、仕手的なバイオ関連株が人気づいているが、日本の医薬品の使用量は米国に続いて世界第2位。先行き業績の展開の不透明なバイオ株よりも、日本のヘルスケア・ケア関連に見直しの時期がきた。これまで医薬品株としてジャンルが狭かったが、これからはその幅が一段と広がっていくだろう。それに新しい成長分野の萌芽が見られる。
ウォーレン・バフェットは最近、ヘルスケアに力を入れ始めた。
今週の「トリトンスクエア通信」で具体的な銘柄を取り上げた。